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紙の本
砂糖という嗜好品と中東との関係
2009/05/10 15:47
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イスラム関係の本を今年は読もうと思っていることで手にする機会を得た。
まず シュガーという言葉が 古くはサンスクリット語の「サルカラー」に起源を持ち それがペルシャ語の「シャカル」となり アラブ語では「スッカル」となり 最後に英語でシュガーになったという話に感銘を受けた。僕は 常々 「語源」には興味を持つようにしているが 「シュガー」という言葉の成り立ち一つを見るだけで 昔の交易風景が目の前に立ちあがる思いがする。
次に表題である「イスラムの生活史」の中での砂糖の位置付けという点について。
まさに本書の力点は そこに注がれているわけだが 残念ながら僕として まだまだイスラムの歴史に疎く 読んでいて 有機的に理解を構成出来ない点がもどかしかった。また 幾分専門性が強く 素人には難しい面もあったが これは そもそも素人の僕が 本書に挑戦すること自体がドンキホーテなのだろう。
それでも 本書で描かれる 砂糖のイスラムの歴史の断片は 面白かった。砂糖という一種の「嗜好品」が 「嗜好品であるがゆえ」に 色々な形で消費され 時には権力の象徴にもなってきた点は勉強になる。考えてみると たかが香辛料を巡って はるばる欧州から東南アジアまで出かけてきたのが人間であることを考えると それも納得できるのかもしれない。
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