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父を無実の罪で逮捕された女性の復讐劇。
末期医療を担当する看護婦の典子はある日、誰もお見舞いに来ない孤独な老人・箱崎の看護担当になる。
ある夜勤の日、箱崎のある行為から、父が陥れられた事件とのつながりを見出していく・・・
女性の男性に対する復讐心が集約すると、これだけ恐ろしいものになるんだと、ミステリーを読んでいると言うより、途中はホラーを読んでいるんじゃないかと思うぐらい、背筋がぞくぞくした。
元々はノンフィクションの作家さんらしいが、文章が読みやすく、初めてでもサクサク読めた。
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ある田舎町で起きた夫婦殺害事件で警察は、前日に被害者がいちゃもんをつけていた幼馴染みの大船貢を逮捕した。いくら無罪を主張しても受け入れられることはなく、警察の執拗な取り調べに耐えきれず、ついに大船貢は、やってもいない罪を認めてしまう。長女は自殺、次女は失踪、そして母親は心の病に倒れ、一家は崩壊した。それから時は流れ・・・・・・大船貢の三女・工藤典子は看護師としてガン末期患者のための緩和ケア病棟で働いていた。そこに入院してきた患者・箱崎聡一郎の寝言に、典子は愕然とする。
タイトルから想像していた話とはだいぶ違った方向にいっちゃったな~というのが正直な感想。”社会派ミステリー”ともあったし、てっきり正当な方法で”誤審”を正すんだと思っていたけど、とんでもない、完全に犯罪の域の復讐の物語。しかも、やり方が看護師の立場を利用した、かなりえげつない方法(苦笑)。途中までは真相をつきとめるためにあちこちアプローチしていた主人公が、突然非合法な方法で復讐を始めるのがなんだかものすごく唐突な感じがしたし、最後は”よってたかって”状態で、躊躇したり止めたりする人間が皆無なのも気になった。極め付けは一緒に復讐を果たした同志への主人公の言葉。
あなたならきっといい医師になれるわ。
いやいや!絶対なれないし、こんな人間には絶対になってほしくない(^^;
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薄いけど思ったより字がつまってたみたいで、予想より時間がかかっちゃったww
誤審・・・父親の誤審について娘が奮闘し、父親と見事無罪放免めでたしめでたし。って話なのかと思ったら、ちょーっとちがったみたいね。
この作品としての最後のドンデン返しは確かに予想外だったけど、
そこにもっていくには、もうちょっと真犯人について書いて欲しかったなぁ~・・・と思う。
あと、実際にこんな巧くいくかね?と思わないでもないが、そんな事いってたら、フィンション読んでられないので、そこはつつかない事にしよう。
それでもつついてしまう作品はあるけど、これはそこまではいかなかったかな?
読みにくかったわけでもないし、なんだかんだ「次は何?」と興味をそそる引力はないわけではなかったから、評価を少し甘くしてみたw
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冤罪によって人生を壊された人の物語。元凶を探し出し、私刑していく様はかなりグロイ。”普通の人”が残酷になったり、また戻ったりする姿は人間の底のない怖さを感じる。
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決して自分が悪いわけではないのに、人生の歯車がひとつ狂ってしまっただけで、不幸を背負って生きていなかければならないこともある。
全く罪のない人間が冤罪を被り、家庭は崩壊する。
人間が人間を裁く上で、取り返しの付かない間違いが生じることもあり、その恐ろしさといったら鳥肌が立つほどだ。
事件は解決しても離婚に至ってしまった典子や、亡くなった典子の父や姉を思うと、晴れ晴れした気持ちにはなれず虚しさが残ってしまった。
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『タイトルから想像していた話とはだいぶ違った方向にいっちゃったな~というのが正直な感想。”社会派ミステリー”ともあったし、てっきり正当な方法で”誤審”を正すんだと思っていたけど、とんでもない、完全に犯罪の域の復讐の物語』
ぼくもね、こんな物語かと思って図書館で手にとったんですけどね。
止めときますよ。
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群馬県の田舎町で起きた夫婦殺害事件。
警察は被害者の幼馴染で建設現場労働者の大船貢を逮捕した。
全くの濡れ衣であったが、逮捕・裁判の過程で、貧しいながらも幸せだった家庭は一挙に崩壊した。
三女・典子は看護師として働いていた。
ある日、元教師の老人が入院してきた。
毎夜うわごとを繰り返す老人の言葉は、偶然、冤罪事件に関係したものだった。
意外なところから、真相をつきとめる手がかりを得た典子は、冷たい復讐の心を宿しながら謎を追い始める。
(アマゾンより引用)
意外なとこが犯人やったなぁ(´・ω・`)
しかし、復讐したい気持ちは分かるけど、ちょっとやり過ぎでは…(´・□・)ア-
あんなことしちゃったら自分のほうが罪悪感みたいのが出てくる気がするんだけど…
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読んでてなんかドラマで見た気がするって思ったんだけど、ネットで調べても出てこないんだよね。
前にも読んだことあったのかな~