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「ハリー・ポッター」シリーズ番外編。
魔法界の子ども達向けの童話集である。吟遊詩人ビードルとは15世紀の魔法使いのこと。
魔法界に伝わる古くからのおとぎ話に、登場人物の1人であるダンブルドアが解説を付し、さらに作者のローリング自身が人間用の解説もつけるという、凝った作りになっている。
シリーズ本編で、ダンブルドアが本書をハーマイオニーに託し、このうちの第5話が重要な伏線となった。
童話自体、ちょっと辛口でなかなかおもしろい。
ダンブルドアの辛辣さが覗える解説にもなかなか味がある。
4話目「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」と5話目「三人兄弟の物語」が個人的にはおもしろかった。
*訳、特に各話のタイトルに関してはどうなのかなぁ・・・?
1話目の「魔法使いとポンポン跳ぶポット」(原題はThe Wizard and the Hopping Pot)。「跳ぶ」の擬態語が「ポンポン」って、ちょっと違和感があるけどなぁ・・・。Hopping Potの語呂の良さを生かそうとしたんだろうか・・・?
4話目の「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」(原題はBabbitty Rabbitty and her Cackling Stump)。これはただBabbittyとRabbityの言葉遊びなんじゃないのだろうか。「兎」に「ちゃん」までつけちゃうのはどうもなぁ(じゃあHumpty Dumptyは「卵ちゃん」か?、みたいな)。バビティが老獪な魔女で、バビティが化けたのが年寄り兎なので、これが一番違和感があった。
どうなんだろう?という感じで、ケチをつけたいわけじゃないのだが。
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ハリーポッター本編に登場する「ハーマイオニーがダンブルドアから遺品としてもらった本」
さすがJ.K.ローリング、面白いね^^
本当に魔法界があって、ホグワーツも実在して、ハリーやハーマイオニーやダンブルドアが生活している世界があるかのような錯覚すら覚える
ハリーポッター本編はとても長編だけど、、、
また読み返してみたくなる。
そして、このような『番外編』もさらに期待したくなる
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ハリポタの最終巻のキーポイントとして登場したあの本です。5話の童話が載っています。各話ダンブルドア先生の解説付きです。魔法界からの解釈なので、そういう意味では面白いかな。見方も違うし、ハリポタの歴史にも繋がっていて。イラストは著者が描いています。ハリポタより低学年向きになっています。読み聞かせに良いかもしれません。
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『吟遊詩人ビードルの物語』読了。
『ハリー・ポッター』の番外編です。
マグルのお伽話とそう変わりません。
一番気になるのは本編でも重要な「三人兄弟の物語」。
ダンブルドアの解説も興味深い。
-「死を回避せんとしたり克服せんとする人間の努力は、結局は失望に帰すということである。」(134P)
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作中に登場する食べ物や本などを独立した商品にしたものが好きです。
だからこの作品も読みました。
基本的には魔法界の子どもたちが読む童話集、と言う設定なので、一般人である自分が読んでも、童話、でした。
魔法の使えない人間が読んでも童話ですから違和感もありません。シンデレラや眠れる森の美女・・・童話には魔法が登場するものです。
それが実際魔法を使える世界の人々の読み物となると、多少のズレは生まれます。無知であれば制約なく何でもありにしてしまえる「魔法」。これが「ルール」に縛られたものとなります。
そして我々、無知な人間も別種族のように書かれます。
この作品は本編よりも、注釈や、ダンブルドア校長の解説がメインと言えるでしょう。童話そのものはなんてことありません。どこかで聞いたことのありそうなお話ばかりです。
が、この作品を通して「アルバス・ダンブルドア」と言う人物像が、ハリーの目を通したただの聖人君子然とした大賢者としてでなく、直接に彼自身を見られると言うのが魅力。
英国人らしい皮肉も言いますし、自信家でもありますし、他人に対して意地悪も言い、厳しい指摘もします。一人の人間です。リアルです。
小一時間あれば読める内容だと思います。
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魔法界の子供達が読む童話集♪ダンブルドア先生の書評(?)の方を真剣に読んでしまった(^_^;) ハーマイオニーの新訳というところが、ちょっと嬉しい(^o^) ハリー・ポッター好きにはオススメ!!でも、「毛だらけ心臓の魔法戦士」はマグルの大人(私)が読んでも恐い(;´д`)
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この絵本を大人が読んで笑えるほど面白いものだ…とは言いませんが、
「この本をロンは読んでもらったいたんだ!」とか
「ハーマイオニーも同じ本持っているんだ」とか
「(現実では有り得ませんが)ハリーが子供達に読んであげたかも」
とか色々想像をふくらませて読んだりするんだと思います。
(考えるだけでワクワクしますよね!)
全員が全員そうだとは限りませんが、
少なくとも私の周りのハリーポッターファンはそうでした。
想像を膨らませるお話でした。
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魔法界に伝わる童話です。童話自体も私達自身が聞かされてきた童話とはまた一味違い、おもしろいですが、一つ一つの童話にダンブルドア教授の解説が記載されており、それもまた面白い。魔法界と非魔法界の隔たりの原因やマルフォイ一家が何故あそこまでダンブルドアを嫌うのか、また人間の心理や哲学的な部分まで入り込んだ内容となっており非常に面白い内容でした。ハリー・ポッター好きであるならば、是非一読して頂きたい一冊です。
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魔法界とマグル界の寓話には、もうひとつ、はっきりした違いがあります。「ビードルの物語」に出てくる魔女たちが、マグルのお伽噺のヒロインよりもずっと積極的に幸福を求めるという点です。
ーJ.K.ローリング
そして三番目の弟は、『死』を古い友人として迎え、喜んで『死』とともに行き、同じ仲間として、一緒にこの世を去ったのでした。
ー三人兄弟の物語
普通にお伽噺としても楽しかったですし、ハリーポッターを読んだ後だと面白さ倍増でした!
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ハリーポッターの中に出てくる架空の童話。
本にしちゃった。
ハリポタ好きなら、楽しめる。
ダンブルドアのコメント付きなので、「死んじゃったね〜」と思いながら読みました。
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この世界の魔法界って結構グロいものが多いので納得の童話の内容です。
教訓めいたところは魔法使いもマグルも変わらないな。近代アレンジされたグリム童話っぽさを感じたけど、毛だらけの心臓の話はオスカー・ワイルドっぽさを感じた。この話が一番好き。
ところどころにあるダンブルドアの解説が面白い。
原作や映画で観た魔法界は時代が近いから感情移入もできたけど、マグルの世界と同じで魔女狩りがあったりという歴史が存在したのがやけにリアル。昔の方がもっと残酷でグロかったんだろうな。
というかずっと原作読んでたのにこの本の存在をすっかり忘れていた自分を誰かクルーシオしてくれ…
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小説き出てくるお伽話まで書いてしまうなんて、遊び心があってとてもステキなことだと思う。
お伽話は教訓めいたものだと思うが、魔法の世界の教訓になるようなお伽話をいくつも書くことができる想像力に感心してしまう。
お伽話自体は大人が読んですごく面白いわけではないが、ダンブルドアの考察が書かれていて、ハリーポッターの世界に少しだけ浸ることができてよかった。
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再読(買った時に読んだきりかも…)
魔法族の家庭ではよく知られた魔法界の童話集。優しく親切な父親とは正反対の息子が、父親の遺した魔法のポットに手を焼く話や、幸福を求めた3人の魔女と1人の騎士が力を合わせる話など全5編。アルバス・ダンブルドアの解説付き。
ハーマイオニーが古代ルーン語から新たに訳したという設定。
J.K.ローリング自身が描いた挿絵も素敵
「魔法使いとポンポン跳ぶポット」と「豊かな幸運の泉」が好き。
ポットって聞くとヤカンみたいな形を想像しちゃうけど、たぶん鍋だよね。挿絵を見るに。