紙の本
目からうろこ
2017/08/11 12:02
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年、浮世絵については、興味を持って、いろいろ勉強してきましたが、そのすべてがまとめられているといっても、過言ではないのが、本書です。疑問も解決しますし、そのまま他の方々に知らせることもできます。ありがとうございました。
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すてき。浮世絵すてき。
同じ絵でも摺り方が違うと全然違う雰囲気になるとか、大胆な構図とか、見立て絵とか、個人的には大発見でした。
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浮世絵が好きです。
大学の卒業論文のテーマが浮世絵でした☆
英泉って浮世絵画家が好きで…。まあ、エロ作家なんですけどー。艶本とか枕絵とかね。
英泉の一生とその時代の浮世絵師みたいなテーマでね。
あとは国芳とか芳年が好きです。基本的にキモい画題の作家が好きです。
私の書いた論文は結構な出来でしたよ。自分で言うのもなんですけど。
全文掲載したいくらいですよ。
でも著作権は大学が持ってるので(笑)
これ読んでたら卒論で「歌麿」を「歌磨」って全編書いてたのを思い出して…。
間違いのとこに付箋が全部貼ってあった…。
だれ?ウタミガキって!!!!!
1枚でいいので、複製原画でもいいので。
英泉の浮世絵が欲しい今日この頃です☆
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大好きだがよく知らない浮世絵。その成立過程、巨匠の特筆すべき魅力、知られざる技法の数々。ここまで分かりやすく書かれた本は珍しい。何より、「あ、この絵みてみたい」と思ったところでちゃんと挿絵がカラーで入るかゆいところへ手が届くような本だ。一押し。
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「ボストン美術館浮世絵名品展 in 神戸」への予備知識のために読んでみた。
「これは紅摺絵。あれは大判錦絵。ああ、この着物のところは空摺を使ってらっしゃる」と、展覧会でもすぐに分かるようになりましたので、基本的な知識は得られたのではないかと思います。なんなら「この極字印は・・・」と知ったかぶってもいいくらい。
浮世絵の知識はほとんど皆無で、本書しか読んだことがないので、内容の深さも範囲の広さも判断しかねますが、楽しく分かりやすく学べたと思います。お薦め。
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[ 内容 ]
北斎、広重、写楽―江戸の浮世絵は、日本国内のみならず、海外でも日本美術の代表として人気が高い。
なぜこのように親しまれているのか。
浮世絵の歴史、ジャンル(美人画、役者絵、名所絵、花鳥画等)、彫り、摺りの創作技法、隠された主題の読み解き方など鑑賞のための基礎知識を紹介しながら、その魅力を探る。
図版七五点を収録。
[ 目次 ]
第1章 浮世絵のながれ(浮世絵版画のはじまり 錦絵の誕生 現実に向ける眼差し 急速な大衆化)
第2章 錦絵のジャンル(美人画 役者絵 名所絵(風景画) 花鳥画 戯画 武者絵・物語絵)
第3章 重ねられた主題と隠された主題(イメージの重層を楽しむ―見立絵 世相諷刺を読む)
第4章 錦絵はいかにつくられ、売られたか(改め、彫り、摺り 販売の実態 購買層と値段)
第5章 錦絵の技法さまざま(摺り色制限の効果 空摺という技法―質感再現のために ぼかしのさまざま)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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「浮世絵類考」の中の写楽に関する評価が、今まで聞いてきた写楽についての美術史の評価に影響しているんですね。でも、本当に、その評価は正しいと思う。今の役者さんの表情を考え併せても、当時の役者さんがどんな方だったのか想像できてしまうほど、よく特徴をとらえた感じになっています。
ところで、この本は、以下のような構成。
第1章 浮世絵のながれ
第2章 錦絵のジャンル
第3章 重ねられた主題と隠された主題
第4章 錦絵はいかにつくられ、売られたか
第5章 錦絵の技法さまざま
ボリュームたっぷりのトピックスですが....
私にとっては、第3章の「重ねられた主題と隠された主題」が印象的。政治的な事件を、何か別の人の話に置き換えて描かれることがたくさんあったそうです。「本能寺の変」も人気テーマとあります。これも明智光秀の桔梗紋がどこかにかかれているのでわかるとかそんな仕掛けになっているそうです。
そうそう歌舞伎でも同じ手法みたことあります。 「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」という歌舞伎の演目は、伊達藩のお家騒動を基に脚色されたもので。伊達藩の家紋「竹に雀」が、正岡の衣装に刺繍されているのです。
こういうことも、説明を聞かないと、わからないですものね。でも、今度から自分でわかるか?というと、そういうわけでもないです...。
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浮世絵の始まりにはいろいろ説があるとのこと。1624年ころの屏風の絵も浮世絵風だ。
本書では、その後の菱川師宣から説明が始まっている。
製法、販売方法、書き方などの説明もある。
浮世絵の種類もいろいろ紹介がある。春画の紹介はあまりない。
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浮世絵に関する基礎知識、簡易入門書。浮世絵を勉強するに当たり、先ずはと思って読んでみたけれど、ちょっと手応えがなかったな。
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『201210 美術強化月間』
図版も豊富、適度な薄さ、浮世絵の入門書として最適だろう。
浮世絵の魅力はいくつか並べて鑑賞して初めてわかるものだと思う。色彩の美しさや構図の妙は見れば見るほどその自由な発想に感嘆する。
しかし日本美術は作品タイトルが覚えにくくて仕方ない。
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浮世絵の歴史を丁寧に説明してくれる好著だ.適切な図もあって理解がしやすい.第5章の「錦絵の技法さまざま」で実際に現物を見ないと読み取れない「空摺」などの技法を解説しているが,その通りだと思う.でも,浮世絵の技術は素晴らしい日本の文化だと思う.
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印刷という大量生産技術を用い、時代の動きを視覚的かつ迅速に報道するという機能が高まるほど、錦絵は近代化の波の中で海外から流入してきた新しい複数技術と否応なく競合せざるをえなくなる。迫真性という点では写真や石版画、銅版画には太刀打ちできず、量産性の面では機械印刷にいずれ圧倒されることになる。
近年の研究では、絵双紙屋の店頭で錦絵にとってかわったのは、日露戦争後にブームとなった絵葉書であるとされる。これも幕末以後の錦絵が強めていった前述の機能ゆえに、絵葉書という写真技術と新しい印刷技術とを用いたメディアに席を譲らざるをえなかったとみることもできるでしょう。(pp.30-31)
合巻などの草双紙の挿絵や役者絵などの中に描かれた庶民の家の居室に置かれた枕屏風に、役者絵などが貼られている光景もよく目にする。町人を主体とした江戸の庶民、ときにはその日暮らしの生活を送っているような下層民でさえも、錦絵を手に入れることができたのである。今日の映画スターのブロマイドのように、浮世絵師が描いた人気役者の似顔絵が彼らの生活空間を彩っていたわけである。(p.142)
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新聞書評にて「正月の読書に好適」ということで。確かにそのとおり。わかりやすい入門書で、装丁もきれいなカラー刷り。子供に裏表紙を曲げられたけれど。。。戯画の所や市場性に関する部分が興味深い。
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名古屋市博物館「浮世絵」展覧会に合わせて読みました。浮世絵について、様々な観点から詳しく説明されており、実物を観るのが一層楽しめました。
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2018/5/13岩波新書にしてはカラー版で浮世絵入門。図書館本で駆け足でめくったが座右に置きたい。★4