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「外国の話」じゃん、という前書きの素直な感想に完全同意。
日本は被害者を姦通罪で死刑にするほど酷くはないけれど、こんな風にケアされるほど進んでもいない。
でも生きていけるんだよとか、普通に生活していいんだよとか、こんな風に生きている人がいるよってことを見せてもらうと、大丈夫だって信じられる。
語り手たちのポートレイトがとてもいい。
「克服する勇気」ってタイトルはよくない。
「克服」しなきゃいけないもので、できない人はダメみたいな言葉だ。
「実名で告白」できないのは怖いからだし、怖さの中には無理解や二次被害に対する恐怖だってある。
それは被害者の問題ではなく周囲の問題なのに、「勇気」という言葉は責任を被害者に押し付ける。
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性犯罪被害の7割が誰にも相談できないでいると。被害者も同意したかなど裁判で執拗に責められたりするらしい。バカか。実名で声を上げることがどれほど大変だったか。彼らのような被害者がこれ以上出ませんように
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2022/05/08 読了
性犯罪被害を受けた人たちが、実名かつ写真付きで話す本。
アメリカの人が書いたもののため、アメリカでの生活がベースとなり、良くも悪くもやっぱり日本とは違うな、と感じる。
ただし、合計10名の性犯罪サバイバーの話が聞けて、「性犯罪」といっても多種多様であること、そしてその後の人生の選び方も自由だ、と思うことができた。
私自身、そういった経験を抱えているからこそ、より心に響く本であった。
まぁ、「君たちはいいなぁ、体制が整っていて」と思ってしまうこともあったけどね笑
私は被害者だけど、victim ではなくsurvivorとして生きていく!生きていける!と思えた。