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サバイバルキットのつまったバックパックがいつも手放せない女の子ラッキー。彼女のアタマの中は、疑問や不安や心配ごとがいっぱい!でも、目下のいちばんの悩みとは…?2007年ニューベリー賞受賞作。
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なにがサバイバルって、
実のお母さんは死んじゃって、お父さんは養育費を払うだけ(しかも少ない!)
育ててくれてるのはお父さんの前の奥さん!(関係ない!)
いつ捨てられるか、みたいな心理からサバイバルバッグを持ち歩く10歳半の女の子。
これってけっこうひどいはなし
でもまあ結論から言うと
女の子は愛されてるし
けっこうひどそうな暮らしでも気に入ってそうだし
お母さんのこともふっきれたのかな
アル中とかニコチン中毒とか
無職のひととかワケありなひとたちが住んでる集落
助け合ったりまったり生活してるらしいところが新鮮で
アメリカって広いなぁと思いました
でも虫が耳に入るところはギャアアア!!!ってなりました‥
虫耳エピソードとかそういうグロい系鳥肌系話は苦手です‥
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小さいときに母をなくした少女ラッキー。父は子どもが好きではなかったから自分を育ててくれず、今、親代わりをつとめてくれているのは、父の前の妻だったブリジット。フランスからやってきたブリジットのことが、ラッキーは大好きだけど、いつかフランスへ帰ってしまうのではないかとおびえている。
そんな不安な気持ちがつのって、とうとうラッキーは、家出をして、ブリジットが自分がいないのを悲しむよう仕向けるしかないと思いつめる。ところがその決行の日に砂嵐がきて……。
うーん、こういう展開、わりと児童文学にある。思いこんでしまって、頭のなかでふくらませて、その上にどんどん誤解を重ねていき、さらにそこに偶然が重なって、みたいな。
そうなる前にひとことでいいから話しあおうか、みたいなふうに思ってしまうんだけど、じっさいには家族が正面から話しあうのってすごくむずかしいからな。なんか家出とか災害とか、そういう突発事の力を借りるしかないのかな。
でも、「ほどよい突発事」ってなかなかそうタイミングよく起こってくれないんですよね。人が死んだりケガしたりしない程度の、でもみんながぎょっとして、「あなたそんなこと考えてたの。ママが悪かったわごめんね」みたくうまくいくような。たぶんそこにわたしはひっかかっているんだと思う。