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やっぱり天才といえばこの人でしょう。マンガにできることやり尽くしちゃってるって言っていいぐらいやり尽くしてますよね。
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僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。
日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。
1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。
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GWに実家へ帰ったら、父がネット通販で買ったの、というので。
原作を読むのは初めてだったのですが、
……凄いですね。
どうして今まで読まなかったんだろうって思うくらい。
クローンや臓器提供やロボットと人の関わりあいといった
未来の話も、源平の合戦や大友皇子の戦いといった過去の話も、
へ?と思うような奇抜な発想が次々出てきて、
それをさらっと漫画にしている点にまず驚き。
これ本当に今から40年近くも昔に書かれたのか!?と。
あと、これほどスケールの大きな重いテーマを取り扱っていても、
コマの随所にちゃんと笑いの要素を入れてくるあたりが、
流石だなと感じました。
手塚氏が偉大な漫画家ということが、よくわかりました。
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文句無しの傑作です!奇跡の作品です◎一つ一つでも面白いのに、太陽編まで続けて読んで初めて分かる伏線があったりするのがすごい。まとめて読んだ方がいいです。必死に生きて、戦って、死ぬ人間の姿を火の鳥が見ている。とても考えさせられる素晴らしい作品です。
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火の鳥は夢中になって読める漫画だけど、おそらく面白い/面白くないで評価すべき漫画ではないと思った。
というのは、壮大なスケールのなかで展開されている手塚治虫さんの思考はうねりまくっており、そのつどの篇で扱われている問題系が微妙に違う―それは火の鳥=永遠の生命によってあたかも一貫した視点を与えられるかのようにみえるけど、おそらくそうみてしまうととても退屈になる。
当然そこでは面白い部分もあれば面白くない部分もあるわけだけど、その偏差を無視して「手塚「火の鳥」は面白い!」と一括して語ってしまうと、そこから先が進まない。むしろ、テマティックで明快な読みは避けて、手塚さんが苦慮して作りあげた各篇がどのように主題(やはり、生命なんだろうと思うけど…)と関わっているか―そしてズレているか―から火の鳥がどのように編まれているのかを読むのがきっと楽しい。それは同時にかなりしんどい作業でもあるけど。
そういう意味で「火の鳥」はある程度の距離を保ちながら読まないといけない作品だと思った。が、純粋に読むのが心地よいこともあり、それもなかなか難しいのですけど。
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16巻<太陽編>まで読了。
時空を越えて繰り返される物語。
さまざまな時代が描き出されていて。
でもしっかりとつながっていて。
つながっているからこそ、さまざまな時代を行き来しても、引き込まれて読み進められる所以なのだろうなと思いました。
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古代から未来まで、地球や宇宙を舞台に歴史上・神話上で登場する人物を織り交ぜながら、“火の鳥”と呼ばれる超生命体を中心に人間の本質・業をテーマに描いた不屈の名作。黎明編・未来編・鳳凰編など複数の独立した編から成り立つ。
感動というかもはや「凄み」。人間とは?生きるということは?読む度に異なる印象や課題を残してくれる名作です。各編ともにずっしりと読み応えのあるテーマ・内容のため手に取ったら最後、一気にラストまで引き込まれます。一方、一気に読むことで時代や時代を跨る登場人物の繋がりが分かり、それも魅力の一つです。
角川文庫版では添削されている箇所も多いと聞いたので、より忠実なこちらを手に取りました。