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[ 内容 ]
ギリシアから現代まで、西洋哲学の名著の入り口に立ってみよう。
もっと読んでみたくなる1冊がきっと見つかる哲学読書案内。
[ 目次 ]
恋が求める究極のもの―プラトン・饗宴
人と関わりながらよく生きる―アリストテレス・ニコマコス倫理学
自分の中で自分に出会う―アウグスティヌス・告白
「わたし」から出発する―デカルト・方法序説
理性の運命を物語ろう―カント・純粋理性批判
人間の自然―ルソー・告白
だれでも読めるが、だれにも読めない書物―ニーチェ・ツァラトゥストラはこう言った
「自由に生きること」とは―ベルクソン・時間と自由
「存在への問い」を問いつづける―ハイデガー・存在と時間
ブタへの熱意を持ちつづけること―ラッセル・幸福論
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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岩波ジュニア新書ということで、若者向けの本なのだが、新書で10冊の哲学書を解説しようというわけで、かなり濃密で、必ずしもわかりやすいわけではない。
本文にも書かれているように、本書は実際にそれぞれの本を読むための入り口と考えるべきで、その意味では、10人の哲学者と著作への興味が湧くだけで、十分に意味があったと思いたい。
取り上げられている哲学者の中では、デカルトの発想が歴史的な転機になっていることが際立つし、ベルクソン、ハイデガーも現代的で面白い。でも私が一番面白かったのは、やはりニーチェでした。
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目次にずらっと並んでる錚々たる古典を見て、
「おいおい、また学者たちが自分を基準に選んじゃってるよ。こんなの、普通の中高生に理解できるわけないじゃん」
と半ばあきれながらページを開いたのだが、大変申し訳ありませんでした。
実に平易で、かつとても興味を持たせる書き方。しかも僕が読んでも、新たな発見があったりする深さを持つ。脱帽です。重ね重ね、申し訳ありませんでした。
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アウグスティヌス、、お前そんなこと考えてたのか!!!!
他の本だと、アウグスティヌスの名前は出てきても、どんな思想をどういう経緯ですることになったのか、なんてなかなか書いてなかったので、目からウロコでした。
著者がたくさんいるので、個人的に読みづらい章もありましたが、全体としてとても良い本でした。
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8人の研究者による読書案内。総じて中高生が興味・関心を持ちそうなテーマを扱っている印象ではあるが、『純粋理性批判』はちょっと毛色が違うようにも思える。あとはルソーの『告白』を扱っているのも類書には見られない特徴である。
内容的には中高生に寄り添う形でわかりやすく書いてはいるのだろうが、かと言ってレベルを下げているわけでもないので、それなりの難しさもあり、大人が読んでも満足できる1冊である。