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タイトルのとおり、すべて12人からの手紙で成り立つ物語。
手紙の他に出生届や死亡届なんかもあり、普通の小説とは一味も二味も違うおもしろさがありました。
手紙だから、時々ウソもつくし見栄もはる。
そんな人間臭さがいっぱいつまっていて、笑いあり涙ありな人生ドラマです。
短編に見えて、実は連作。最後の最後までおもしろかった!
今の時代は手紙のやりとりなんて年賀状くらいだから、現代版だと「十二人のメール」になるのかな。
「メールなんて・・・」と思わずに、それも読んでみたいです。
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烏兎の庭 第四部 書評 3.30.14
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1403.html#0330
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随分前に書かれた本なので
今とはちょっとずれる感じもあるけど
とにかくやっぱり井上ひさしの作品は
奇想天外という言葉がぴったりだと思う。
作品を全部手紙という形式で進めていくのも
変わってるし、同じ人が書いているのに
書く相手によって、書き方が変わるところもおもしろい。
そして、何より落とし穴がたくさん。
一作品読み終わる度に、「そうだったの?」と
びっくりさせられてしまう。
彼の原作の舞台を見てみたい。
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初めて手紙で書かれた小説を読んだのは学校の図書館でかりた「足長おじさん」でした。 最近読んだ手紙で書かれた小説でとても面白かったのは「恋文の技術」 手紙で書かれたお話三冊目井上ひさしさんの御本としては二冊目十二人それぞれの個性あふれる手紙が綴る物語が最後には・・・夢中になって読みました。 井上ひさしさんおもしろいなあ・・・
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手紙だけで物語を構成するという、作者がその技巧を見せる。ただ風俗がかなり古くさい。最後に各短編を収斂するというスタイルだが、手際はよくない。
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すべてが手紙形式で書かれた小説。
ふつうの手紙かと思い読んでいたら、
それぞれの章で巧妙なオチが。
そして、最後にすべてがつながる。
物語は決してきれいごとばかりじゃなく、
人間の汚さや悲しみも書かれていて、
明るい気持ちにさせてくれるというものではないけれど、
常に意外な展開を見せられ、おもしろかったです。
この作品、初版が1980年。
これだけ読み継がれていることはすごいことだし、
時にはちょっと昔の作品を読んでみるのもいいなと思いました。
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十二の手紙から綴られる数奇な物語。
「手紙」という今となっては古風な伝達手段からは、
時代を感じさせる描写や言葉遣いは多く出てくるが、
ミステリーとしての趣向や物語の質は、決して古臭くない。
むしろ「赤い手」の手法は新しささえ感じた。
他にも、オチに皮肉が効いて笑える「葬送歌」
連続どんでん返しが見事な「ペンフレンド」
心理サスペンスに近い「隣からの声」
など、それぞれの短編だけでも完成された面白さがあるが、
最初から順に通して読んでいくことで、
長編ミステリーとしても完成されている。
エピローグを読んで初めて気付く、
物語同士の意外な接点には驚かされた。
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手紙のやり取りだけで物語が進んでいく12の短編集。
死亡届、出生届、転入届、婚姻届、等で一人の女性の人生を表現したり。。。
30年以上前の本なので古い内容や表現もあるけれど
内容としてはなかなかブラックなところが好み。
きちんと順々に読んでいくと面白い仕掛けがある模様。
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「ペンフレンド」、「玉の輿」といったタイトルに惑わされて拾い読みしたり、解説を途中で読んでしまうと本書の味わいは半減します。
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短編ごとに読ませて、最後にまとめる。
現代ではやや古さを感じさせる文章だけど、それぞれ読ませます。
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久しぶりに書簡体小説読んだけど、手紙を実際に読んでさまざまな衝撃的な事実にぶつかるから当事者のような驚きがある。
それにしても日本語の使い方や文末の多様さをみると井上ひさしの日本語への愛を感じるな。
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すごく良かった。井上氏の長編も読みたくなった。うまく、技巧派って感じがした。「シンデレラの死」は「え!?」って感じたけど。
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「手紙」から展開していく12人の物語。
ストーリーがテンポよく進んでいき
読んでるほうに隙を与えたところで
裏切る!
本にも、こういう書き方があったのか!と。
今までこんなおもしろい書き方の本に
出会ったことがありません。
一つ一つの物語が意外と濃く、読み応えあります。
(難しい、という意味ではありません。。)
何度も読み返してしまいそうです。
仙台が舞台のストーリーもいくつかあるので
余計にページが進みました。
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書簡で構成されている短編なのに、舞台でも見ているような感覚だった。修羅場あり独白あり虚栄あり情景もあり。公的文書も時系列で並べられると人の一生が垣間見れる。その人に関心を抱いて何かしら同情するようにもなったり。ぼーっと読んでいても構わないけど登場人物の名前はちゃんと憶えておいたほうがよさそうだ。
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北村薫「ミステリ十二か月」より。再読かもしらん。これだけ有名作だもの。まぁ昔の作品なので文体の古さとかはあるものの、面白かった。一遍一遍が面白いし、最後のエピローグで全員登場し、さらにそれが謎解きになっているとこもすごい。そりゃ有名になるはずだ。しかし実際には誰が書いたかわからん、というのが手紙の難点だろう。今のメールとかなら余計にそうだろうな。なりすましが成り立ちやすいのだ。