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予想に反して、すごく良かった!
モロゾフのコーチ論「成功は準備をした者にだけ訪れる」がいいな。
練習、準備あるのみよね、何事も。
ミキちゃんへの想いもよかったし。
ヤグディンとタラソワさんとのエピソードとか。
モロゾフの半生も波乱に満ちていてビックリしたし。
あとは、アイスダンスのエッジワークのすごさというのを初めて知って、それで五輪のアイスダンスを見れば、今まで眠たかっただけのアイスダンスが素晴らしいものだと思えた。
手に取ってみてよかった本です。
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安藤選手が大好きで、そこから派生してコーチの本にまで手を出しました。
モロゾフコーチも、もちろん大好きです。
この本は、モロゾフコーチと日本人スケーターとのお話が中心でした。荒川静香さんや、高橋大輔選手、そして今教えている織田信成選手や安藤美姫選手とのお話です。
このコーチはこんなことを思ってトップスケーター達を育ててきたのかと、まさにファンならではの楽しみが詰まっていました。
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私がニコライ・モロゾフに関心を払うようになったのは、まさにキス&クライがらみ。選手の演技が終わり、リンクで観客の声援に応え、キス&クライに移動し、採点結果が出るまでの間。テレビカメラが、リンクからフロアに上がった選手に健闘を称える様子のモロゾフを捉える。難度の高いエレメントをこなした瞬間にガッツポーズのモロゾフの録画を流す。キス&クライに選手と一緒に座り、ハグやらキスやら励ます様子やら。コーチとしては若く、イケメンのモロゾフが、我が事のように、ガッツポーズで喜び、リンクからフロアに上がる選手を満面の笑みで迎え、そこそこの演技に「世界最高得点間違いなしだ!」と囁いてでもいるようなハグ。そもそもスラブ的四角っちい顔の彼をイケメンに見せているのは、その情熱的でポジティブな表情だ。
かと思えば、新採点システムを研究して、得点の出るプログラムを作るコリオグラファーと評判がある。熱血漢のふりをしながら、実は、冷静に計算している?というところが、気になっていた。
今や日本人スケーター御用達コーチとなっているモロゾフ。
腹に一物持っている、まちがいなく。
週刊誌が報じていた安藤美姫とのオフアイス・ライフも気になるところ。
そんな私の関心に応える、この一冊。
案の定、モロゾフのクセモノ振り、大炸裂。次々披露される奇策。荒川静香、高橋大輔、安藤美姫。それぞれに、その時々に応じて展開された奇策によって選手を短期間に伸ばしたり、タイトルへの障害を取り除いたり。本人たちは、これを読んでどう思うのだろう。安藤美姫や織田信成は、いまだにモロゾフに師事しているのに、こんなに手の内をばらしちゃって大丈夫なんだろうか。また様々な戦略は、コーチとして、他のコーチや関係者に読まれて、警戒されたり、真似されたりという懸念はないのだろうか?
トリノで荒川が、世界選手権で安藤が、金メダル確定となったとき、モロゾフは泣きつづける教え子に「今日この場所から君はお金を稼ぎ始める。だから発言とふるまいに頭を使わなければいけない」とナイーブ(幼稚)な日本人にいささか呆れつつ、コーチとしてオフリンクでも正しい振舞いを教えるという記述がある。
よく泣く日本人、また依存心の強い日本人というものに、異文化を感じているようだ。モロゾフは元々日本通というわけでもなかった。しかし、そこは何事においてもなされるという徹底した研究によって、日本人の長点、欠点を見極め、コーチングに生かしている。
とは言え、モロゾフは理解した気になっているようでも、日本人の私から見るとずいぶん変わった見解だと思える記述もちらほら。
特に安藤美姫との諍いの記述は、私には、コーチと教え子というより、恋人同士の犬も食わない喧嘩にしかうつらない。一般的な飼主が飼犬に対して理解していると思っていると同じぐらい誤解に満ちている。この温度差が面白いっちゃ面白い。それでもモロゾフのやり方で二人はうまくいっているのだ。まるで飼犬が自分を理解されなくても飼主を理解し従い愛情を示すように。
今日から世界選手権。安藤美姫はでるかどうか知らないけど、モロゾフは確実に出てくる。これを読んでから、キス&クライやリンクサイドでどんな顔しているか、見てみましょう。
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モロゾフコーチすごい。
セラピストとかカウンセラーより人間の心わかってる気がした。
コーチってこんなに選手のことわかってて、
技術面もそうだけどメンタル面のほうが大事なんじゃないかな。
精神的にしっかり選手を支えてる。
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メモ
・彼の自信満々な「勝ち方」というものがここ最近通用していないという現実。
・そして不思議なほど触れられていない織田選手。
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フィギュア安藤美紀選手のコーチで有名になったモロゾフ氏。高橋選手と織田選手のコーチもしている。トップアスリートであっても、日本人は言われたこと以上のことをしようとしない、の指摘に愕然とした
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コーチという、選手に非常に近い存在の人の本は非常に興味深いものがあった。
心の奥深いところから選手を理解しようとする熱意、選手とコーチ以外のところで
問題が起こりどうしようもないことがあるということを
ギリギリのラインまで語ってくれている(構成でけずられた部分もありそう!)
荒川さんの本は読んだことがあるので合わせて読むとより面白い。
安藤選手・高橋選手の本も今後読む予定です。
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日本のフィギュアファンには馴染みの深いモロゾフコーチの本。
内容はなかなか興味深いものがあったけれど、良くも悪くも日本に向けての本だなあという印象。(当たり前だけど)
当然、安藤選手を高く評価していて、日本での評価が(マスコミ・ファン含めて)低いことに反論もしているけど、語れば語るほど安藤選手の欠点が見えてくる不思議。
確かに日本人は精神的に安定している人を好む傾向があるかもしれないけど、感情の起伏が激しくてもそのピークを大会に合わせるだけのコントロールができるなら、多分違った評価になったと思う。
安藤選手や高橋選手の性格などは、ちょっと気をつけてニュースやインタビューなどを見ていれば気付く程度の考察だったので「ああ、やっぱり」としか思わなかった。
彼の振り付け同様、誰にでも分かりやすい内容ではあると思う。
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華やかなフィギュアスケート界の裏事情が垣間見えて興味深い。アスリートであるだけでは勝てないのだな、やはり。
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噂やネットではモロゾフコーチの事は知っていたけれど、教え子の事を人一倍、大切にするコーチなんだなと、改めて思いました。
彼の知らなかった、生い立ちなども書かれていました。
家庭の事、生まれ育った旧ソ連という社会主義の時代、父親の原因不明の射殺、タラソワコーチとの出会い、疑惑の別れ、そして和解しての独立。
34才という若さで様々な人生経験してる人だということを知りました。
来月のバンクーバーオリンピックでは、日本の教え子達が出場します。
日本から精一杯応援をしたいです。
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フィギュアスケート観戦が好きなので、裏話的なエピソード満載でその点は面白かった。
昨日、ちょうど荒川静香さんの、トリノオリンピック前の話がTVで紹介されていた。
今ではトレードマークのイナバウワーは、五輪の前に、飛行機移動をした際、「胴体着陸する」とアナウンスが入り、死を強烈に意識した、等の経験から、オリンピックでは自分の力をすべて出し切りたいとプログラムに入れることを決めたという内容だった。
が、イナバウワーについて、この本ではアッサリと『以前に振り付けもしたことがあり、信頼関係ができあがっていたので、静香は自分(モロゾフ)の提案をすぐに受け入れた』というカンジの記述があった・・・
やっぱり受け止め方は人それぞれ、と思うと同時に、その差がおもしいとも思った。
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荒川静香や安藤美姫のコーチのモロゾフによるスケートコーチ論。専門家向けではなく一般向けでエンタメ本のよう。スケーター達の葛藤の姿が興味深い。
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モロゾフの言い分がおもしろいな。やっぱりけっこうめちゃなことをしていると思うが、彼が日本を強くしてくれた面もあるし。高橋君の選手としての基本はモロゾフが作ったろうし、安藤さんも当然ながら。各選手のモロゾフから見た特徴も興味深い。
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コーチは選手の全てに目配りし、成熟させるため、多くの体験をさせる。日本人なら「目的・理由」が明確である必要があり、米人なら「ただこうしたいから」という理由で出掛けられる。「お待ちかね」の人になるため他人の耳目を惹きつける策を常に講じる。長期目標は「継続力の源泉」、短期目標は「正道を歩む刺激・モチベーション、小さな達成感」。燃え尽き症候群は自身の驕りと捉えることもできる。個性、特性、資質、バックグラウンドの分析なしに良い方策は出ない。天才には必要ないが、努力が必要な人は、「なぜ上手くいかないのか?」「上手な人とどこが違うのか」考え抜く。など、なかなかにコーチングスキルの実読書といえると思う。
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荒川静香、高橋大輔、安藤美姫。
日本を代表するフィギア・スケーターたちのコーチをつとめたニコライ・モロゾフ氏のエッセイ。
3人が活躍した時の舞台裏が書かれていて興味深い。