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建築家・馬場正尊さん、賃貸主義者だったはずが、ひょんなことから房総の海辺に土地を買い、家を建て、「郊外」と「都心」の2つの拠点を行き来する生活が始まる。
馬場さんは、普通の不動産屋さんでは見つけられないような、たとえば「レトロな味わい」や「改装OK」などをキーワードに紹介する「東京R不動産」というサイトも運営されていて、賃貸であっても、自分らしい暮らし方がしたいという人々から圧倒的な支持を集めている。(私も数年前にいくつか紹介してもらい、内見に連れて行っていただいた。暮らしの可能性が広がり、面白かった。)
そんな馬場さんが、建築家としての冷静な視点と、初めての建築主としてのアタフタ振りが入り混じって書かれたこの本は、家づくりを考えておられる方には大いに参考になると思います。あるいは房総に住みたくなるかも・・・。
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2つの地域での生活をする、
ってことに対して、
敷居を低くしてくれ、
積極的に試そうかな、と励みになる。
読み物としても、おもしろい。
海の近くに部屋を持ちたくなる。
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都心で暮らす人達に戸建て住宅を建てるという事の可能性を示している。
・自邸を建てるまでのプロセス
土地探し→資金計画→プランニング→生活
・リアリティのある資金繰り
融資の謎 フラット35、銀行ローン、ネット審査、住宅メーカー
・郊外の可能性・暮らし方
休日の過ごし方、生活の変化
・プランの家族に与える影響
家族に合わない間取りは崩壊を導く。もっとも重要。
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建築家なのに・・・・自宅を手に入れるべく、施主となったら全く素人。
それを包み隠さず語ってくれる物語。
建築に携わっていても、こんな風に素朴な出来事で、一喜一憂してしまうのか?!
となんとなくほっとしたりもする1冊−20090427−
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新しい郊外の可能性を提示した「房総R不動産」。その可能性にすっかりやられてしまいました。
ひとり暮らしの僕にとっては今住んでも、ただ寝に帰るだけの家になるかもしれない。
それでも房総の可能性は、確実に僕に迫ってきたのです。
馬場さんの活動は、幸せな、そして新しい生き方を提案してる。
僕がやりたいのはそういうことで。
東京R不動産はメディアであり、そしてツールでもある。
実際の行動をうつすきっかけをつくり、その際の道具にもなる。
僕がやりたいのはまさにそういうことで。
大変重要な一冊。
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連休前に返さねばならず1日で読んだ。そのくらいで読める本。
本書での「新しい郊外」とは、大都市周辺の通勤可能圏にありながら、これまでベッドタウンとして顧みられてこなかった地域を「再発見」し、ワークライフバランスの回復のために活用しようという提案を指す。自分と家族に合わせてカスタマイズされた「家」を建てるためには、地元銀からの融資や地元工務店の起用が必要となってくるというケーススタディは、同じような考えで家捜しをしているひとたちにとってある程度有益だろう。
一方でカスタム建築は、著者の個人的な要望とその成り立ち、つまり個人史への参照を求めるのだが、そこで語られる「Whole Earth Catalog」が示すDIY精神への共感であるとか、出勤前のサーフィンを可能にするライフスタイルへの憧憬などは、明らかにヒッピー文化の遠い影響下にある。そのことに異を挟むつもりはない。
著者の語り口でぼくが気になったのは、そうした「クリエイティブな」職種のワークスタイルであったり、「何もない」郊外に価値を創造する、といったかたちでのプレゼンテーションが孕む攻撃性に、あまりに無頓着であるように見えることだ。(「お施主さま」といった表現にこもった諧謔にはひとつも笑えなかったし、著者自身を指しての「ひきこもり」という言葉の使われ方は単に想像力を欠いていて無神経だ。)
郊外の活性化を掲げたところで、それが大上段な物言いであれば地域との共生など望むべくもないし、彼らは侵略者として異物に留まるのみだろう。ヒッピー的なコミューンの末路から学ぶべき道を「クリエイティブな」実践として示すことが、求められる課題ではないか。
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郊外の家と都会の賃貸の2つ家持ちを提唱する。
そういうのをやってみたいと思わせる。
でも、家のデザインセンスはいまいちかなと思う。宇宙船みたいだ。
別れた妻と同棲してまた子供を作って再婚するくだりは微笑ましかった。
人柄の良さが出ているエピソードだと思う。
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東京で建築事務所を経営していた著者が、一宮(サンライズから少しはいった所と推察)のあたりに自分の家を建てる記録。社会人としての経歴、家族の歴史がデザインに反映されていく過程や、波乗りを初めてやってみて感じる地球の躍動、建設コストや建材の選択、といった内容が織り交ぜられていて飽きさせない。良書。
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自分の人生、生き方、家族との関係など、色々と考えさせられます。家の持つ影響力は計り知れないだなと再認識。紆余曲折あってたどり着いた馬場家のスタイルも素敵だなーと思いました。
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東京R不動産で有名な馬場さんのお話。私小説のような赤裸々な感じのおかげか楽しく読めました。
少しほかの人の感想とは違うところに興味ありです。
まずは、最後のほうに記された「パタン・ランゲージ」に対する見解。若いころには憧れの対象にもなった、アレグザンダーの数学的な都市環境形成の技術。自分も修論のテーマであり、筆者が実際に「パタン・ランゲージ」でできた空間に対する違和感を持っていたことで共感を覚えました。きっと、空間の構成要素は「パタン・ランゲージ」が描き出したシステム以上に、テレビやネットの他人の作った情報に左右されるし、そのときの個人的なくだらないこだわりに引きずられるんでしょうね。
そして、これまでのエピソードと間取りの関係。なるほどなと思う部分が多く、自分でも分析をしてみようという気になりました。
大学時代のすべてが手に届くワンルーム暮らしや、パートナーが3人入れ替わったルームシェア体験。そして現在の住まい。これからの住まいかたへの妄想。なかなか面白そうです。
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建築家目線のおもしろい物件を扱っている「東京R不動産」を展開する建築家。いつもは都心のリノベーションや新築設計や都市計画をやっている馬場さん。
ひょんなことから郊外に住みたくなってしまった馬場さんの馬場邸を建てるまでの、土地探し・ローン・プランニングなど一般のお施主さんなら必ず通過しなければいけない内容を「建築士のくせに」というくらいグダグダに進んでいく、とっても素直で面白いお話です。
都心に近い郊外にファーストハウス、都心に仕事用の賃貸の家、という新しいライフスタイルを提案している。
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生き方として良いですよね。ご自身の中で、優先するべきこととそうでないことを無理なく取捨選択している感じが。
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筆者が房総に土地を買って家を建てるまで、土地探しやローンなどの課程がドラマチックに描かれていておもしろい。間取りが心理面に与える影響についてもちょっと考えた。実際の見積もりとか、おすすめの部材なんかも参考になりました。
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アーバニズムみたいな話の本かと思いきや、馬場さんが自宅を海の近くに建てるまでの顛末記。僕も30歳くらいの頃、波乗り(ロングボード)にはまった時期があり、当時は海の近くに住みたいと本気で考えていたので、一気に引き込まれて最後まで読んでしまった。既存の建築設計事務所やデベロッパーのやり方ではなく、新しい住まいのあり方を開発していく姿勢に共感。こういう提案の仕方は広告代理店や雑誌の編集をしていた異色の経歴のなせる技だろうか。面白かった。
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自分の願望を叶えるための前向きな郊外生活のススメ。家族なんて多種多様なのに、日本の間取りは確かにどこも似たり寄ったり。そのせいで押さえ込まれていることだってあるかもしれない。その家族に合った家の作り方があるのだと気づかされた一冊。とりあえず私は、自分の趣味を詰め込んだ部屋が欲しいな。書斎が欲しい。