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紙の本
朝鮮人が出て来る唯一のストーリー?と善人化への道。
2008/12/28 22:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ゴルゴ13」は好きだが、アニメの方は政治色を抜いて-色々な方面からのクレームを恐れて、だと思うが、現代に置き換えたストーリーがあるので、ナチスの残党ものや旧軍ものではゴルゴ13が80代や90代の老人を殺す話になってしまうし、KGBやGRUが出て来るソ連ものは使えない、といった制約はあるにしろ、どうも毒気を抜いたみたいで好きではない。
このアンソロジー集に収録されている「黒い瞳 EBORY EYES」に出て来る北朝鮮出身の越南者でヴェトナム帰りの殺し屋が何でも「ゴルゴ13」に出て来る唯一の朝鮮人との事だが、ナイフや銃器が使えて、作中に朝鮮人民軍や労農赤衛隊も装備しているRPG-7も使っているから、まあヴェトナム人民軍や解放戦線も使っていましたが、124軍部隊あたりの工作員出身?話としては面白いが、ヴェトナム戦争当時の北朝鮮でアメリカに密入国等、まず出来ない、とは思うけれど。そういえば「ゴルゴ13」の連載が始まった昭和43年には青瓦台奇襲事件をはじめとする北朝鮮の「極左冒険主義」活動があった年だが、朝鮮半島を舞台にしたり、韓国・朝鮮人を登場しないのは、クレームが来るからか?チベットや東トルキスタンといった中国大使館を刺激するようなストーリーがあるのに、よく抗議しないなあ、とも思うが。
「少女サラ」は個人的には好きな話だが、このあたりからゴルゴ13が裏世界に生きるスナイパーから世界の平和と安定を守り、いささか屈折した依頼者やゴルゴ13に接した人物が善人になる歪んだ形のヒーロー、というより救世主化してくるような気がする。コンゴ動乱あたりから活動を始めている事になっているから、彼は、もう還暦を過ぎている事にはなるけれど、中年にしか見えないね。
「ゴルゴ13」自体、実在の人物が登場する物語から、兵士が搭乗するロボット型兵器やSDI計画で構想されても計画倒れのレーザー光線銃を装備した人工衛星、といった現実世界を超えたテクノロジーが存在するパラレルワールドが舞台になってきたけれど。
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