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とにかくシンプルなストーリー。それぞれの「事情」が明確なので、目まぐるしい場面展開であっても混乱することはなく、全体の流れはスピーディーで疾走感がある。「メアリー−ケイト」の正体は、早い段階で明かされている。が、彼女の存在は衝撃的で前例がないため、どう捉えていいものやらしばし悩んだ。種明かし後の展開に飽きがくるんじゃないかと危惧したが、この作者のストーリー・テラーぶりはなかなかで、これでもかと大なり小なりの山場を作って挑んでくる。
最初のイメージからかなりズレて、最後はアメコミの世界にいるような気にはなったが、結局ラストまでノン・ストップの一気読み。アイデアの勝利というか、思い切りの良さや勢いに押されてしまったなあ。珍しく、原題よりも邦題の方が似合っていると感じた作品。
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いいテンポで話しが進むから一気に読めてしまうのだけれど、また読ませてしまうパワーがあるんだけれど、結局みんな自分のことしか考えてないんだねーこれが現実だったらいろんな意味で怖い。
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別居中の妻との話し合いにいく途中、空港のバーラウンジに寄ったジャックは見知らぬ女性に「あなたのドリンクに毒を盛った」と告げられる。最初は信じなかったジャックだったが、それらしき症状が現れ慌ててその女性、ケリーとの再会を果たす。ケリーは人から10フィート離れると死んでしまう、ナノ集合体に感染しておりジャックが片時も離れないように頼む。
超人的な工作員コワルスキーや得体の知れない所長など、リアリティーよりどたばたコメディー的な様相を呈しているが、内容はある意味非常に重いものがある。
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いかにもアメリカっぽいSF要素たっぷりの話。
突拍子もない幕開けから始まり、突拍子もない設定が明らかになるところあたりまでの展開はけっこう好き。
でも後半の敵味方入り乱れてのドタバタや、細部の用意できていない背景を強引に切り上げてしまうところなんかはもうひとつ。
『バッド・モンキーズ』といい、こういう話は結局アクションで終わりを迎えるしかないのだろうか?
■このミス2010海外19位
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「毒を盛ったから、あなた10時間で死ぬわ」
Barで隣に座った美女の言葉に耳を疑った。
から始まる"タイムリミットサスペンス(あらすじ引用)"
文章は歯切れがよくて読みやすい。
物語は展開が早いし飽きない。
核となるアイデアはSFチックで、
今の社会では突飛なことだけど、
近い将来おこりうることかもしれない、と思った。
伊坂のモダン・タイムスみたい。
登場人物はジェイソン・ステイサム並に強い。
登場人物が強いとおもしろい。
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最初のつかみから、テンポよく読ませてくれます。一気に読めました。
ただ、所長の動機が薄っぺらいかなとか、他に意味不明なところもありましたが、いきおいがあります。