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面白かった。
ただ、各作品がいつ書かれたものなのかが明記されていないのが不便。
あと「ポテトチップス」の原語はchipsなのかな、それともcrispsなのかな…。
たぶん前者だと思うので(「点棒」って比喩を使っているし)フライドポテトって訳語の方が混乱がなくて良いと思うなあ…とか考えたりしました。でもイギリス物訳してる人がそんな単純な間違えする筈もないし…なにか意図があるのでしょうか。
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肩のこらない、良識あるほんのりユーモアコラム。コラムそのものはその程度としか思わなかったけれど、これを80〜90年ほども前のイギリス紳士たちが、三つ揃いに帽子にステッキという格好で、ふむふむ読んでいたのか…と思うと、…これは楽しまざるを得ない(笑)
英国が好きな人は、読めばいいと思う。
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イギリスが好きとかそういうことは分かりませんけど、少なくとも、あたしはやっぱしイギリスの作家が書く文章が好きです。ディケンズも、ウッドストックも、そしてこここに出てきたユーモア溢れる4人のコラムニストも。相当楽しい本です。ぜひ一読を!
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J書店で、軽く読めるエッセイを探していて発見
既読感があるなあと思ったら、リーディングの教材になっていた短編もあった
「思いやり学校」が印象的だ
これは架空の話らしいが、こういう教育は日常的にやれば非難されそうだが、そうでなければ効果は半減しそう
半現実で幻想的にも感じた
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最近の若者は…という愚痴は大昔からあるといいますが、人の営みは変わらない、思う事は同じというのがわかる。軽いタッチで書かれた、いかがなものか?的な内容のものは今と同じ問題が含まれている。
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副題にコラムとありますが、内容は随筆(エッセイ)の要素が強く、短編小説のような印象も受けました。イメージとしては、イギリスの『徒然草』のようなものだと思います。
身近な出来事が、視点をかえると、とても面白く、不思議で、多くの意味を含んでいるということを、この本は教えてくれます。
ガードナー、ルーカス、リンド、ミルンという4人の作家の作品を7~9点、計32点収録しています。ミルンは有名な『くまのプーさん』の原作者だそうです。なお、表題はミルンの『Not That It Matters』というエッセイ集からとられたものです。
(九州大学 大学院生)
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タイトル通り「たいした問題」ではない日常の些細なことを綴ったエッセイ選集。洒脱な文章で、瑣末なことを書くのがエッセイなんだよなぁと感じる。
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全く別の本を探しに新着図書コーナーに行ったときに見つけた。著者名もないし、題名も意味不明なので何の本かはパッと見では分からないが、行方昭夫訳となってたので手に取ってみたら面白そうなので借りる。内容は20世紀初めにイギリスの新聞や雑誌などで活躍したガードナー、ルーカス、リンド、ミルン(クマのプーさんの作者らしい)という4人のエッセイ(コラム)を集めたもの。行方さんによると、これらの文章は大学受験の問題にもよく使われるそうで、僕も受験生時代に確かに読んだことがあるのが1か所あった。ウォルター・スコットという詩人の言ったことをガードナーが引用している箇所なので(p.29~)、スコットの文章を読んだのか、ガードナーの文章を読んだのかはよく分からないけど。4人それぞれの個性があって、誰が一番好きかと決めるのは難しいけど、個人的にはリンドの「キャンデー」っていうのが印象深かった。実際はそんなもの見たことないのに、小さい頃、飴のたっぷり入った瓶がたくさん並んでいる、というお菓子屋さんのイメージを持っていて、それを久しぶりに思いだした。何の絵本かアニメに植えつけられたイメージかは分からないけれど、少なくともこの頃のイギリスにはそういうものが存在していたのだ。見たこともないようなものにも、懐かしさを感じることができるんだなあ。
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こちらでPipoさんのご感想に推されて。いやぁー、英国だなぁ、ユーモアも皮肉も棘もたっぷりだなぁ(褒めてるんです、もちろん)。リンボウ先生の初期の随筆もよいけど、やっぱり生粋の、こういうのを読みたかったんだよなぁ。Pipoさん、ありがとうございます。解説を読んでいて「英文標準問題精講」のことも想い出しました。これは「参考書」を超えていると思います。私も受験期だけでなく、その後も何かとお世話になりました(たぶん、まだどこかにあるはず)。本書に戻ります。ルーカス「ロンドン名物」も愉しいですね。私は動物園が好きで、でも行くたびに、見られているのはこっちのほうかも、と思いますから、象があのようなコラムを書いてもちっとも驚きません。ところでこういうコラムを難なく書ける英国紳士と、個人的に微笑しつつ対峙できるかと訊かれると、尻込みしてご遠慮申し上げますけれど……ね。
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ミルンの軽快さは予想通りで、ガードナーとリンドが拾いものでした。(特に好きなのは、「時間厳守は悪風だ」「冬に書かれた朝寝論」「癖」)
人を貶めることも、差別することもなく、知識と機知で笑いに導くのは、相当な力量がないと出来ないことです。
現在だとビル・ブライソンなんかもこの流れ。
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癖はついた方が良い、という話しや、時間厳守は怠惰である、など面白い。さくっと読める。冬に書かれた朝寝論は寝坊助は必読だろう。
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たいへん面白い一作。これだからイギリス人は・・・好き(笑)!
タイトルが秀逸である。そうそう、たいした問題じゃないんだけどね。ね。と言いたくなること請け合い。
軽妙でありつつ抑揚の効いた語り口に、ちょっとした皮肉と小洒落たユーモア。冷静なのにちょっぴりお茶目、教養のある知識人なのにどこか抜けてる。いやはや。これ以上は望みませんことよ、わたくし(笑)。
私は特に、ガードナーのエッセイが好きであった。
日常的な話題をあくまでしっかりと見つめ、丁寧に述べつつも釘をさす。それでいてきちんと素直な心を忘れない。読み終わったあとには、ほんのりとした温かさが残る。
近所にこういうおじ様がいたらいいのに!!
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目次
1 ガードナー(1865-1946)
配送されなかった手紙
男と時計
通行規則について
「どうぞ」をつけるつけない
趣味について
怠惰について
2 ルーカス(1868-1938)
N一字の差 上流社会での悲劇
ロンドンの名物
思いやり学校
インタビュー報告
鹿苑
二人の金持
巣作り
集団攻撃
3 リンド(1879-1949)
時間厳守は悪風だ
無関心
ツバメ
冬に書かれた朝寝論
癖
犬好き
忘れる技術
キャンデー
遺失物
4 ミルン(1882-1956/『くまのプーさん』の作者)
日記の習慣
迷信
小説の断章
アカシア通り
昼食
十七世紀の物語
自然科学
無罪
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20世紀のはじめ、イギリスで活躍したエッセイスト4人の選集。身近な話題から書き起こして人生の深遠さを感じさせたり、意外な話の先にホロリとさせたり、自在の筆さばきは今も古びることはない。折に触れて読み返し、私淑したくなる一冊だ。
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古き良き時代のイギリスのコラム集。
短い紙幅に詰め込まれたエスプリはやはりイギリスらしいと言える。
プーさんで有名なミルンの書いたものも。