さよならローン地獄！ いまお金の悩みから解き放たれる みんなのレビュー

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投稿者：kumataro　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

さよならローン地獄！いまお金の悩みから解き放たれる　澤田有紀　主婦の友社

　給料の範囲内で暮らす。欲しいものがあったら貯金をして貯まってから買う。貯めることができなければ、それは本当に欲しいものではない。お札や硬貨は丁寧に扱う。保証人にはなってはいけない。貸したお金は返ってこない。品物は高価でも丈夫で長持ちするものを選んで長年使用する。銀行は1回来て100万円を預金する人間よりも1年間毎月1万円ずつ預金する人間を信用する。収入は半分使って半分貯める。ある程度まとまった貯金ができると、そのあと貯金はなかなか減らなくなる。そんなこんなを親や先輩から教えられながら育ってきました。しかし、それらのことを実行するのには、強い意思が必要です。ひとり暮らしを始めた１８歳から２０代なかばのわたしは、周囲から攻めやすいカモであり、キャッチセールスにつかまって、必要もない旅行会員券を購入させられたり、押し売り同然のセールスに根気ガ折れて、いらない物を買ったり、ことに新聞は断りきれなくて、複数の新聞を同時期に購読したりと痛い思いをしました。当時はカードで簡単に現金が機械から出てくるという制度のようなものはなく、支払い時に信販会社と契約をすると同社が立替払いをしてくれて、以降同社に利子を付けて返済をするやり方でしたが、いりもしない商品をいくつも買って、返済に窮（きゅう）したことを覚えています。結婚したいと思ったときに貯金がたしか、たった3万円ぐらいしかなくて、逆に借金は100万円ぐらいあって、それでも結婚したくて親に相談したら、仕送りしたお金を親が全部貯金してくれていて、それはもう消費されたお金だと思い込んでいたので、そのときには親のありがたみが身にしみました。
　さて、この本では、困ったら弁護士に相談してくださいということが趣旨になって、４０の事例が紹介されています。いくつもの事例が網羅されているので、お困りの人はどれかの事例に該当するでしょう。また、作者は主婦から弁護士になった人という特色も紹介されています。
　借金依存は病のようです。弁護士の援助がお薬です。グレーゾーン金利でお金が返金されるという仕組みをわたしはよく理解できません。お互いにこの利子でと契約をしていても、何かを根拠にして、利子の過払い分は返還されるようです。
　お店で支払いをするときに毎回、ポイントカードはありますかとたずねられることが苦痛です。お店のカードはもっていませんし、ポイント数の管理をする暇もありません。この本ではクレジット機能が付いたカードでのポイントは、カードでお金を借りさせるための手段と解説しています。
　税理士や医師でもカードローン地獄に陥っている人がいるようです。金銭のコントロールをすることは、とてもむずかしいようです。借金の対応のために時間や労力を費やすことは大きな無駄になります。この本は、こどもたちやひとり暮らしをする若い人たちへの教科書になります。
　事例に登場する人々は善人が多い。返済能力について、厳格な審査が必要だと素人ながらに考えました。

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投稿者：ジェニジェニ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

グレイゾーン金利による過払い分を取り戻すにはどうしたらいいの？こんな身近で切実な悩みに対して、苦労人の主婦弁護士の著者が豊富な事例をもとに類型別に解説してくれている良心的な本です。弁護士事務所が敷居が高いと思っていた私にとっても目から鱗でした。これだけ景気が悪いのですから、過払いローン難民が出てきそうですよね。電車の社内でもよく広告が出ていますが、返還されても、弁護士にガッポリと持っていかれるんじゃないかと思うのですが、主婦弁護士さんはとても良心的で、悩める庶民のよりどころだと思いました。