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ひらけ!なんきんまめ みんなのレビュー
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紙の本
ひらけ!こどものゆめ
2011/10/28 19:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひらけ!なんきんまめ 竹下文子作 田中六大絵
読み始める前に「ジャックと豆の木」を想像しました。ジャックが豆を埋めると豆は翌朝には雲の上まで伸びてというこども向け物語です。このなんきんまめの本は、小学校1・2年生向けでしょう。
読む前に思ったことは、絵がいいということ。ちびまるこちゃんぽい。老若男女(ろうにゃくなんにょ)いろとりどりで、動物もいる。虫もいてほしかった。仲間がいっぱいです。
登場するのは、たくとあすか、そして子犬のころすけです。ころすけはぬいぐるみみたい。絵はレトロ(古くて懐かしい)です。いつの時代だろう。本の中では、ジャム屋さんが出てきますが、個人商店が並ぶ商店街があったのは、だいたい昭和50年代(1980年代)ぐらいまでです。それ以降は、郊外に位置する大型スーパーマーケットとか街中ではコンビニの時代になります。
「なんきんまめ」は炒(い)りたての薄皮つきピーナッツになります。「開け!なんきんまめ」は、もちろん合言葉で、「開け!ごま」に通じます。アラジンと魔法のランプだったっけ。
たくは、あすかを好きという感情はまだありません。逆にあすかは少しあるようです。その点で女子のほうがおませさんです。でもあすかは自分が女性という自覚はまだ明確にはもっていません。その点で、ふたりはふたりの少年のようでもあります。
たくは、ころすけを連れておつかいに行った帰りに屋台のおばさんからピーナッツを買います。だんだんオバケでも出てきそうな雰囲気になったあと、世界は割れるのです。時空間移動です。壁が割れるさまには感激しました。
壁の向こうにある家屋をはさんだ狭い通路は、台湾北部にあるきゅうふんという街を思い出します。
冒険は幼い読者の興味を惹(ひ)くでしょう。ただ、最後は拍子抜けでした。ここから、ハリー・ポッターとかナルニア国物語を読むように導く本でした。わたしが考えたラストは、たくもあすかも大人になって、結婚式が始まるシーンでした。そして彼らのそばには、おじいさんになったころすけとそのこどもと孫の犬がいるのです。
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