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まずタイトルが分かりやすくて良い。
内容は、前作、前々作とかなり重複する感じかなぁ。昨今の派遣切りやらの情報は新たに付け加えられている。
解決方法の提案はより具体的になったと思う。特に公務員のところとか。
「経営者は強欲で、従業員をこき使おうとしている」、「格差の元凶は小泉改革」、「労組、社民・共産党は弱いものの味方」、なんて思っている人は読んでみると良い。
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年功序列制度というのは、若い頃の年功に対するご褒美を45歳以降の出世で受け取る世代賦課制度
今問題になっていることがわかったような気になれた。
アナザーウェイが本当に起こるとなるといろいろおかれた環境が変わってくるなと感じた。
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「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の筆者が週刊東洋経済で掲載していたコラムをまとめた本。
昨年から始まった世界恐慌の中で非正規雇用者の取り扱いが問題視されているが、本書もその点に焦点を当てた書物である。 ただ、驚くべきはこれは2007年から書かれたものであるということ。
さらっと読んでしまったこともあり、タイトルにある「1%の賃下げが99%を幸せにする」理由がよく分からなかったが、現在の問題点の本質をついている本だと思った。 すべての諸悪の根源は日本型「年功序列終身雇用制度」にあるとしています。 年齢が上がれば自動的に役職および給与が上がるシステムの中で従業員は自分を磨くことを忘れ、また会社は重い固定費に苦しむという構造が出来上がっており、そのしわ寄せが非正規雇用者や若者にきているというもの。 また、今の職場に夢が無いので
今後は給与体系を、「職務製にする」、「職群の変更は可能にする」など、モチベーションが上がる、かつ柔軟性のある形態にすることが肝要だと説く。
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「若者はなぜ3年でやめるのか?」と同じ著者で、日本の雇用問題を書いています。
(東洋経済の連載を元にしたそうで、読み物といった印象の本でした)
著者が読者に(世の中に?)伝えたいのは、バブル以降に世に出た世代は確実に損をする仕組みが終身雇用制度であり、今後は崩壊する方向であるということです(自分はそう読み取りました)
派遣社員の若者が問題となっていますが、バブル以前はみな正社員だったため今もクビにならず、その分、割に合わない仕事を若者が派遣社員となってやっているのです。
自分の会社にも派遣社員の人はたくさんいますが、同世代の人がシワ寄せをくっていると思うと残念でやるせないです。
【内容】
(エンジニアの処遇制度)
新興国との競合で苦境に立つと、優秀な理工系は必ず第3次産業に流出する。
これは英米といった「元工業国」で繰り返されたプロセスであり、逆に言えば、それによって産業構造が変化したわけだ。
このプロセスを切り抜け、優秀層を確保しつづけるには横並びの序列を廃し、ごく早い段階で年俸制を適用していくしかない。
とすれば、やはり年功序列制度は廃れていくしかないだろう。
(転職市場で一度溺れかけてみる)
~若手ビジネスマンは自助努力で「原始人」から進化しなければならないだろう。一番手っ取り早いのは、外部の転職市場とアクセスすることだ。
実際、以前はだらだら残業していたのが、突然、効率的に時間を使い出し、資格や語学といった自己啓発に投資するようになる人がいる。
話を聞いてみると、たいていは「中途採用の面接を受けてみたが、自分の甘さを痛感した」というようなケースがほとんどだ。
(非正規雇用)
非正規雇用には、終身雇用の義務はもちろん、退職金も厚生年金加入も昇給賞与も必要ない。
正社員の労働条件が手厚く保護される一方で、いや、むしろそれを維持するがために、彼ら非正規雇用は一方的に「雇用の調整役」を引き受けさせられている。
これは世界でも類をみない搾取構造といってよく、非正規雇用が「不安定雇用」と呼ばれるゆえんでもある。
不況になれば真っ先にクビを切られ、好況下では利益は正社員労働組合にベアとしてもっていかれるわけだ。
(格差)
労働分配率の低下を理由に賃上げを求める労働組合も、国際競争力の維持を理由にそれを渋る経営者も間違いだ。
正しくは「労働者間の世代間格差をなくせ」である。
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元富士通の人事部で成果主義人事の弊害を告発し、最近では若年層の多くが転職をしている事実を指摘した本がベストセラーになった城さんの近刊です。城さんが出られる講演会に行くことになったので事前に読んでみました。
年功序列制度における中高年大企業正社員の優遇ぶりを示して、そこから生まれる正規社員と非正規社員の格差、新卒採用偏重の弊害を指摘する、というわりと先の暗い話が続きます。
高度成長期から高齢化(少子化)と低成長という環境変化が生じ、かつてうまくいっていた年功序列終身雇用の制度疲労が起きているということについて、あらためて認識させられます。またそこから生まれる問題が"希望のなさ"、というのもなるほど了解できます。
そこで、21世紀型人材、として自身のキャリアに対して「ビジョン」を持つことと、「何をやってきて、何ができるのか」について明確なものを持つことだと指摘します。
少なくとも自分の立場は大企業正社員であるのですが、この状態がこのままあっさsりと続くとは思えないし、もし続いたとしてもそれは自分の子供たちにその分を負わせてしまうことなので、それでよしとするのも問題があるような気がします。能天気に借金をして持ち家を買ったのが悔恨の元になる日が来るのかもしれません。
打開のための提案らしきことも書かれてありますが、説得力は薄いです。政治も含めたシステム的な問題なので、一旦瓦解するようなことにならないと修正が効かないのかもしれないですね。
こういうのを読むと、やはり国家でも会社でも成長が七難隠すのかなと思います。うちの会社は...
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キャッチーなタイトルとは違い、中身は非常に真面目な話でした。
社民党に代表される「左派」と国民新党に代表される改革逆行型の「保守派」の立ち位置は実は同じなのではないかという筆者の指摘は的を射ている。
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まだまだ「昭和」な日本の雇用形態
・日本は労働者が不足しているわけではない
・企業の採用が新卒男子しかとらない
→企業側が多様な価値観を持つべき
「21世紀型人材像」へ
レールの上を走るだけでは通用しない
何をやってきて,何ができるかが問われる
年功序列ではエンジニアへの正当評価は出来ない
→技術の変化が早すぎるため歳をとったら給料を増やす,ではもらい損ねるリスクが大きい
年功序列型では育休も取りにくい
小泉改革で格差は拡大していない
→派遣がいなければ製造業は海外移転していた
プレーヤとマネージャのキャリアパスを明確に分ける
人事はバックオフィス業務に収斂していく
共産主義はもはや宗教
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分かりやすい。
というか、まあ今さら感があるのは否定できないが。
資本家が労働者を搾取している?
そんなはずはない。不満があれば転職すればいいだけの話だ。
「もし」だよ。仮に(二度の限定)全ての労働者が搾取されているのだとしても、
株を買って資本家側に回ればよいじゃないか。まあ、上場していればという前提はあるけど。
労働者が敵視すべきは経営者や資本家達じゃなくて、
規制をかけたり、無駄な税を徴収している政府なんだってばさ。
あとは既得権益に守られている一部の正社員。敵は外ではなく内に潜んでいるのだ。
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城さんの本でつい読んでしまったが,言っている事は以前と変わらないが,2009年になってより現実味を帯びてきた,でも実現は極めて難しいだろうな。。。
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城さんが言ってることは基本的にはずっと変わってないんだなぁと実感。
あとがきに「失われた三年ぐらいならまんざらでもないかもしれない」とあったけど、もうそのときから二年半たった。同じことを言ってるのだから、この二年半は失われ続けているんだろう。
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労働者間の格差、再分配の話。
タイトルは色物っぽいですが、
中身はいたって真面目でまともな本。
終身雇用と年功序列の問題点をはっきりりしたい方は是非
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日本型雇用形態である終身雇用と年功序列。
非正規雇用労働者の問題。
これらを例にとり、国内労働者市場の現状及び問題点がまとめられている。
「希望」の喪失や企業の人事権などの説明が印象に残った。
個人的には、「産学連携の弱さ」について言及している点が良いと思った。
日本の大学がレジャーランド化しているというのは間違いない。
もう少し大学と企業がタッグを組み、大学生に学びの場を提供することも必要ではないか(勿論、主体的に何かを学び取ろうとする学生側の姿勢も大事だが)。
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労働市場の流動性を高め、手厚い再就職支援、セーフティネットを巡らすことを主張されている。
個人的には、その結果も、企業が合理的に動けば、終身雇用、年功序列になってくると思う。
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本を本棚に追加しました (26冊目)。
「たった1%の賃下げが99%を幸せにする」 http://booklook.jp/item/21674/
ソーシャルリーディング booklook.jp