紙の本
一番好きなキャラ・田口公平
2008/12/30 06:34
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:asura - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は病院メインではなく霞ヶ関厚生労働省。白鳥の熱烈なラブコールで医療関連死モデル事業の検討会に田口先生がねじ込まれてしまいます。官僚や学者の既得権益にまみれた不毛な会議に権勢と無縁の田口先生のつっこみが快感な今回。強烈なロジック攻撃をしかけるイノセントゲリラが医療従事者や医療難民たちを高みへと導く__。現実にモデル事業のニュースが流れていたので絵空ごととはいえません。
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「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」に続く、「田口&白鳥シリーズ」第4作目。
今回の舞台は厚生労働省、テーマは司法解剖とエーアイ。白鳥から依頼されたた田口が医療事故調査委員会へ出席し、様々な思惑や確執が飛び交う会議の中で、現実の医療行政を目の当たりにする。
今回は全編に亘り登場していた田口&白鳥よりも、序盤と中盤にチョロ出し、終盤に掛けて大盤振る舞いのように登場した彦根新吾の活躍と言うよりキャラの濃さが際立っていた様な…
田口はいつもよりさらに磨きを掛けたかの様に存在感は薄弱、白鳥は珍しく序盤から早々に登場しているにも関わらず、終盤も終盤大詰めに掛かった頃に飄々と医療事故調査委員会に登場した彦根新吾のキャラの強さとインパクトのおかげで完全に食われていた。
今回の「イノセント・ゲリラ」では「チーム・バチスタ」からのテーマでもあった、司法解剖とエーアイ【Autopsy imaging(Ai=死亡時画像(病理)診断)】の重要性と医療制度への導入を訴え続けていて、それを凝縮しギュッと詰め込まれている。現実の医療制度も事実グダグダ。それに対する憤りと、理想が語られた一冊だった。現役医師だからこそ描き得る物語であり、この問題は遠からず現実でも問題になりそう。
ただ「ナイチンゲール」同様、欲張ったのか(?)登場人物がやや多めなのが疲れる。
「ジェネラル・ルージュ」には及ばなかった。
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やっと読了!
発売してからしばらく積読だったから。
今回も白鳥と田口のコンビが活躍。
けどいつもよりさらに医療用語がたっぷりでちょっと難しい。
話は面白いんだけどね。
次巻も期待!
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チームバチスタのシリーズもとうとう四冊目ですね。
正直、推理小説じゃなかったんですけど。
一作目から推理小説ではなかったような気がするんですけど。
でもまぁ、一作目はこのミス大賞取ってるし。
キャラも内容も楽しかったです。
どきどきする、エンタテイメント作品って言う言葉がぴったりと来ると思う。
社会に対する警鐘を鳴らしているんだと思いますが、私にとってはあくまでエンタテイメントでしかないです。
大好きですよ、このシリーズ。田口センセのふびんっぷりが。
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白鳥・田口シリーズ…っていうのかな、その4作目。海堂先生の主張…っていうか、理想、なのかな、そんなものがぎゅぎゅっとつまった1冊だったように思う。
末端とはいえ医療に関わる人間として、あまりに金になるならないで評価されて削り取られる医療のこれからに、不安を覚える気持ちは確かにある。それを小説という、一般に分かりやすい考えを形にできる海堂先生は本当にすごいなと思う。
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▼読むきっかけ
海堂尊さんの田口、白鳥シリーズの新作だったため。ジャケ買い。
▼読んだ感想
今回は医療と司法の狭間で医療事故調についての検討会の中という設定。
あらためて、死亡不明社会におけるエーアイの必要性について、
まさしく最後のゲリラ戦は、やや飛躍した理論から最後はちゃんと落としどころに
話が進む展開はおもしろかった。
最後1ページはまた余韻を残して、次作にも期待。
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今、厚生労働省が進めようとしている「医療事故調査委員会」
全国で頻発している医療事故・・・司法の手が医学の世界に
大野事件・・・医師の過失は何もないが、不幸にして妊婦に
おきた悲劇、誰も悪くないのに、警察が執刀医氏を逮捕!
その後、一審では無罪となったが、第三者機関として
医療事故調査委員会が必要との世論がおきた
しかし、厚生労働省の権限拡大だけで、真実がさらに隠される
組織が出来ようとしている・・・今、まさに討議されている
最新(まだ決まってない)の情勢をタイムリーかつフライング気味に
描いた作品に、いつもの田口&白鳥コンビが・・・
はあ、まだ読んでないので、これ以上レヴューできません(笑)
11・22読了
厚生労働省をこんなに揶揄して、大丈夫か?海堂先生!
いわゆる検討委員会に出席できる田口先生!
舞台の中心は、エーアイに!
海堂先生が、小説を書きはじめた動機「エーアイ」を日本に普及させることが
必要だとの信念が身を結ぶか!
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著者による、「田口・白鳥シリーズ」(?)の最新作。今回もエーアイ(AI)がテーマになり話が進んでいく。今回の主な舞台は、霞が関の厚生労働省。死後解剖に関する、医療行政の問題点などを追究する内容で、必ずしもエンターテインメント性が高いとは言えないが、一気に読みおえた。
しかし、「序章」の「賢人と街人」は重くて心に残る・・・。この寓話は、懸命に働き、さまざまな無理をさせられている医者にかぎらず、今の社会のあちこちに当てはまることなんじゃないかとも思った。
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VS.厚生労働省。という作品。解剖率が3%にも満たず、97%が体表を見ただけという死因不明社会にある日本において、「Ai」という死体への画像診断を導入して医療の、社会の健全化を図る。という主張のもの。ちょっと、主張が強すぎて物語としての面は薄いかなとは思うけど、法医学、法律、警察、厚労省など様々な立場を論破していく。そこは痛快!日本の腐った官僚社会の一幕を拝める。
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チームバチスタシリーズの最新作。この本はその都度に大きな医療問題がそのテーマがあって、その中できちんと物語を作っているので面白いです。
今回は今までシリーズと違って誰も死なないし、物語は会議室の中で進行していきます。ただ、扱っている問題が問題だけに他のシリーズより込み入った話が多くて一気に読まないと理解が追い付かないかも。
個人的には爽快な議論が交わされる法廷ドラマみたいな展開は好きなんだけど、ちょっと作者の伝えたいことが先行しすぎかなあ、という感じがしないでもない。
「ロジカルモンスター」白鳥はちょっと迫力不足。田口はバチスタの時みたいな存在感はないけれど、ストリーテラーとしていい役回りだったのではないか。
総じて満足。
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桜ノ宮市を飛び出して、厚生労働省で議論をする話なので
最初から白鳥さんが登場します。
が、メインは白鳥さんでも田口先生でもなく、新キャラの彦根先生。
意見をなぎ払っていく姿は爽快ですが、若干やりすぎな感じも(演出ですが)
シリーズ全体を通してAI導入とこれまでの医療機関の現状を訴えるお話だと感じました。
議論の白熱ぶりは見ていて楽しいです。
それを彦根先生がぶっ壊していく様は白鳥さん以上ですが、
白鳥さんがそれであまり活躍が見えないのも残念ですね。
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バチスタシリーズ4作目。
セカチュー要素満載の2作目とロマンス3作目とは打って変わり、海堂さんの主張と厚生労働省への批判盛りだくさん☆舞台は会議室(笑)これだけで読むと、ちょっと厳しい。もうすこしエンターテイメントとして読めればよかった。司法と医療の分離、解剖制度の問題などなど、もう、専門書を読んでいるような感じでした!「医療庁創設」とか話 デ カ ッ!!でも死因不明社会はちょっと怖い、知らなかったよー。「螺鈿迷宮」に関する記述もあったので読んでからのほうがよいです。
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?チームバチスタ○
?ナイチンゲール×
?ジェネラルルージュ◎
と期待された第4弾でしたが、ミステリー色は皆無。
たぶんカテゴリーとしては新書。残念。
自作は螺鈿迷宮と重なりそうで少しだけ期待。
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田口・白鳥シリーズなのはいいけど、これはミステリーじゃないし、小説というスタイルを借りた医療問題提示となっています。でも、帯には、バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラルルージュに続くと書いてあるし「このミス」大賞シリーズとも書いてあります。この登場人物が確かにそのシリーズなのかもしれないけど、作品を的確に表してないという点では、少々腹立たしいコピーでもあります。
ということで、この話は、厚生労働省の会議室を舞台にした医療問題の議論が中心で、どちらかというと「死因不明社会」に続くといった方がいいんじゃないかと感じました。
かなり、本を読むのに時間がかかったです。作品の性格もありますが、なによりも私が忙しくってあまり読書に時間を取れなかったのが要因かも。少し熱中できる本に出会いたいものです。
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悪くはないんですよ。けっして面白くないわけではない。でもでも、登場人物にだんだんと天才が増殖してきて、まるで西尾維新の「戯れ言シリーズ」を読んでいるような気がしないでもない。ただ、一番の天才はやっぱり白鳥だってところは安心できると言うか、マンネリと言うか…。ココまで話を広げてしまってうまく収拾がつけられるのか、ちょっと先行きが心配だというと大きなお世話でしょうか。