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大橋歩の絵と文でつづる大人のマナー読本 みんなのレビュー
- 大橋 歩 (訊く人), 近藤 珠實 (疑問に答える人)
- 税込価格:817円(7pt)
- 出版社:集英社
- 発行年月:2009.4
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文庫
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紙の本
日常生活に寄り添ったマナーブック
2009/09/28 20:10
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
食事中のマナーなど、最低限(相手を不快にさせない程度)のものは、親に躾けられたと思います。
もちろんそれだって完璧ではないし、のちに大雑把だったなあという感想を抱くのですが、
一応、否応なく身体に叩き込まれる類のマナーです。
それとは別に、社会人としてのマナーというのがあります。
代表的なのが、冠婚葬祭など特別なケース。
そしてもう少し日常的になると、いわゆる上座下座の意識や、他家への訪問、お見舞い、
知り合いの個展に招待されたときのやりとり(ときどきあるけど、あまり意識していなかった)など。
ちょっとしたマナーを知るのと知らないのとでは、まず心の余裕が違います。
一夜漬けのマナーばかりを気にして、楽しさ半減というのもちょっと寂しい。
あと、知らないというのは、粗相をしても気づかないままという可能性があるということで、
相手に詫びることすらできないですものね。
もちろん、そんなのどう思われようが関係ないわという人は別ですが、
「どう思われようと」というのは、自分に対する評価だけではないようです。
相手がどう感じるか、ようするに心地よく感じてくれているかというのがマナーの基本。
そう考えると、恥をかかないようにという自分本位な理由だけでなく、
お互いが気分良く過ごすために、身につけておきたいと思うようになるから不思議です。
大橋歩さんが、「あら、こういうふうにしていたけど、これでいいのかしら?」といった感じで、
過去の失敗や、今もって疑問に思うことを、具体的に質問する形で成り立っている本です。
お馴染みの親しみやすいイラストと、失敗談を惜しげもなく出してくれるあけっぴろげな様子に、
かっちり仕上がったマニュアルとは違う、温かみと気安さが感じられます。
そして、それこそがこの本の醍醐味でもあります。
昨今、このテのことはネットでも調べられるし、そのときになって慌ててもなんとかなるものです。
難点は、堅苦しい文章のせいで、ぼんやりとしか頭に残らないということ。
じつはぼんやりでもいいのだと思います。
あとは経験することで身につくものだし、知らないよりは知っていたほうが……程度でもなんとかなるものです。
それでも、あまりにもぼんやりすぎると、なにかあるたびにマニュアルを読み返す必要が出てきます。
冠婚葬祭などは、それでもいいのでしょう。
ところが日常的なものになればなるほど、ぼんやり程度の記憶で許される反面、
そのぼんやりとした情報すら、頭に残っていないことに気づきます。
この本は、そういうマニュアル的な匂いがしないせいか
(はたまた年齢的に、いいかげん頭に叩き込まれているという個人的な理由からか)、
覚えておいたほうが、心に余裕ができてラクですよというマナーの数々が、
比較的スルスルと頭に入ってきて、しっかりと残ります。
マナーも、時代とともに少しずつ変わっていきます。
基本部分はしっかり頭に残し、そのうえで柔軟なやりとりができればいいのだと思います。
そしてそのときにいちばん大切なのは、相手を思いやる気持ちではないでしょうか。
痒いところに手が届かないマニュアルが多い中で、日常的な部分がかなりフォローされています。
それでいて文庫サイズ。
手元に置いて、ときどきパラパラとめくるだけでも、役立つこと間違いなしです。
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