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タイトル作の他、「藤野先生」「髪の話」「明日」「狂人日記」を収録。
体が丈夫でも、健全な心と常識がないと残酷だね。でも、今が良くないからって未来に希望が無いわけじゃないよ。
というのが普遍的なメッセージの作品と捉えました。
星3つとしましたが、中国の歴史や、魯迅が仙台に留学した1906年頃の日中関係などに興味のある人にはもっといい評価が出せると思います。
絵柄もハッキリしていて良いです。
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クラスメイトに借りました。
えーっと、漫画だと☆3つくらいだけど、魯迅の書いたのをちゃんと読んだらきっと☆5いくと思うね。
だって魯迅が文章でやろうとしたことは本当に共感できるから。
あと、教科書に載ってた藤野先生を読んでそう思った。
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「阿Q正伝」・「狂人日記」・「藤野先生」
日本・医学・教育・精神の改造・被害妄想・精神勝利法・革命
魯迅が日本に留学していたとは知らなかった。
文学によって、国民の精神を改造しようとしたとは
とても志の高い人だったんだと思った。
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読み終わったあとはなんじゃコリという作品。作者の中国人は日本で医学部を学んだ人間。しかし精神を修正せねば世界は変わらぬと風刺小説を書き社会に影響を与えた
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図書館で借りた本。まんがで読破シリーズ。狂人日記と阿Q正伝が面白かった。狂人日記は人間を食べる・食べられる思い込みの恐怖。阿Q正伝は現実は冴えない男なのに精神勝利法によって、自分は周りの人間に勝ったと哀しいプライドを持った男の悲劇。しかも無知だし軽度精神障害者だと感じてしまう。こんな男からいきなり俺の子供を産んでくれ。と言われたら恐怖しかない。
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「阿Q正伝」の他、「藤野先生」「髪の話」「明日」「狂人日記」を収録。
お手軽ではあるが、当時の中国の時代背景、魯迅の医学から文学へと傾倒していく様子など、とっつきにくいと思っていた中国文学の一端に触れ、入門への手引きとなるのではないか。
それにしても、阿Qの無知なるが故の精神構造は痛々しい。
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まんがで読破を読破するシリーズ。
阿Q正伝は上海駐在時に、文庫でも読んだ。魯迅公園にある記念館にも行ったことがある。
文庫同様に、藤野先生など、「吶喊」収録の小品が5作描かれている。
細かいストーリーは忘れつつあったけど、これを読んで思い出した。清末期から辛亥革命期にかけた近代中国人のこころの葛藤を描かれている。
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人類が選ぶ悲惨で理不尽な環境から救い出したいと願い
病んだ肉体を直す医者を志すが
人々の荒んだ心の病に気付き文学で癒やすことに転向し
所有という強欲からなる競争心の醜さを訴え
調和の取れた社会を模索するがこれにも失望していく中で
恩師の面影に一縷の明かりを見て又あるき始めるという
暗い物語
マンガでダイエストにするとあっけないものである
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「藤野先生」「髪の話」「明日」「狂人日記」「阿Q正伝」が収録。
中国清代末期から辛亥革命あたりの世相、文化、迷信、偏見など負の部分が様々な主人公を通じて浮き彫りにされている。
阿Q正伝については、負け惜しみでプライドだけを守り、己を律して学びも得なかった人間がどのように破滅していくか、今にも通じる教訓になるかもしれない。
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阿Qの話だけかと思いきや、魯迅の自伝的小説「藤野先生」なども収録してあるため全体の流れで読むことができ面白い。
全体を通して読むと、最後の「今が絶望だからといって未来における希望が消えてしまったとは言えぬのだ」という言葉の重みも変わってくる。
ただ、結局魯迅の吶喊の声は「彼ら」の心には響いていないのが悲しい。