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本当に人間が天使だった時のなごりだといいなぁと思います。
いや、きっと本当に昔は翼があったに違いない!
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宮崎駿オススメの作品。
説明くさい部分がかなり少ないのでまさに行間を読むような作品。どうやら、死んだアーニーじいさんもスケリグのことを他人に話していたようなことが示唆されている。どうやら彼らは中華料理を分け合う親密な仲だったみたいだけど、アーニーじいさんが死んで、スケリグはどんな気分だっただろうか? ……とか、いろいろ考えると奥が深くて面白い。
原題:Skellig
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邦題訳が素敵で惹かれたので読んでみたら琴線に触れた。
少年と少女と、不思議な彼のお話。
話が進むにつれてどんどん心が温かいものでいっぱいになった。
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表紙の装画がちょっと怖いけれど、すばらしい小説です。不可思議な存在との邂逅を軸にした、爽やかなジュヴナイル。お隣に住んでる少女ミナの言葉がひとつひとつ思索的で詩的で、とてもチャーミング。ウイリアム・ブレイクの詩も読んでみよう。
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印象的なファンタジーです。
一軒家に引っ越してきた男の子マイケル。
学校は同じだがバス通学で遠くなり、仲間とはちょっと距離を感じる。
赤ちゃんの妹は生まれたばかり、保育器から出たものの、また入院することに。ママは赤ちゃんにかかり切りなのだ。
庭にある小屋は車が2台はいるガレージだが、中は不要品と埃だらけ。こっそり入ってみた男の子は、身動きもしないやせこけた小柄な老人を見つける。
死体?幻?普通の人間ではない‥
「何が望みだ?」と言われる。
合っていない服の背中は奇妙に盛り上がり、そこには‥?
ひそかに食べ物を運び、親しくなった隣の女の子ミナと助けようとする。
女の子は画家の娘で、親に教育を受け、学校へは行っていない個性的な育ち。
不思議な数日間の出来事。
作者は1982年、勤めを辞めて短編を書き始める。
1988年、初めて書いたこの児童小説がヒット、カーネギー賞とウイットブレッド賞を受賞。
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翼とか魂とか世界とか、きれいで静かで、哀しみのある物語だった。
私も感じたいな
世界がまだ存在しているかを
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いろんなとこで紹介されてる本で、気になってたんだけど、ようやく読めました。
これ、YAなんですよね……。
むむむ。
やっぱり、いろんな意味でむずかしいなぁって思います、YAの世界。なんというか、ハードルの高さがハンパじゃない。
けど、一読者としては、すごく魅力的なジャンルで。ついつい。
彼は、はたしてナニモノだったのか……
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翼を持った人、スケリグ。彼は天使だったんだろうか?鳥の仲間だったんだろうか?それともかつて人間には翼があったのだろうか?不可思議な存在。
主人公マイケルの妹あかちゃんは具合が悪く入院している。はじめ、動けるようになったスケリグがあかちゃんをどこかに連れていってしまうのではないかと思った。でも、実際に起きたのは魔法のような、奇跡のようなこと。それとも生命力の強さか。温かい気持ちになれた。
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JPIC主催で「20歳の20冊」という、成人式に自治体が成人に本を渡す、という企画があったらしい。そういうのおもしろいですね。
http://www.jpic.or.jp/schedule/books_for20.html
それで選ばれた本の中の1冊。
宮崎駿が帯を書いていたりして期待したのですが、いい話だけど、ううーん、なんとなく読めてしまった、というかんじ。
これぞ!っていう唯一無二感はないです。
でも、20歳の頃に出会っていたらちがっていたのかも?
通過点の1冊としてはいいかもしれません。
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古びたガレージで見つけた「彼」。蜘蛛の巣とハエの死骸にまみれた彼は何者・・・・
ふむ。ちょっと不思議な感じの児童文学ですかね。いい感じです。
甘すぎないのがいい。
タイトルと表紙に惹かれて買ったんですけどね(笑)
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裏表紙に謳っているほどの素晴らしさを感じられなかった・・・(涙)。あっさり読んでしまったけど、行間を読め!ってこと?
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『肩胛骨は人間が天使だったときの翼のなごり。いつかある日、またここから翼が生えてくる――』
冬が終わりかけたある日曜の午後、引っ越してきたばかりの家の裏庭にある今にも崩れてしまいそうなガレージの中で、ぼくは彼をみつけた。
汚れて青ざめ、ひからびている彼を見て、ぼくはてっきり、死んでいるものと思った。それよりひどいことがあるなんて、想像もでなきなかったのだ。
こののち、ぼくは彼のことを知るようになる。この世界に、彼のような生きものはほかにいないということを。
アスピリン、テイクアウトの中華料理、ブラウンエール、そしてフクロウたちが運ぶ餌を食べる、誰も知らない不可思議な男スケリグ。
ぼくは隣に住む少女ミナと一緒に彼を匿う。
リウマチでガチガチに硬くなった彼の背中には、ねじれて歪んだ二枚の翼が……。
彼は天使?
彼は獣?
彼は鳥?
彼は一体何もの?
ぼくは窓から確かめる。世界がまだ存在するのかを。
ぼくは考える。人間の世界にも始祖鳥のようなものがいるんだろうか。
ぼくは思い出す。背中に生えていた翼の羽毛と骨の感じ。
そして、月光に満ちた夜、奇跡は静かに訪れた。
命の不思議、進化の想像、そして生の喜びに満ちたデイヴィッド・アーモンドの最初の邦訳本。
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久しぶりにスゴイのを読んだって感じです。
いつ頃から人は、狭い世界でくだらない事ばかりを
考えるようになったのか。
いつの間にか忘れてしまっていた沢山の事を思い出した。
少しずつ少しずつ、ユラユラと揺れながら満ちて来る水のような
透明でピュアで優しくて、そしてリアルなファンタジー。
心がふるえるって、きっとこんな感じを言うんだろうなぁ~
「ハリー・ポッターと賢者の石」を抑えて
カーネギー賞とウィットブレッド賞の
児童文学部門賞をダブル受賞したというのが
納得できる作品です。
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タイトルが一番よかった。
悪くないんだけど和訳のせいか今一つその雰囲気に浸れなかった…。
表紙の人形のイメージに自分が引っ張られすぎた感も。
きっとこれは映像作品にした方がいい感じ。あと…肉食なのか。
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古い家に家族4人で引っ越してきた小学生のマイケル。家はボロボロだけど手直しできるし、前の学校はバスで通えるし、隣の家には個性的でチャーミングな女の子・ミナもいる。生まれたばかりの妹の、身体が弱いことだけが唯一の心配ごと。そんなマイケルは、家のガレージで彼を見つける。埃にまみれボロボロのスーツを纏った謎の男・スケリグの背中には、まるで羽を折りたたんだような膨らみがあった。
とっても素敵なジュブナイル小説。素直で年相応な男の子が、命の危機に瀕している2人と触れ合い考える様々なこと。懸命に生きようと炎の心臓を燃えたぎらせる妹と、死にゆくことを厭わず羽を開こうとしないスケリグの対比。後にスケリグがマイケルとミナに助けられ、再び羽を広げることが、生きようとする意志を自然に表わしていて良かった。
翻訳ものが苦手な私でも、すんなり読むことができる良作。
宮崎さんが好きなのもわかるなぁ。ジブリに出てきそうな世界観だもの。