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「中国はじつは貧乏人がたくさんいるから、倫理なんか考えもせず、どんな手を使ってでも私利私欲の儲けへ走るんだ」って糾弾するのは、まあ、勝手だし賛同しても別にかまわないと思いますが。
そんな内容の本です。
大量生産の安物食品づくりを見下し「安物は後進国に作らせておいたらいいじゃん」と、自分らは高級品だか少量高品質だかのキレイごと食品だけを作るようになったのは、一体どこの生産者?
そのせいで安価な大量生産品を外国から持って来なけりゃ、貧乏世帯の食卓もまかなえないようになったんじゃ?
たしかにこの本にあるように、中国人のガツガツぶりには辟易するけど、それに頼らなきゃ今日の晩御飯の献立もままならず、小ギレイな百姓や漁師しか自活できない贅沢な(自称)一等文明国に、みんなで半世紀かけてしちゃったんだもんね。
多くの日本の貧乏世帯が一斉に毒でも何でも食らい大量中毒死したって、そりゃあ自業自得じゃないか。そう思う。
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新書の内容ですら、実際に現地に行ってなかったら理解できないんだろうなぁ、と思う。
少数民族のあたりの話は、軽く受け入れることはできなかった。
バヤンホトの小学校での「教育が軌道に乗った今、顕われ始めた問題はあるか」という質問に対しての答えは確かNoだったけど、もちろんそんなわけはないし、この本を読む限りだと、教育制度すら形だけで充実していないらしい。
それどころか少数民族に対しての弾圧がいまだに起こっている。
逆にこれ読んだことで、江先生の言ってた『前提』を理解できたと思ってたのが逆戻りした部分もある。
前提が違う、っていうのは中国は共産党の国だから経済的発展とかっていう概念がそもそもないのかと思ってたけど、この本から受ける感じだと、そういう国民性だから、みたいな。
まぁ結局後者も共産党支配に起因しているんだけど。
国民性にしろ習慣にしろ、「中国」を伝聞ではなくて肌で感じられたのは本当によかった。
何事も経験だなぁ、との感を強くしました。
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中国産の食に関する情報が欲しくて読んだんだけど、食以外の話が結構多くて少し拍子抜け。
でも中国に何度も足を運び知人が多い人が書いたからか、結構細かい内情が見えて面白かった。
すっごい怖いけど。これ、ほんとなのかなぁ。
ほんとのことならより一層中国産の食品は食べたくないなぁ。乾物系とか中国産ばっかりやけど、俄然国産にしようと思う(三倍以上かかるけど)
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少し前の本だが、やはり日本からしたら異形の怖い国だ。
ついこの間サイコパスの本を偶然読んでいたのだが、相当ダブってしまった。