大石圭の魅力が凝縮された1冊
2009/02/04 20:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンダーグランドファイトの世界を舞台に、戦う男の物語。
大石圭らしい1作といえると思う。
つまり、美しく残酷。そして、クール。
主人公は、網膜剥離が原因でボクシング界を去った男なのだけど、彼の生い立ちが淡々と語られることが、むしろ切ない。ああいう環境で育ったことへの憎悪がないことが、彼を戦うことへの希求につながっているのだろうけれど、その矛盾に目を閉ざし、自分のなかで折り合いをつけている。たぶん、これが大石圭の持ち味なのだろうけれど、このある種の淡白さは人を選ぶように感じた。
主人公の姉の話が、耐えがたいほどに苦い。
だからこそ、むしろこの先の彼の戦いを見てみたいと願ってしまう。
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ルール無用の格闘技、アンダーグラウンドの世界で戦う男たち。
まさに命を懸けた戦いを描く。
う〜ん、格闘技に興味ないからなぁ・・・・なんかいまひとつでした。
いつストーリーが動くの?・・・・あ、このままですか、みたいな。
いつもとは違う感じの本でしたね。
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■0915.
<読破期間>
H21/2/9~H21/3/7
<本の内容>
網膜剥離を理由にボクシング界を去ったものの、戦いの熱気が忘れられずにくすぶっていた小鹿。
彼のもとに、格闘エージェントである美女が訪れ、世界最強の男、ラムアとの一戦を持ちかける。
それは、アンダーグラウンドファイトへの招待状だった—。
闇のリングをまばゆく照らす光。
血に飢えた観衆を熱狂させる野獣たちの死をかけた戦いが始まる。
暴力だけがすべてを支配する、限りなく残酷で官能的な世界を、濃密に描く。
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う~~~~ん……。とりあえず、ファイターたちの感覚が私には理解できませんでした。暴力、好きじゃないですし。でもこの作品はわりと綺麗かも。暴力満載だけれど、あまりどろどろしていないからかな。ダークながらもスポーツマンシップが感じられます。大石さんの作品の中では、鬼畜度が薄い印象。
しかしまあ戦う人にはそれなりのポリシーがあるからいいけど、こういうのを見物するだけってのは悪趣味だよなあ。
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アンダーグラウンドの世界で戦う格闘家の話。
もっとドロドロしてる話かと思ってたので意外でした。
DVを受けてたお姉さんの話がどうなるんだろうと
読んでたんだけどそういう結末か~とちょっと残念。
処刑と言うからには成敗の方向かと勝手に思い込んでました。
まぁラストも予想通りな感じだったので★3つで。
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アンダーグランドファイトの世界を舞台に、戦う男の物語。
大石圭らしい1作といえると思う。
つまり、美しく残酷。そして、クール。
主人公は、網膜剥離が原因でボクシング界を去った男なのだけど、彼の生い立ちが淡々と語られることが、むしろ切ない。ああいう環境で育ったことへの憎悪がないことが、彼を戦うことへの希求につながっているのだろうけれど、その矛盾に目を閉ざし、自分のなかで折り合いをつけている。たぶん、これが大石圭の持ち味なのだろうけれど、このある種の淡白さは人を選ぶように感じた。
主人公の姉の話が、耐えがたいほどに苦い。
だからこそ、むしろこの先の彼の戦いを見てみたいと願ってしまう。
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大石圭らしくない、エログロ成分薄めの話だった。とはいえ、おもしろかった。ただ、翠ちゃんのくだりはいらないんじゃ無いかと思う。
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河出書房でハードカバー出してた頃の大石圭が好きな私としては、エログロ薄めで好きな話。
大石さんはタイトルのつけ方が、とにかくセンスないと思う。そこも含めて好きな作家さんの一人ですが。
主人公やまわりの人の描写はおなじみ。
死亡フラグ?と思ったらその通りだったり。
王道な展開で話は進むので、びっくり!っていうのはないかも。
ラムアのエピソードがちょっとせつない。
映画化したらおもしろいかも、無理かな。
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アンダーグラウンドな世界、ルール無用のリング。
そこにあるのは、もはや「試合」ではなく「暴力」。
そんな世界で戦う「ファイター」やそれを取り巻く人々の話し。
「女奴隷」からですが、こう、本当にありそうな「裏の世界」というものの魅力を書こうとしているのかな、という感じです。
そこが「ホラー」要素かと。
もしかしたら隣人がそうかもね、的な。
でもあんまり怖くなかったです。
殺害描写などはやっぱり素敵ですし
本としてもさらーっと読めるのですけれど。
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もう10年以上前の小説を読み返した。大石圭の作品はほぼ全て読んだが、この小説は異色のアンダーグラウンドの格闘技を舞台にした作品。グロさはあるものの、久しぶりに読んでも十分に楽しめた。