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待望の血涙、文庫化です。
耶津休哥の生き様。
『自分の立場に、不満は無かった。行きたいように生きてきて、こうなったのだという思いがある。』
楊令まで伝えられる、吹毛剣登場。
『はい、母上。私は吹毛剣を佩いて、代州へ戻ります。」
楊業と同じように、石幻果の家にも色とりどりの花が植えられる。
『「ここへ戻ってくると、花が見られるのか」「悪いものではありませんわ。毎年、同じ色の花を、育てます」
そして、運命の糸が・・・
『「思い出したのだな、昔の自分を」「すべて、すべて思い出しました」石幻果が膝を折り、叫びに近い泣き声をあげた。』
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正直な所、前作「楊家将」の方が面白かった、いや面白すぎた。
故に期待度も高かった為、一つの作品としては面白いのだが物足りなさを感じる。
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歴史ものだけども、中国の歴史小説「楊家将」という本の続編を北方兼三さんが書いたもの。
まだ、上を半分ほどですが、なかなか面白そう。
石幻果と、六郎・七郎の兄弟はドンナ形で再会することになるんだろうか。どんな形で楊家軍を再考していくのか、結末は?
ほんと興味は尽きないです。
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戦うことにのみ存在意義を持つ楊家のオトコたち。
単に敵と戦って打ち勝つことだけを目的としてきた彼らを襲う運命のいたずら。
葛藤。そして決断。
北方謙三の本領発揮。下巻まで一気に惹きこまれる。
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歴史小説とはいえかなりオリジナル。
楊家将その後で、雰囲気は前作と同じ感じかな。
読んでサッパリする結末ではないかもだけど
きっちり決着がついて、これからを考えられるエンド。
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前作に続き、期待して読了開始。本編は遼側からの視点が多かったような・・・。石幻果と耶律休哥の関わりが非常にいい。
ただ、前作よりあっさりな感じがする。先頭よりもおのおのの内面の描写が多い気がするのがいまいち。
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宋、遼の時代、北漢の軍族であった楊家の物語。前に読んだ『楊家将 上、下』の続編。
軍人として著名だった楊業とその息子達が、それまで仕えていた北漢を見限り、宋軍へ身を投じたものの、遼軍との戦いの中で、結局、宋の同盟軍の裏切りを受け、総領の楊業を始め、多くの息子達が戦死、生き残った6男と7男が楊軍を再興していく。その前に立ちはだかったのは、楊業を討ち取った遼の耶律休哥(やりつきゅうか)。卓抜した指揮官としてのセンスで、遼軍を率いるが、そこにさらに石幻果という正体不明の将軍が加わるが、それは何と、、、、というお話。
実話では無いとは思うが、良く時代考証されていて、丁度これまで読んできた水滸伝、楊令伝と時代がクロスすることから、非常に面白く読んだ。
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楊家将ラストの衝撃の結末以上に号泣です。
耶律休哥がまたカッコイイ。男の中の男です。
楊家将・血涙と最高の物語に出会えて良かったです。
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【俺は生きたいように生き、闘いたいように闘ってきた。】
これを貫き通す。すごいことだと思う。自由に生きるほど難しい。。
遼との戦いで死んだとされた宋の将が記憶を失って遼の将校に。
そしてここからまた物語が動き出す。
また今までと違ったストーリーで面白い。結末はきっと悲しいのだろうなぁ。
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宋の時代。楊業なきあとの楊家を継いだ楊六郎が遼との戦に立ち向かいながらも,やがて血を別けた楊四郎こと石幻果との戦いに終結して行くありさまを描く。まさに読んでいると血の涙が出てこざるを得ない物語である。
耶律休哥は楊四郎の父とも言えるほどに石幻果に思いを入れ込み,そして戦に進んでいく。『戦は変幻の中にある。そこで大事なのは,相手よりも,自分の姿がどうなのか,いつも見ていることだ。』石幻果はそう休哥に教わった。『剣の腕を挙げ,強くなるということは大事なことだが,第一のことではない。第一は毎日の稽古をどれほど出来るかと言うことだ。』『冷静に,落ち着いて次の行動を判断する。感情が昂ぶったところから指揮の綻びはうまれてくるのだ』
全2巻
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楊家将の続編あの激しい戦いの後の楊家の残された六郎と七郎その後の遼との戦い。
そこに死んだと思われていた四郎が石幻果として宋に対峙してくる。
しかし、その四郎は記憶をなくし、遼の簫太后野娘と結婚し子供までなす。最後の最後で自分の記憶を取り戻し、さてその後の四郎はどうするか。次が楽しみだ!
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上、下巻併せたレビュー。
比較的、宋の楊一族サイドで書かれた前作に比べ、
遼側の視点が強い。
最後の2ページは、北方作品の中で一番のお気に入り。
風に靡く草原。その下で眠る魂。
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読み始める前から知ってはいたけど、やはり兄弟対決は胸がきゅんきゅんする!
もうもう、四郎兄上があああああ!!!!
七郎も可愛すぎる!!!
なんだろこの萌えすぎる話は……!!
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あの楊家将の続編が出ました。
多くの犠牲を出した宋と遼の戦いから数年
六郎が楊家の当主となる。
七郎らと散らばった仲間達を少しずつ集め、楊家の再興を図る。
一方、遼では新たな将軍石幻果が力をつけていく。
楊家と耶律休哥の戦いが今、始まろうとしている。
武の一族の再興の様子は地味ですが中々の見ものです。
これぞ男といわんばかりの魅力溢れる人間たちは一見の価値ありです。
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本紹介(抜粋):
宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。楊家軍再興―。六郎は、父が魂を込めて打った剣を佩き、戦場へ向かう。対するのは、強権の女王率いる遼国の名将・石幻果。剣を交えた瞬間、壮大な悲劇が幕を開ける。軍閥・楊一族を描いて第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開
・・この石幻果が、実は宋の捕虜となり記憶を亡くした宋の若き将 楊四郎(六郎の兄)であることはすぐ明らかになるのだが、あら~記憶を戻したらどうなっちゃうの~的なドラマが陳腐にならず、あいかわらず熱い漢たちの絆と苦悩に萌えるのでした。