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幼いころに巫女の能力があるとして連れて行かれたにもかかわらず、おちこぼれとして帰るされてしまった少女ソニンの話。
両親や姉、友達であるミンと穏やかな日々を送っていましたが、ひょんなことから、末の皇子イオルの侍女として働くことになります。
言葉の話せないイオルに仕えているうちに、巫女失格として帰されたのに、巫女として学んだ知識のために様々な問題に巻き込まれたり。
初めは、久しぶりに読む―です/―ます調だったので多少読みにくかったのですが、読み進めるにつれ気にはならなくなりました。
巻が進むにつれ、隣国の人々との係わりが広がり、絡み、互いに良くも悪くも影響を受けて変わって行くので、最新刊ほど面白いです。
なので、今のお気に入りは四巻。棚田の情景がすごく綺麗だなーと思います。
アジアな雰囲気も好きな要素の一つ。
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この巻でついに、三国の王位継承者(?)が顔を合わせた。
ソニンの仕えるイウォル王子が影薄すぎ。笑
イェラ王女の堂々とした態度には華があり、
クワン王子の華やかさ見た目の下に隠された影には目が惹き付けられる。
今回はクワン王子の付き人で、前回ソニンを助けたセオも出てきて満足。
ラスト、少しセオが浅はかだったのがどうも…
それもソニンのペースに巻き込まれたからと言えばそうなんだろうけど。
今後戦争が起こるのか、
未だに過去の亡霊のように出てくるレンヒはどういう伏線となるのか
目が離せない。
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純粋で健気なソニンがとってもかわいいです! 巫女の力を徐々に失うことに向き合うところは、あきらめとは違う成長がみられて清々しく、切なくなりました。
どのくらい先に完結するかはまだわかりませんが、自分の弱さや成長に戸惑う姿は児童書としてだけでなくYAとしてたくさん読んで欲しい本です。
NHKで児童書のアニメ化がつづいているので、これもいずれそうなるんじゃないかなぁ……。と思ってるシリーズです。
今回は、3国の王子・王女から信頼を寄せられ大変です(笑)
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シリーズ第4弾。
上橋菜穂子の守り人シリーズと比べると対象年齢がもっと若い想定になっていると思うのだが、若い3国の王子王女とソニンがだんだんに大人になっていく感じが何とも魅力的だ。今回の巻が展開上のいいところにある。
☆は4以上。
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三国の王子と王女が会すラストシーンがとても好きです。
イウォルとクワンに一回り以上の年の差があることをすっかり忘れていたほど、イウォルは成長したと思うし、クワンのより奧の人間臭い部分も見えてきて良かった。クワンに関してはセオの存在のせいでしょうが、それにしても、クワンとセオの関係もとても好きです。ズケズケ言ってくれる人物が共にいてくれるのが嬉しい。
イェラ王女も、驚くほど、それは悲しいとさえ思える成長をとげていましたが、より彼女の魅力が増したのは事実だと思います。切れる花のような才女の決意と覚悟は、迫るほどでした。
ラストの、ソニンがクワンに借り物を返しに行った際の二人のやりとり、そして、イウォルとクワンが将棋をうっているシーンでの二人のやりとりが大好きです。なんだか、両方に振られて、クワンが不憫に思えてくるほどでした。
児童文学とは思えない奧の深い会話やセリフが、とても魅力的です。
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「(そうだ。欲も感情と同じだ。切り捨てることができないならば、向かい合えばいいんだ)」
ソニン4冊目。
後1冊で終わってしまうかと思うとかなり悲しい・・・
それでも、世界は動いていく。
今回では、いよいよ王子王女3人が一堂に会したのが迫力があったなー。
それに、ちゃんと今の社会と同じような、体制に翻弄される国民や、そこでの貧富の差、人の欲なんてもちゃんと書いてあって、良かった。
後1冊で何か変わるのかな?何も変わらないのかな??
楽しみ!
【12/5読了・初読・市立図書館】
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東洋風ファンタジー。シリーズ4作目。
三つの国が並びたつ世界。
そのうちの一つ沙維(サイ)。
少女ソニンは、天山の巫女として幼い頃に才能を見いだされて修行していたが、落ちこぼれて12歳で自宅に戻された。
7人の王子の末弟で声を出せないイウォル王子との出会いがあって、侍女として宮廷に上がる。
江南(カンナム)に留学したときに王家の快活な次男クワン王子と仲良くなったイウォル王子。
同行したソニンは、病弱で成長の遅い妹リアン姫と仲良くなったため、その世話を頼まれてまた出向くことに。
クワンの腹心で有能なセオとは他国で出会ったことがあり、その怜悧な雰囲気になぜか胸騒ぎが。
江南を大嵐が襲い、巨山(コザン)の王女イェラが救援を申し出てくる。
かって会ったときよりも大人びて美しくなったイェラ。
2年前に侵略してきて以来交流の無かった巨山の真意は?
一冊ずつ描かれた国の事情が絡み合って、動きがあり、面白かったですね。
2010年2月10日初読。
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4巻にして主要メンバーが一同に会する。緊張した。
それぞれの成長も微笑ましいが、
王子ふたりの仲良しっぷりに和みました。かわいいな。
あと、装丁が毎度いい。
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三国一致団結感が今後をよりいっそう楽しみにさせる。
ソニンが主役なのに縁の下の力持ち的なポジション。
クワン王子今回かっこいい。
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未曾有の大災害。
三国の王女、王子が一堂に会するシーン。ソニンの存在がなければこの三国の運命は違うものになったのでしょうね。
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内容(「BOOK」データベースより)
“江南”を大嵐が襲い、人々の暮らしは大きな打撃を受けた。“沙維”のイウォル王子は災害の援助のために、“巨山”のイェラ王女は密かな企みを胸に、相次いで“江南”に向かう。“江南”のクワン王子を交えた三人は初めて一堂に会し、ある駆け引きをする。一方、ソニンはクワン王子の忠実な家臣セオの存在に、なぜか言いようのない胸騒ぎを覚えていた…。
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シリーズ4作目。
とうとう三国の次代を担う王子・王女が一堂に会する―――
それぞれの思惑を胸に、駆け引きする姿が…
イェラ王女はやっぱりカッコイイと思ってしまった(^_^;)
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ソニンが江南のクワン王子を訪れてすぐ、大嵐が江南を襲いました。農作物は甚大な被害を受け、このままでは大飢饉となるとした矢先、大量の食料と医師を援助したのは、敵国だった筈の巨山の国でした。狼殺しの王の代理としてやってきたのは、美しく、慈悲の心にあふれたイェラ王女で、江南は、巨山を友好国として迎え入れる。しかし、巨山の王の真の目的は、江南の食料を巨山が管理しようというものだった。急遽、沙維のパロル王の使者としてやってきたイウォル王子とともにソニンはクワン王子に協力し、江南の危機を救う。
イェラ王女は、父王にしてみれば、年相応の失態をした、と見られるようにしたが、本当は戦争や無駄な死をできるだけ回避したいと望み、侵略よりも三国が対等に友好的な関係でいられることを望んでいる。
ソニンは夢見の力が無くなり、それを静かに受け止めていた。
欲も感情であり、自分は人間であることを受け入れ、なおかつ、まっすぐで明るい欲望、自分がこうなりたいという気持ちをもてるようにと願う。
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今回のテーマは「食料を握られるという事は、命を握られることになる。」(p133)に尽きると思います。
まさに日本がTPPで揺れている時だけに、ドキドキしながら読みました。
5巻が楽しみで仕方がありません。
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2012.1.25〜30久しぶりにシリーズの中で面白いのがでた。クワン王子とイエラ、ソニン..,3人のキャラクターも際立ち、脇を固めるキャラクターもなかなか。物語の展開も申し分なく読み応えがあり、またこれからのソニンも気になるところ。