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以前、この本に引用されていた『ルポ貧困大国アメリカ』を読んだが、
漠然とアメリカや外国のこととしてとらえていた。
しかしこの本を読んで
日本とも関係あるんだということが実感でき
薄ら寒いものを覚えた。
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現代の日本の労働問題について、鋭い視点で書かれている本。決して、マスコミや新聞では、詳しく報道されない事が色々と書いてあって、勉強になりました。
努力もしないで、何でもかんでも国のせいにするな。という人がいるけれど、この本を読んでからは、何でもかんでも国のせいじゃないか!と思いました。国の制度が中途半端なおかげで、貧困や自殺者を日々、生み出している、というのは本当に本末転倒な話であり、国会議員や福祉、労働に携わっている官僚に猛省を促したいと思いました。
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社会的排除の問題は、死刑や戦争といった、国家と命そのものに深くかかわる問題にリンクしていく。それらを一冊にまとめられた本。
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花見の席で正社員が派遣社員に言った「終わってるな」に現れている。
財政の問題があるから軽々しく言えないが所持金も無い人間を追い返す役所の人間の顔が鬼に思い浮かばれる仕様。
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急速に進む「派遣切り」、餓死、無差別殺人など、事件・犯罪の背後に潜む「社会の病」は深刻化している。
しかし、社会的弱者の連帯の絆は強まりつつある。日本中の悩める人よ、孤立するな!
製造業を中心とした派遣は平均27万円の月収と宣伝しているけど実際は時給1050円でフルタイムで週5日働いても19万円ほどにしかならず、そこから寮費や光熱費や部屋の家具などのレンタル代を引かれて12万ほど、生産調整などで1ヶ月ほどでクビになれば即座にホームレスになってしまう。
自殺者3万人を超え、90年代中盤以降の就職氷河期により正社員になれなかった人は派遣やフリーターになり一度弱者とみなされたら社会から排除されてしまう。
シングルマザーは部屋を借りることも職探しも難しかったり、生活保護申請時の水際作戦が横行している。
そんな中でも派遣やフリーターの労働運動は従来の労働組合の枠を超え他のNPOと連携し、生存全般の問題に対応している。
見えない貧困が救う現状を緻密に切り取った、社会批評本です。