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人間失格と同じ人とは思えないくらい、さわやかで、いい話でした。等身大とはまさにこのこと!と思った。
ベト7や新世界が出てくるとついにんまり頬がゆるんでしまいます。
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「学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。」 この言葉が印象に残った。世間をチョット斜めから見ているような主人公の人物像が、いかにも太宰らしい。
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【夢ゼミ'11年2月おススメ本】太宰治ときくと、暗い印象をもっていましたが、この作品は珍しく明るく希望に満ちた作品です。主人公の芹川進(せりかわすすむ)は日本一の俳優になること夢見ています。学校を退館する黒田先生の言葉を,ぜひ塾を卒業する皆さんに読んでほしいのです。
卒業しても、お互いうんと勉強しよう!「何になりたいか」ではなく、「何を成し遂げたいか」を夢に持ってこれからもがんばって下さい!
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勉強して勉強して、馬鹿になった。自分の意見を持たない、正解ばかり探す、つまらない感性を身に付けた。人間は、十六歳と二十歳までの間にその人格がつくられると、ルソオだか誰だか言っていたそうだが、そうでないことを願う。
最後が腑に落ちなかった。
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これめっちゃ面白いじゃん!
なんでいままで読まなかったんだろうって残念に思うほど面白い。
かなり冒頭の、主人公の学校の先生のお言葉が相当心にぐっときて、これ未成年の頃に読んでたら違う人生だったかもなぁ、なんて思ったけども、いや、きちんと理解できなかっただろうな!と思い直しました。
尊大な自信→アカンわ自分→サボることしかできない… の流れ、あるあるすぎて笑った。
昔から人間なんてそんなもんですね。
人は吹っ切れて自分の能力に正直になってから強い。
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1942年に書かれた本なのに、なぜか新しく感じる!!めっちゃ面白い!!なにこれ!!
人間は十六歳と二十歳までの間にその人格が作られる説がある、ということでつけ始めた日記。学校や教師に対する罵言、友人に対する侮弄、自己嫌悪の慨嘆、切々たる未来への憧憬が、激しい口調で、それでいてユーモラスに描かれる。
自分は特別な人間だと思い、でも矮小で周囲の人間に頼りきりの自分を慨嘆し、そして物事を投げ出してしまうという流れはあるあるすぎて。「口ばっかりでこいつ全然あかんやんけ!」と笑ってしまうのだけど、青臭く、未熟さも全てさらけ出す主人公が、とてもかわいいの。人間らしくてどうも憎めない。かく思いきや、人に顕すことなく成し遂げた努力。いやー。かっこいい。
希望に満ちた最後。爽やかな読後感。太宰もっと書いてほしかったなあ。
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太宰作品のなかで一番好きかもしれない。自分は皆とは違うんだと信じて止まない十代青年のその淀みの美しさよ。読み終えてからの数日は心がサラっとして妙に小気味良かったなぁ。
大学一年
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太宰初体験。
冗談かと思うほど、面白い。
登場人物みな、覚悟がある感じ。諦めがいいわ。
ねちっこくないし、行動力のあるなあ。
病弱ぽいのに、靭性があるし、体力がある?
ブログ感覚だね、日記!初めて気づいた!
毎日毎日が、奇蹟である。いや、生活の、全部が奇蹟だ。
なんて行きつく下り、さっきまでゲラゲラ笑いながら読んでた群ようこさんのエッセイばりに、面白かった。短文で、テンポ良いから、読みやすいしね。
太宰治も"ひょうきん"なんて使うんだ・・
それと、昔はテレビやゲームなんかなかったから、お芝居や演芸が盛んだったんだ・・当たり前のこと、なんできがつかなかったのか 自分にとほほです。
1942年、昭和17年。戦前の作品。
出会えてよかった。
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素晴らしい。陰鬱な感じは影を潜め、本音を吐露し苦悩しながらも進もうとする姿は清々しく爽やか。これも太宰を好きだと思う一面。