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26歳で新しい人形制作の担当になった著者。
リカちゃんが生まれるまでの試行錯誤や、子供達の人気ぶり、当初のかわいいセットの写真など、色々。
著者が原型を一度落としてしまったのが、初代リカちゃんの顔が微妙にゆがんでいるわけだったとは!
日本人の少女というコンセプトで作る意気込み。
牧美也子のファンで、協力を得ていたんですね。
娘さんと同じウェディングドレスを着た特製リカちゃんも綺麗。
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子供の頃大好きで、友達やいとこと遊んだリカちゃん人形の誕生までのストーリー。
そうだったんだぁ・・。と感心する部分や、自分が持っていたドール、ハウス、ドレスセットなど、とても懐かしく感じました。
今も捨てないでとって置けばよかったと、大きく後悔しています。
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リカちゃん初期世代を持っていたので、非常に懐かしく読んだ。
結構いい大人になるまで大事にとっておいていたっけ。
ハウスを持っているうちは裕福!?えー、持っていたけど・・・
みんな持ってたと思うよ。
友達はベッドも持ってた。
スカーレットちゃん、リカちゃんママ、チーちゃん、ピチピチリカ持ってた。
ピチピチリカが今すっごくレアらしいけど、確かに綺麗な子だった。
お人形で、いろんなお話作って遊んでたなぁ。
夢のある人形を夢を持ちながら作った人たちに、ありがとうと言いたいです。
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著者はリカちゃん人形を開発した方。
リカちゃん人形がどうやって生まれ、子どもたちに受け入れられていったのか、当時の様子を語る。
リカちゃん人形は、それまでの日本の人形とは全く違う人形だったのだなあ。
少しずつ表情や姿を変えながら、今でもリカちゃん人形は愛されている。
「少女たちに愛される人形を」という、初めて生み出された時の思いは、遊びが多様化した今でも生きている。
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ただ“かわいい”存在であれば
生きていけるんだと思ってた。
そんな甘いものではないと思い知ったのは、
社会に出てから。
女の子に夢を見せてくれる系の商売を
否定はしないけれど、
それを現実を生きる強さに
変換していくところまでもっていけないと、
かえって残酷なのではないかと思う。
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私は「女性は只家庭的であるべき」とするリカちゃんの設計思想は「女性は専門的職能を身に着け、その才能を発揮し、社会で活躍すべし」とするアメリカのバービーより大きく立ち遅れている、或いは更に女性蔑視であると考えている。
その上で本書はリカちゃんの成因を知る上で重要な証言、資料として大変興味深く、大人の読み物としては「ジェニー・タイムレスガール」よりは遥かに楽しい。
若い世代(と言っても70歳以下)の男性は子供の頃から「ゼロ戦はやと」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」等の好戦的メディアミックスに晒され、暴力やその最たるものである戦争への批判力を奪われて来たが、女性もまた、男尊女卑のいたって封建的な「現代日本社会」に順応させられる様に、こうした玩具を含むメディアミックスに晒されて来たのである。
そして今や、若い女性も暴力の担い手にしたいと言う魂胆の、メディアミックス、「鬼滅の刃」「ローゼンメイデン」がそれこそ女性の原作者によって作られている事を警告したい。
戦争は戦争・暴力に寛容な有権者を幼い頃から育て上げる事で周到に準備される。
それには一見、無害な可愛いお人形さんも組み込まれている。
分かりやすい例として、「リカちゃん 鬼滅の刃 竈門炭治郎×はるとくん」のお顔を見て欲しい。旭日旗をデザインしたイアリングを着けている。
旭日旗は日本の犯した侵略戦争の文字通り旗印であり、ナチスのハーケンクロイツと同様な意味を持つ。欧州ではハーケンクロイツを着けた玩具の流通は禁じられている。
補遺
p194のリカちゃんの家系図に注目。母織江さん(33歳)の12歳時の出産、リカちゃんの姉、リエさん(21歳)も記載されています。小中学生の妊娠、出産、中絶が問題になっている昨今、リエさんはいなかった事にされています。
玩具の問題、その設計思想の問題は、悪質なサブカルチャーの問題と同じく、実は深刻な教育問題なのです。