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図書館で借りて読んだ。
新型GT-Rの開発物語。
こんな高い車を作ってだれが買うのだろうと思っていたが、フェラーリやランボルギーニなんかを買う人にとっては、こんな安くて良い車と感じられるというのは目からウロコだった。
知悉という言葉を知った。
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この本今まで漠然と抱いていた今の「エコ」全盛の今の自動車文化に対する不満を理路整然とした文で自分に示してくれた。
「消費財」として「クルマ」を見るから「エコ替え」なんて愚かしい概念がCMで流れたりするんだと思った。「クルマ」が「クルマ社会」なんて言葉で表わされるように「文化」や「社会」の一つの要素になってる以上安易な考えで「クルマ」を使い捨てるように消費者を動かそうとするのはその「文化」を担っている会社がしてはならないと思う。もう少し大事に長く自社と一つのクルマのアフターサービスで付き合えるビジネスモデルを自動車メーカーは検討するべきじゃないだろうか。
さらに組織論にも触れているが、頭で見る能力っていうのは現物ができる、できないにかかわらず何かを作り上げる組織には必要な能力なのかも知れない。
今までで最も感じるところのある本であった。
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NISSAN GT-Rの開発プロジェクト責任者のGT-R開発を綴った本
車作りのプロジェクトとしてももちろん楽しめるが、自分が最も勉強になったのは
車を「消費」から「価値」という文化への変換点としてGT-Rの開発をとらえた水野氏の考えだ。
(NISSANのCMでやっているプレミアムファクトリーというのもここを意識したものと思われます。)
(ハイブリッドカーは「消費」と「価値」を狙っていると思われる)
現在、不況と合わせて若者の車離れと車を取り巻く環境は厳しい。
そんな中で車をモノづくりという「消費」の観点から開発をしていったのでは未来はないだとう。(乗れればいいであれば日本のメーカーはいずれ消えていくだろう。)
昨今、「価値」という言葉が飛びかっているが、GT-Rは国産メーカーの中では初めて「価値」を確立した車ではないかと思う(レクサスは高級ではあるが「価値」を確立したとまでは言えない。車以外のおもてなしはすごいと思うが…)
またGT-Rを開発するにあたって様々な部品メーカーとのやりとりも面白い。部品メーカーを一流の技術を有するブランドに仕立てようとしたところもよい。
部品メーカーも五グローバリティーの世界の中で生き残りをかけているが彼らも他社にはできない差別化された技術、高い精度を持つ匠の技を持つ必要がある。
それをGT-Rと共に創ろうというのは熱い。
(そういう意味でNISSAN GT-RでありNIPPON GT-Rなのだろう)
車の開発プロジェクトについてはやはり新しいコンセプトのものを作る時は誰もが「無理だ」、「そんなの聞いたことない」といったベガティブな反応を示す。
そこで潰されるか、やりぬけるかが一流の分かれ道なのであろう。
(一般道、山道、レースコース、雪などあらゆる場所で最高のパフォーマンスを出すマルチパフォーマンスのスポーツカー)
ニュルブルクリンクを7分29秒とポルシェの記録を9秒も縮めた時の興奮は今でも忘れられないですね。(GT-Rはイカつすぎるデザインのように感じるが)
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以下のリンクにレビューを記載しました。
著者の自動車への想い・情熱が伝わってくる一冊です。
http://zoo08.blog.so-net.ne.jp/2011-04-12
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日産のGTRを作った総責任者が書いた本。人、モノ、金、時間、従来の工程に対してマイナス50パーセントをめざし作りあげたGTR
。日本の技術のすごさを感じる1冊です。
プロジェクトXが好きな方は引き込まれるはずです。
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エンジニアとして大切にしなければならない事を学んだ気がします。
一つは自分の仕事を好きであれという事。好きであれば自ら学び、自分で仕事を探し、取り組む事が苦にならない。
その努力は自信となり、周りに堂々とものを言えるようになり、結果が伴えば認められ、さらに大きな権限を与えられて自分の夢に近づく。
水野さんの書きっぷりの端々から、自信が感じ取れたのが印象的でした。
当然の流れではあるのですが、改めてその仕組みを実話と共に理解しました。
もう一つ印象的なエピソードが、庶務の女性がある日水野さんのコスト計算?の要求に、完璧なアウトプットを叩き出し、それがきっかけでGT-Rの計測担当に抜擢された事。どんな仕事でも日々抜かりなくやり抜く事で、花開くチャンスが舞い込んでくる。
そんな観点を大切に日々仕事に向かいたいと思います。
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技術的なことよりも仕事の事に関することが書かれています。
自分も少し似たような仕事をしているので、いろいろと感じる部分はありました。
仕事仲間について触れられていますが、著者の人を見る目があったからこそ素晴らしいチームができ、素晴らしいものづくりが出来たのだと思います。
やはりリーダーというのは、プロジェクトに関して重要な役割を持っているのだと改めて感じました。
自分もいつか著者のような大きなことを成し遂げたいと思いました。
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最初は基礎知識がなく、GT-Rという車はスポーツカーに分類されると思っていた。しかし本書を読み、一般車としての性能も考えられ、「創造力」を働かせて造られた素晴らしい車であることを認識した。車造りに対する熱い思いが、スラスラと読めてしまう文章に隠されている。
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現行スカイラインGT-Rの開発責任者が明かす開発ストーリー。チーム作り、ビジョン、ゴール作りの経緯などなどが書かれている。リーダーの本質に触れられる。
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通常の半分という短い期間でいかに世界トップクラスのスーパーカーを作るか、という話。人員配置、計測、目標設定、フラットなチーム作り、内外の価値観のすり合わせなど興味深い。ただ、頑なに感性が大事と伝え続けているので説得力は薄いかも。
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大衆車かつレースカー、を実現させた日産のカリスマ開発者のGTR開発記。熱い。相当に凝縮した記述だが、裏にある強烈かつぐちゃぐちゃだろう各出来事も想像できて面白い。車開発なので規模がとにかくでかい。こんなにおおくの人が携わるプロダクトかと、改めて認識した。このリードはほんと想像を絶する。
一方、ゴーン改革で復活した後に、とほほな事態になってしまっているのが残念。