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トーク会に行ったので購入。読みやすく楽しめた。読むたびに食にお金と時間を使わなくてはと思う。090228
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「過去とは現在のことであり、懐かしいものがあるとすれば、それは過去が懐かしいのではなく、今、懐かしいという状態にあるにすぎない」
ふふん、なるほど。面白い本に出会った。学ぶことの重要性、太らない食べ方など、いろいろ示唆に富んだ内容だ。動的な平衡状態にある我々の体は、たまたま密度が高まった淀みにすぎないとのことですが、ちょっと空しい感じが。
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本書は雑誌連載を再構成、加筆修正して書籍化したものなので、全体として起承転結があるわけではなく、著者の他の書籍と被る内容も多いが、動的平衡という主題は貫かれており、まとまりがないわけではありません。先頭から一気に完遂させるというより、気軽に一章ごと読んでいくのが良いと思います。著者は研究者としてはまれに見る文章の美味い人なので、科学的なことに興味があれば、著者の今までの著作や、分子生物学の知識が無くても楽しめると思います。
またこの著作で筆者を知った方は、筆者のそのほかの一連の著作、特に新書を読み進めていけばなじみのある(そして筆者が否定する)小機械の構成物である生物という考え方から、生物とはいわば状態を示しているという著者の言う動的平衡という生物感に驚き、楽しむことがより出来るのではないかと思います。
やはりこの人は読ませるな。
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なぜ老いると1年が早く感じられるかのか?
新陳代謝速度が加齢とともに確実に遅くなる。つまり、自己の体内時計がゆっくりになるから。
なぜ早く食いだと脂肪が血管中に取り込まれるのか?
膵臓で血糖値が高いと判断すると、インシュリンが放出される。これが命令をなって脂肪細胞がエネルギーを取り込む。
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タイトルからして非常に深い。
人間を含む生物は、ミクロで見ればいつも移ろい変化し続けていて、それがひとつのまとまりになるとまるで固定した物体のように見える。
僕らは普段
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1.脳にかけられた「バイアス」:人はなぜ錯覚するのか
2.消化とはタンパク質の情報の解体である
3.分子生物学が示すダイエット
4.遺伝子組換え作物:バイオテクノロジー企業の強欲
5.ES細胞の不思議:生命は時計仕掛けか?
6.ヒトと病原菌の戦い:細菌、ウイルス、プリオンタンパク質
7.ミトコンドリアミステリー:体内にいる別の生物
8.生命は分子の「淀み」:動的平衡
雑誌連載記事を本にしたもので、1章の記述が少なく全体的なまとまりに欠ける感がるが、各章はそれぞれ分かり易く書いてあり、興味深い。
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この本のキーワードは、
?「動的平衡」=生命
?「動的平衡」と仏教的思想
?ロマンス的科学考察
です。
彼の作品は結構読んでいること、科学的知識がある程度あることもあって、
俺は内容の半分は既出の事柄でした。まぁ、仕方ないですね。
? … 今回は動的平衡というタイトルですが、これはつまり、生命のこと。
説明するのは難しいですが、
生命とはロボットのようなものが、食事や呼吸といったエネルギー補給を行っているような「物」のことではなくて、
様々な細胞を入れ替え、バランスを取るシステム、つまり構造物ではなくて、「効果」であるということ。
これは、とってもおもしろい視点だと思います。
遺伝子組み換えについても提言しています。
平衡を保つシステム(生命)をすべての分子(環境)に置き換えれば、
一部を切り取って効率的にしているようなことは、実は大きな平衡を失うことになるということです。
彼の考えは、冷静に考察されるし、視点に全体性があって、とても興味深いです。
(ex.プリオンと狂牛病についてなど)
ちょっと、本を読まないと難しいですね…。
? … 評論家の宮崎哲弥が動的平衡は、仏教的な要素を含んでいると評価しているみたいですが、
どこらへんが仏教的なのかはわかりませんが、「空」の思想や流転の思想に近い部分を感じます。
細かい説明は、省きますが、
「空」は「有」も「無」もない世界観。
流転して絶妙なバランスを保つ動的平衡(生命)と共通している部分はあると思います。
? … そして最期に福岡伸一という作家の表現力。
とてもロマンティックなんです。
『生物と無生物のあいだ』『できそこないの男たち』でも、そういった表現がありましたが、
今回は「自然は歌に満ちている」という部分が、俺のお気に入りです。
科学的検証を通して、不安をあおるようなメディアが多い中で、
彼の言葉は、理想を語ります。
こういった作家さんには頑張ってもらいたいものです。
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●生命現象は、絶え間ない分子の交換の上に成り立っている。
●1日が早く過ぎるのは?→実際の時間経過に自らの生命の回転速度がついていけないから(新陳代謝速度が加齢とともに遅くなる)。
●記憶とは、「想起した瞬間に作り出されている何ものか」・・刺激に反応する神経回路のパターン。「懐かしい」ものがあるとすれば、今、懐かしいという状態があるにすぎない。
●生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている。
●「生きている」とは、「動的な平衡」によって「エントロピー増大の法則」と折り合いをつけている。
●ミトコンドリアDNAによる母系をたどる。16万年前のアフリカの一人の母。
●デカルト主義ー.生命活動を機械論的に捉える人間の部分的思考に基づくもの。
●ES細胞
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2009.5.27読了 一般啓蒙的な専門書に位置づけられ、よく吟味された文章で理路整然と書かれている。特に2章・4章・5章と締めくくりの8章が印象深かった。全編を通しての著者の主張は、「生命は機械と違って部分の総和ではなく、その中には時間(タイミング)が必要であり、部品は常に動的平衡状態にある」ということ、つまり「生命とは、絶え間ない流れの中にある動的なものである」と。
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ライアルワトソンを非常に評価している点、ソトコトの出版社、ロハス礼賛・・・等でげんなり。
ニセ科学の風味を感じた一冊。今後、福岡氏の言動に注目。
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10-15 JUN 2009
文庫に落ちたら買おうかな。タッチが現代的で読みやすい。
この本はいろいろ意見がついているが,読み物として面白い。
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福岡先生の一番の駄作。愛するものにについてうまく語れていない。「動的平衡」が語り出されるのが後半になってやっとシェーンハイマー、みたいなていたらく。
福岡さんの視点ならではの学術研究が成されることを切に望む。それか大学をやめて、小説家になられんことを。
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話の展開がうまいと思います。
たとえば、年をとるにしたがい、なぜ一年がだんだん短く感じられるのか?という問いに対して、著者ならではの視点を盛り込んで議論を展開されたり、我々の感じる日常と分子生物学者の視点をリンクしているような感じです。
また、おなじ著者の本を読んでみたいと思いました。誰かに話したくなる内容です。
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わかりやすい文章で、難しいことを教えてくれています。
粒粒でできてる感覚。素敵です。どうにも気が散るわけだ。始終なかみが入れ替わってるんだから。
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動的平衡のタイトルが秀逸。自分という存在はあまたの分子が偶然,集まっているだけで,その離合集散に生命の本質があるのかもしれない。
最後の方は,強引にロハスにつなげていて,あまり面白くない。