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紙の本
洪思翊中将と軍属と戦後の生活。
2008/10/12 15:56
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的にまあ、よく書けている本だ。しかし、著者がインドネシアに留学した時に知った独立軍に参加した朝鮮人が俘虜監視員だった事がきっかけで、この問題に取り組んだわけだが、蘭印や泰緬鉄道に話が限定されているのは、朝鮮人の監視員が配属された先の関係のようだ。だから、フィリピンで死刑になった洪思翊中将が捕虜収容所の所長としてや死刑になった朝鮮人の一人としてしか出てこないのだろう。もし故山本七平氏が第十四方面軍に配属されなかったら、洪中将について知る機会がなかったろうし、「洪思翊中将の処刑」も書かなかったろう。
それから普通軍属は左腕に星の記章をつけないが、それは俘虜監視員の記章ではないか?
それと釈放されてから台湾人戦犯を含む彼等の生活を世話した日本人については、嫌にサラッと書いているのが気になる。もう今は著者とは関係ないだろうが、かつては所員だった日本朝鮮研究所-現在の現代コリア研究所の所長の佐藤勝巳氏の「在日韓国・朝鮮人に問う」の中で、「こういう地道な活動をやるのは、いずれも左翼や進歩派に見られないのが特徴である」と書かれている。元朝鮮総督府の高官や木村篤太郎氏のような法務大臣や防衛省長官を務めた政治家、日本人の元戦犯が彼等の生活の為にかかわった、と簡単に書かれているが、昭和50年代ぐらいまで「市民運動」は、この問題に関心がなかったのかしらねえ?近年の「戦後補償」運動に一章を裂くぐらいならば、誰も見向きもしなかった時代に問題に関わった人達を評価すべきだ。
「戦後補償」問題では洪思翊中将の事は視界に入っていないだろう。せいぜい「親日派朝鮮人」の一人、といったところか?
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