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失恋連作短編集。私もかつて、誰かの記憶に残るようなことがあったり、思い出してもらえることがあったのかなあ、なんて考えてしまった。
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常に「ふられた」側の人が主役。ふる方がつらい、なんて言うけれど、ふられる方がつらいよ、ってこれを読んだらますますそう思った。
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7つの恋のお話がつまった連作短編集。
最初のおはなし『くまちゃん』では苑子がお花見の宴会で”くまちゃん”と出会ってから別れるまでの話。
次の『アイドル』では、”くまちゃん”こと英之がゆりえと出会い意気投合するも結局ふられ、次の『勝負恋愛』ではゆりえが英之をふって選んだ男性との恋愛談・・・と短編なんだけど登場人物が続くのでストーリーも続きもののように思える。
なんだか、高校の同窓会で昔の恋愛話を順番に聞かされているような感じ。
そして、ついつい身を乗り出して聞いてしまうのは、他人ののろけ話よりも失敗談や別れ話ではなかろうか?
この『くまちゃん』は見事にほとんどがふられ話!
自分が自分じゃなくなり、文字通り”恋は盲目”状態に陥るのに、最後はそんな自分を客観視し、あきれ、そして素の自分に戻る。
でも、以前の自分とはどこか違っている。
私自身は残念ながら数多くの恋愛をした訳でもドラマチックな恋をした訳でもないけれど、それでも出会いがあり、別れがある中で何かが自分の中に残っていたら嬉しいな、と思った。
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ふられることがいいことだとは思わないけれど、でも、旅を一回ことくらいのよさはあると思う。ある場所を旅することによって、今まで知らなかったものを見る、食べたことのないものを食べる、親切な人に会って嬉しいときもあれば、だまされて、地団駄踏むこともある。一概にいい思いばかりで旅を終えることはできないが、旅から帰れば、以前とは違う場所にいる自分に気付く。ふられる、ということには、そんなような面がたしかにあると思うのだ。
あとがきより。
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この物語は、登場人物全員がふられている。
短編集のような構成だが、前作でふった相手が次の話でふられているという話。
登場人物が何かしら繋がっているので、読者側からしても読んでいて面白い。
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【浮草】
彼の見ていた世界 閉じこもっていた仕事場、そうしたものを成功とよぶのだと思っていたが、
もしかしたらそこは、成功という言葉の華々しさとはかけ離れた、
ぞっとするくらい孤独でさみしいい場所なのかもしれない。
「すげえって思った、その気持ちだけがこれからのきみを引っ張っていくキャリアなんだぞ」
【乙女相談所】
「すごく好きだった人と恋愛してるとき、その人に合わせるために仕事辞めて、
でもそれでもいいと思っていたんだ。
仕事なんてどうだっていいって。
だってこんなすごいことする人のそばにいるんだから。
だけどね、その人と離れてみると、自分、なーんにも持っていないわけね」
「あの人みたいになりたいって気持ちと、恋って似てるよね
でもきっと違うのもなんだね」
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なんだか久しぶりに角田さんらしい小説な気がします。ほかのも好きですが。
これは悲しいかな、登場人物全員がなにかしらの理由で恋破れる話となっております。
失恋するのはとてもつらいけど、そういうときほど得るものとか、変わるものとかがあるように思います。
オビにあった言葉「人を思う気持ちというものは、私たちのどんな器官より現金で頑丈なのだ。4回ふられても私はまた、恋をした。なんてことだろう。あんなに手痛い思いをしたというのに…。」まさに同感!
人は恋に破れ傷ついて打ちひしがれても、また恋に落ちてゆくツヨイ生き物なのです。
そういわれるとそうだな・・・と改めて思ったり。
ふつう怪我したり、危険な目にあったりすると、その事象を避けるようにするのに、恋だけは違うんですね。
この本は「恋愛」だけでなく、生き方とか、何を持って成功というのかとか、いろいろなことを考えさせられます。
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リレー形式の恋愛物語。
恋にのめりこみ、ふられ、その後まで。
フシギな世界観。
恋がしたいなー。
【図書館・初読・6/29読了】
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読んだことのある角田さんの小説の中で、一番好きかも。
過去現在未来に於いてフラれたりフラれそうやったりフラれる可能性のある人は是非。
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ふられて、ふられて、と、どんどん繋がる連作短編集。
全員、知ってる人たちのような気がします。
どれも、体験してきたことのような気がします。
おもしろかったー。
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読みました。
主人公が何度も代わる不思議な小説。
人の恋は、別れと出逢いの繰り返し。
人は過去の恋人を思い出す時、何を思うのだろう…。
(2009-09-08)
気になる。
今度読んでみます。(2009-7-11)
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2010.11.17. 主人公たちは、ほとんどみんな見事にふらふらしてて、だからなんだか安心する。定職に就いてなかったり、恋人以外の人と仲良くなったり、飲み屋でくだまいたり、そういうのが普通でほっとする。
2009.07.05. 恋をすると、いつか終わりがきます。ふったりふられたり、フェードアウトしたり。この連作短編は主人公がふられ、次の話の主人公はふったヤツというつながり方でおもしろかった。それぞれに想いはあるのよね。角田さんの描く女の子たちは、私の周りにはいそうにないタイプで、だからこそおもしろいのかなぁ。★4つ
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自分は恋愛を経験したことがないから
この本を読んでも、
「失恋しても恋するのか、恋愛ってすごいねへえ〜」
としか思えないわけで、
恋愛を経験してから読まないとな
と読んでて思いました。笑
でも恋ってすごいんだろうなと漠然と感じました。
失恋しても失恋してもまた懲りずに誰かを好きになる
そんな風になってみたいな、と。
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4回ふられても私はまた、恋をした。なんてことだろう。あんなにつらい思いをしたというのに。きっとここにあなたがいる、傑作恋愛小説。
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振られた人の話だが、その相手が他の人に振られる。そして、一番最初に振られた人にループして戻ってくる。
恋愛の一番つらい部分が続くので正直疲れる。
勇気のある人は読んでもよいが。
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「大本命の人」あるいは「運命の人」ではないのに
ある期間付き合ったり暮らしたりする恋愛ってあると思うのですが、
(まあ、当然破局します)
そんなちょっとスキッとしない恋愛がたくさん入っている短編集でした。
それから人生に成功するのかしないのかというテーマも。
と思っていたら作者のあとがきに
「失恋」と「仕事と恋が繋がっている時期の恋愛」を書いた。
とのこと。
「失恋」は分かるにしても
「仕事と恋が繋がっている時期の恋愛」って何のことかっていうと
恋がうまくいくと仕事も頑張れちゃう年頃の話なんだそうで、
作者は今はそこは繋がってない年齢なんだそうで、
そこが繋がらない年齢がやってくるっていうのがユニークな新しい発見となるあとがきでした。