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今年アカデミー賞8部門を取った「スラムドッグ・ミリオネア」の原作本。インドという地にニ度も訪れたことのある私は、この地をとても不思議なものに支配されている場所だと信じている。お金が価値基準となる資本主義国家に比べ、まったく違う価値観(神)を持つ国であるからだ。人間の生死や営みにおける清濁を飲み込んであまりない混沌としたこの地の持つエネルギーはとてつもなく大きく、西欧社会の常識からは想像もできない欠点と魅力に溢れている。おそらく映像には、それがうまく表現されていたのだろう。本書は偶然に偶然が重なるエピソードが非現実的に書かれてるが、神が支配することと、自分が運命を切り開くことが同義であるとテーマで貫かれている。
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意外や、ミステリーの要素まであるとは。
内容は評判通り面白かったが、エピソードをあえて時系列に沿わず並べている効果がいまいち理解できず。
変に入れ替えず、素直に順を追う構成にした方が読みやすかったんじゃないだろうか…、と思わないでもない。
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アカデミー賞を受賞した「スラムドック・ミリオネア」の原作本。
著者が現職のインドの外交というのも大変興味深く、彼の処女作でもある作品。
話は映画と大幅に異なるもので、原作のほうがより面白いのではないかと思う。
インドという国が注目される昨今。インドに対するイメージというのも徐々にではあるが変わってきているのではないかと思う。
ただ、やはり日本人にとってみるとそのイメージはまだまだステレオタイプなものに終始しているのではなかろうか。
この作品は良くも悪くもインド的であり、インドらしい。まさにインドの悲喜を見事に描いた作品と言えるのではなかろうか。
ステレオタイプなインドのイメージにない、さらにディープなインドを感じる作品と言える。
インドを理解するうえでも、またその深さを感じるにもこの一冊は見事な解説書と言えるのではなかろうか。
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面白いからと言われ、ほんまかいな(-_-)と思いながら読み始めましたが、面白かったです。インドの抱えるさまざまな問題をソフト?に提示しながらその経験を活かしてクイズをクリアしていく主人公。今のインドもまだこんな感じなんだろうか?読後インドについてもっと知りたくなります。
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一話いちわ、読み進んでも良いけど、
一気に読んでしまえる本。
知らない世界の扉がまた一つ開きました。
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就活の移動中に読んでた本。
暗い話が続くので、途中で「ちょっとなぁ…」と思うこともあったけど、
最後は光が見え、イイ終わり方をしているので、
買ってよかったと思います。
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ほとんどのエピソードで涙を禁じえない!
インドの情勢を人々や風景の描写を通じて事細かに書き出しながら、
少年が生き抜いていく姿を克明にした作品。
物乞いの効率を上げるために、わざと健常な子供に怪我をさせる孤児院の
エピソードが一番憤りを感じました。
そうでなくても、まともな仕事もなく、子供たちが物乞いをしなければ
いけないというのがやるせなかったです。
日本はこんなに豊かなのに。
まるでファンタジーを読むかのような、想像もつかないような世界でした。
そんな世界の中でも燦然と輝く
タージマハルに行ってみたくなりました♪
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学校にも通わなかった 本も読まなかった
でも、確かに ぼくは「答え」を知っていた。
クイズ番組でみごと全問正解した少年ラム。
警察は、孤児で教養のない少年が難問に答えられるはずがないと、
インチキの容疑で逮捕する。しかし、奇蹟には理由があった。――
殺人、強奪、幼児虐待……ずっと孤独に生きてきた少年が、
インドの貧しい生活の中で死と隣り合わせになって目にしてきたもの。
それは、偶然にもクイズの答えでもあり、他に選びようのなかった
たった一つの人生の答え。
幸運を呼ぶたった一枚のコインだけを頼りに生きてきた孤児の、残酷だけれど優しさに満ちた物語。
(同書 カバー袖より)
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インドの貧困状態やそんな中で様々なことを吸収していラム・ムハンマド・トーマス。
この名前もイスラム・キリスト・ヒンドゥー教を代表する名前で、まさにインドの多様性を表しているもの。
この名前のお陰で彼はいろんな場面で宗教的トラブルに巻き込まれずに生きながらえることができたのだ。
とてもスリル満点で面白くて、インドに行ってみたくなった!!
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話題の「スラムドッグ・ミリオネア」原作
映画、気になってるけど中々見に行けなさそうだから
原作だけでも、と
処女作っぽいなって思いながら読んでたら、やっぱり
デビュー作だった。
それは、主人公の少年・ラムの半生が壮絶すぎてあり得ない
とか思ったからそう感じたのではなくて(むしろ彼の生きる世界の
濃密な描写に、私は現在のインドの状況については詳しくはない
けれど、実際こういうことは起きているんだろうと思えた)、
そのクイズへの絡み方がちょっと直結しすぎというか、もう一ひね
り欲しかった様に思ったから。
もちろん、クイズに絡んでない部分にも彼の人生は背景として
存在しているということを想像し考慮しても。
彼の半生の大きな分岐点それぞれがクイズに直結してしまって
いることに、運だ奇跡だと頑張って自分に言い聞かせようとして
も不自然さがぬぐえなかった。
情景は素直に伝わってくるし、べたべたした哀れみを誘っては
来ない、内容に合った良い文章。
そして海外小説を読むと大抵毎回そうなんだけど、
登場人物の名前覚えられなくて右手の指はずっと
登場人物紹介のページに挟んでたw
これ、映像化された物観たくなっちゃったな・・・
やっぱり映画館行こうかな
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スラムドッグ$ミリオネアの原作。
読みやすかった。
人生はいつどこでどうなるかはわからない。
だが運は待つものではなく自ら作り出すものである。
最後の主人公の言葉が良かった。
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読了。
映画化された(「スラムドック$ミリオネア」の原作。
映画は見ていないのだが、以前から気になっていた本。
クイズ番組で高額賞金をかけた問題を勝ち進んだ少年に
不正の疑いがかけられた。
弁護士に クイズの回答をなぜ知っていたか、に関して話を進める。
それは、インド社会を取り巻く闇の部分が多く描かれた
悲しい物語や残酷な現実に裏打ちされているものだった・・・
ラストがすてき。意外な展開もあり、暗い話が多い中、
ちょっと明るい気分になれた。
生き延びるために 手に入れた知識や知恵。
だからこそ、尊い。(こんな風に活かされることはめったにないだろうが)
また人生の理不尽さや境遇に甘んじることなく
精一杯頑張ってきた少年はすごいと思った。
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扱う主題がリアルな話だけに、その結果がちとご都合主義では?
と感じてしまいました。
いくら間の物語が悲惨でも、最後に救いがあるのは良かったです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B0$%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%82%A2
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これ、愛の物語!
「主人公の過去語り」→「クイズ」という章構成で、まったく飽きさせない。翻訳もいいんでしょう、きっと。あー、おもしろかったー。
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ISBN 978-4-270-10277-0
入手条件・定価 800円
全国書誌番号 21564475
NS-MARC番号 094555500
個人著者標目 Swarup,Vikas.
個人著者標目 子安, 亜弥 (1964-)∥コヤス,アヤ
NDLC KS171
NDC(9) 933.7
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000010058159