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著者のフランスでの生活の傍らにいつも存在していた猫との、温かい日常と少し切ない別れが描かれている。
読んだ後、じんわりした。
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著者の猪本さんと一緒に暮らしていたネコのウンチビとの別れを描いた一冊。読んでいて、寂しいんだけど、どっかで安心するよう気持ちになったなぁ・・・。でも本として良いのは後半で、猪本さんの毒気がたまにきつく見えてしまったのは乗れないポイントだった。
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ラストは外で読めません。
小説かと思っていたら、裏表紙の著者のプロフィールを読むとエッセイだったことに気付く。最初からエッセイと認識した上で読めただろうか、フィクションであったならどれだけよかったか、と思う。
うちの猫は、初めて我が家に迎えた子たちで、まだ生後一年に満たない。だから著者がブブを失ったときの絶望感も、ヌヌ、もといウンチビを亡くしたときの喪失感も、そしてブブがウンチビを守ってくれてるんだ!と信じる気持ちなどは、まだまだ想像できない。したくない、というのが正しいかもしれない。この子たちの代わりなんて、どこにもいない。と言っててまた泣けてくる。
優柔不断でプロ野球好き、一緒に住んでた男は十数年のなかでひとりだけ。猫に関する情報量の多さに比して、自分のことを多く語らない著者。
そんな彼女のパリ・東京での暮らしが、記憶に残る大きな事件、プロ野球などの記述によって、16年以上の時の流れが鮮やかに描かれる。また、季節の巡りの描写が、さすが花を扱う著者だけあって、非常に美しい。