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「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」などの
素晴らしいCGアニメーションを製作するピクサーのストーリー。
何故成功出来たのかという話と共に、
代表的なアニメーションの製作裏話が載っているので
結構分厚い(400Pくらい)ですが、がーっと読めてしまう本です。
もちろん経営的に学ぶものもあるのですが、
個人的には、制作裏話的なところが面白かったw
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ある時期似たようなCGアニメ映画が作られてると思ったら、パクられてたのか・・とか、ハリウッドCGアニメ映画の歴史やら開発秘話、ジョブズとかディズニーの関係なんかもわかっちゃう、これ1冊にギュウギュウに物語がつまってて飽きないっす。林檎信者必読。
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・ニューヨーク工科大学(富豪アレグザンダー・シュアーが作った大学とは知らなんだ)
→ルーカスフィルム→スティーブ・ジョブス→ディズニーと、
…ピクサーの辿って来た苦難の歴史が描かれている。
それはまるで、
コンピューターおたく達がこわごわ乗った豪華客船が幾多の暴風にさらされて、
進むべき方向が違つたり沈みかけた船を、乗り換えたり水面下で修理しつつ
コツコツ地道に目的地に近づいて行く冒険活劇で、
最後まで一気に読み進んでしまった。
と同時に今では当たり前に使っているmac本体やCGの技術が
まさにゼロから出来て行く創世記のようでもあり、
仕事柄非常に新鮮だった。
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●チューバ吹きのタビー:
シュアー監督作
映画製作の技術的側面しか考えてこなかった
キャットムル達が、プロットや筋や物語
重要性に気づいた岐路的失敗作品。
この後ルーカスフィルムにこっそり移行。
●アンドレとの朝食:ジョン・ラセターが加わり、siegraphで公開。
行動の前に期待を持たせる、古典原則に従った。
(追いかける前に一瞬にらみつける、というような)
観客は大喝采、ルーカスはピンと来ず、CG熱下がってしまう。
●toy story 1995:
「主人公が自分の抱える問題をきっかけとして下す選択こそが、
主人公の性格を最もリアルで、真に迫るものとして映し出す。」
@脚本の達人ロバート・マッキーの講座
「構造は素晴らしいけど筋書きがうまく行ってなかった」byジョス・ウエドン
ティム・アレンのアフレコによって、ヒーロー気取りのキャラクターが
しっかり訓練された警官のように変わった。
まだcgのテクスチャに不安が有った物の、おもちゃの質感は
てかてかして、固い当時のCG技術的に合った素材だった。
●バグズ・ライフ1998
対ドリームワークス「アンツ」
蟻の自立型群衆ショットのソフトを開発
●TOY STORY2 1999 元VODだったのが劇場公開へ。大成功。
●モンスターズ・インク 2001
ふさふさした体毛のレンダリングに改良を加える
大型ほ乳類の運動の専門家(モンスター用)の講義
●ファインディング・ニモ2003
発想源「いい父親になろうとしているのに恐怖が邪魔をする」
水槽を設置、ダイビングも体験、海洋生物学者を招いて
外観や振る舞いについてチェックを受ける
海の描写がリアル過ぎてキャラが浮いてしまったので、
「ハイパーリアリティ」=写実的ではないが現実感のある、
�� 定型化したリアリズム(造語)へ戻した
●Mr.インクレディブル 2004
ブラッド・バード+彼のオリジナル脚本を外部から迎える。
(スタジオ生え抜きのスタッフを起用しなかった)
(スコセッシやコッポラをアニメでやるには?)
技術的に髪の毛・人の肌感・火・水・衣服・爆発等
難題のオンパレード
●カーズ 2006
●レミーのおいしいレストラン2007
当初原案を書き、監督を務めていたヤン・ピンカヴァは
2004年監督の任を解かれた。
9ヶ月後、ラセターはブラッド・バードに監督を依頼。
レミーの性格を大幅にチェンジ(シンプル化)、
女性キャラコレットに注目、エピソードを振り分け、
リアリティと奥行きを持たせた。(言うのは簡単だけど…)
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ピクサーの誕生の歴史を綴った本。
技術的な観点の話よりも、彼らが何を夢見て、それを実現するために何をして来たかが書かれている。
ピクサーが好きなら読んでみるといいかも。
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ピクサーの知らなかった苦労がわかる。
appleの影に隠れていたけど、やっぱりすごい。
惜しいのは訳か。訳より日本語か。たまにかなり読みにくい文章がある。
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いちばん驚いたのがトイストーリーの筋が、決して一人の人間の作家性でできているのではないところ。商売的視点、CG的視点、ディズニー的視点、あらゆるものの合わせ技で生まれたストーリーであるところに、勇気をもらえる気がした。そして、ピクサーは、ラセター、キャットムル、ジョブスという“失敗者”たちが作った会社であるということ。
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インターネットの進化や色んな人々の行動等、ピクサーは予想以上に色んな事を成し遂げてきた凄いチームだと分かった。
私の予想ではピクサーのひとりひとりの活躍を書いてくれると思っていただけに、少し読みづらかったのが残念でした。
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プレイグラウンド アーキテクチャ チームスポーツ チームワーク
遊び心 集合知 祝賀会 ブレーン集団 ピクサー大学(週4時間推奨)
非線形 ノンリニア =キレる? ジョブズ
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1979年にルーカスフィルム社のコンピュータ・アニメーション部門としてはじまり、1995年のトイ・ストーリーで世に知られるまで実に16年の歳月を費やしているのですね。夢と情熱を捧げた人々が報われる瞬間が垣間見れて、爽快な気分になりました。
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コンピューターアニメーションと言われても既存のアニメとの区別も何となく漠然としたものだった。ましてやピクサーの名前を知ったのはモンスターズインクから。そのピクサーの歴史や今やカリスマとなったアップルジョブスの生い立ちや人格なども垣間見える。映画の題材が決まった後に徹底的にその大ぜいについて調べ上げるストイックなまでの制作意欲は学ぶべき工程だと思った。
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詳しすぎて読むのが大変だった。
最初の方は、馴染みが薄い話題だし不遇時代なので、読むのがしんどかったが、「トイ・ストーリー」の話題になってからはまさに快進撃なので、さくさくと読めます。
映画製作の裏のドロドロした人間関係が面白い。
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世界最高のアニメーション・スタジオはいかにして創造されたのか?その苦難の道のりをつずった「非公認」の社史です。でも、理屈ぬきに面白いです。
この本はいまや世界的なアニメーション・スタジオとなったピクサーの苦難の歴史をしるした、いうなれば非公認の社史ともいうべき本でございます。これで僕が読んだピクサーに関する本は3冊目で、なぜ、ピクサーが世界的なクリエイティブ集団になったのか?その疑問に十分に答えてくれるものであると思います。出版した年数の関係上『レミーのおいしいレストラン』までしか記録されていませんが、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『トイ・ストーリー3』の成功は皆さんも知るところであります。しかし、1995年に最初の長編アニメーションである『トイ・ストーリー』が成功するまではいつ倒産してもおかしくないような経営状況で、ジョージ・ルーカスからこの会社を買い取ったスティーブ・ジョブズが後に
「ここまで金がかかると知っていたんだったら。あのときにこの会社を買い取ると決めただろうか?」
と何かのインタビューで漏らしていた理由が本当によくわかりました。
ジョブズの報酬は年間基本0でもらえて50ドルほどだったんだそうです。で、トイ・ストーリーがヒットするまで彼がピクサーに注ぎ込んだカネがなんと5000万ドルなのだそうです。その事実を聞いたときに、ギリギリまで彼がピクサーをオラクルのラリー・エリソンやマイクロソフト共同設立者のポール・アレンに売ろうかと思っていたという理由がよくわかりました。そういう経営状況の中でエド・キャットムルやジョン・ラセターはCM製作に始まって、「ティン・トイ」などの短編映画をこつこつと作ってノウハウを溜め込みながら、
「いつかフルCGで長編映画を作るんだ!!」
と歯を食いしばってがんばる姿はすごく感動しました。
彼らの信念こそが世界を変えてきたんだと読み終えたときに感動が湧き上がってきました。現在ではエド・キャットムルとジョン・ラセターはディズニーに迎えられ、凋落したアニメ部門を立て直すために必死でがんばっているのだそうです。僕も彼らのように世界を変えることはできないかもしれませんが、今置かれている環境と自分自身の未来だけは何とか変えるために、とても勇気をもらったような気がいたします。
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これは今や世界に名高いCGアニメーションスタジオ・ピクサーの誕生と成長の物語。
まだCGの静止画像も珍しい時代に、キャットムルやスミス、グッゲンハイムなど同じ夢を抱いたコンピューター青年たちは、パトロンの資金援助やジョン・ラセターをはじめとするアニメーターの助力を得ながら、どうにかコンピューターによる映画制作という夢を追い続ける。
変わり者の億万長者アレグザンダー・シュアーに見出され、その後ルーカス・フィルム、スティーブ・ジョブズの支援を得ながら、映像制作に打ち込む後のピクサーの面々。途中、映画制作とは異なる映像ソフトやハードの開発、CM作成を請け負いながらも、シーグラフに定期的に映像作品を送り込むことでどうにか映像制作を続けた。彼らは、時代が彼らの理想に追いつくことを信望強く待ち、常に牙を研ぎ続けたのだった。
そしてついに1995年、ピクサーは『トイストーリー』を皮切りに、満願叶って次々と作品を世に送り出す。すると、アニメーション業界ではパラダイムシフトが発生し、ディズニーの動脈硬化、買収騒動、裏切りなど新たな問題が発生して...。
ピクサーの成功劇と並行して注目すべきは、パラダイムシフトに追従できなかったディズニーの顛末だろう。経営に失敗したディズニーは、結局この後、ピクサーを完全子会社化することによって回復を図る。先に公開された最新作『塔の上のラプンツェル』も実際のところラセターによるところが大きい。
新鋭ピクサーの成功劇と、その陰で進んだ大企業ディズニーの失敗劇。
こうした新旧企業の趨勢は、アニメ愛好者ならずとも面白く読めるのではないだろうか。
ジョブズに対するピクサー視点の人物評としても面白く読めた。
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ピクサー映画ファンなら、社史を見ている感覚で楽しめるかも。
その分、ピクサー映画を見ていない人には、あまり印象に残らないので、まずは本書を読む前に、映画を見ることから入るべきかなと。
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ピクサーの名は知らなくてもトイストーリーなら知っている人も多いだろう。
モンスターズインクやファイティングニモ、など大ヒットを連発し続けるアニメーション制作会社ピクサー。
そのピクサーはいかにして生まれCGアニメーションの頂点を極めるに至ったのか、その舞台裏を詳細に調べたのが本書である。
奇跡とも思える2人の出会いとその組み合わせ。天才アニメ監督、ジョンラセター。そして天才経営者スティーブジョブズ。
この二人がいなければピクサーはここまで大きくならなかっただろう。
伝統的なアニメのストーリーや表現方法から抜け出せなかったディズニーに見切りをつけ、新たなアニメーションを模索していたラセター。
そんな彼の才能を見抜き、会社を立ち上げたラセター達に、赤字になっても巨額の資金をつぎ込むジョブズ。
周囲が疑問視する中、やがてピクサーは成功街道を驀進する。ジョブズの未来を見る目に舌を巻くしかない。
突出したクリエイティブな才能と、それを見出し才能を発揮させることの出来る経営者。
ピクサーの成功は経済的に低迷する日本にとっておおいに参考になるだろう。