投稿元:
レビューを見る
本を違った視点か見ることができる本。
まず、この本は表と裏、どちらも表紙である。
読み始める時にどちらから読み始めたらいいのか迷ってしまったが、この発想自体が面白いと思った。
片方は「本の未来を作る仕事」
人と本が出会う方法をコーディネートする仕事が紹介されている。例えば、中身を見せずに売ってみたり。あえて書き込みのある本を売ってみたり・・・。写真つきで紹介されていて、とてもわかりやすかった。
もう片方は「仕事の未来をつくる本」
これから先の未来の働き方について述べた本。
”お金をもらう仕事”と”お金をもらわない仕事”を両方やるという考え方はとても現実的で、実践的であると思った。
自分のやりたい仕事を立ち上げようと思ったら、「まず今の仕事を辞めて、それからお金を貯めて・・・」なんて考えなくてもいい。
お金をもらう仕事を続けながら、お金をもらわない仕事の中で、好きなことをすればいい。
もし好きな仕事でお金をもらえるようになれば、その時に起業してもいい。
総じてわかやすく、刺激になった本だった。
投稿元:
レビューを見る
本というモノに対する様々な視点からの筆者の取組みが紹介されている。写真もあり、また「本の未来をつくる仕事」と「仕事の未来をつくる本」の両A面構成になっていて装丁も工夫されている。筆者の取組みもきちんとデザインされていてとても素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
上梓されたのが2009年。
それまでに氏が実践した本の売り方。
そこにたどり着くまでに考えたこと、その後のこと。
こうして読むと、発想が自由だなーと感じるが、きっと考えて考えて出した方法論なんだろう。
刺激になった。
投稿元:
レビューを見る
”Dainさんブログで「スゴ本」として紹介。両A面の一冊。
まずは「仕事の未来をつくる本」から読む。→読み終わった
続いて「本の未来をつくる仕事」を読み始め。→読み終わった
---
T:
P:
O:
---
<About WORK>
・「お金をもらわない仕事」と「お金をもらう仕事」の両方をやる (p.014)
・古くからの友達相手でも、積極的にあたらしくはじめた「お金をもらわない仕事」について説明しましょう。(p.20)
・「なんでこういうものがないんだろう?あったら面白いのに」と思うようなものをみつけて、それが社会貢献にならなくても、ビジネスになりそうになくても、ただ、「あったら面白い」という目的だけで、ひとつの活動として、自分で勝手に立ち上げてしまうことです。
#SE×図書館司書とか?(p.23)
・その全貌を、まずは表面的な知識としてでかまわないので、なるべくきちんと勉強することです。(p.32)
#本屋業界×児童教育業界
★仕事マップ (p.46)
お金をもらう仕事(もらうための、もらえてしまう)・お金をもらわない仕事×時間でお金をもらう仕事・成果でお金をもらう仕事
#このマップ、おもしろそう。つくってみよ?!
・「時間」は有限ですが、「成果」は無限です。(p.47)
・何度か誰かにパクられたくらいになってやっと、自分で「あたためたほうがいいアイデア」と「話したほうがいいアイデア」の区別がつくようになるのではないか、と思っています。(p.63)
・自分に合うコミュニティを持ったバーや飲み屋を見つけること (p.71)
・自分のリックスをできるだけ人に覚えてもらいやすいようにしておく(p.72)
<About BOOK>
・WRITE ON BOOKS (p.16-17)
本というものは、印刷された段階ではマスプロダクトであるが、何かしらの書き込みが加わった時点で、世界に一冊しか存在しないオリジナルなものとなる。
#書き込むことで商品価値があがるかも、という実験。ここ MediaMarker もそうなんだろうね。
#★家にある書き込みバリバリ本、売ることできるのだろうか…。
・encounter. (p.24-)
#2回ほど遊びに行った
・honnobutai(p.52)
本に登場する舞台を地図上にマッピングして共有するWebサービス
http://honnobutai.org/
・自分の古本を自らの手で売るという行為はまた、独特の楽しみがある。そしてふつうは、なかなかそういう機会はない。(p.77)
★本に関する3つの世代(p.79-80)
「本を読むのがあたり前の世代」
「本を読まなきゃいけないとどこかで思っている世代」
「本を自分とは関係ないと思っている世代」
・本のリズム、暮らしのテンポ 角田光代さん
「本のリズムと自分の生活のリズムが合わないからに違いない」
・本屋自体に強い「伝えたい」メッセージがまずあって、それを中心に本の品揃えが構成されていて、そこにあてはまらないものは置かない、などという本屋は少ない。(p.87)
★たとえばそこに、そのホテルのブランドと顧客層に合わせて選ばれた良書が詰まった、大きな本棚があったらどうだろう。(中略)読みかけで眠ってしまったら、冷蔵庫のドリンクのよう��、チェックアウト時に買うことができてもいい。(p.92)
#これ、おもしろい!!
・ぐっと我慢してぜひ、あなたが一番好きで、なくなると困る本屋で、なるべく買うように心がけましょう。という運動を、ぼくは広めようとしています。(p.94)
#賛成!!
・本は選びにくいものだ
買う前の段階で、人に入ってくる情報が多いから。(p.101-100)
・インタビュイーを募集して「ぜひ自分をインタビューしてほしい」という人が集まらない
・インタビューには批評が無い。()”
投稿元:
レビューを見る
ブックコーディネーター内沼晋太郎さんが、2009年、28歳の時に書かれた本。
右から開くと「本の未来をつくる仕事」。左から開くと「仕事の未来を作る本」だ。
「仕事の未来をつくる本」では、1980年生まれ、「就職氷河期」を経験し、「ロスジェネ」と呼ばれた世代の著者だが、会社の仕事がどうしても合わず、2ヶ月で退職して、そこから新たな生きる道を模索した話。
ポイントは「自分のやりたいこと」と「お金を貰うこと」を分けて考えることということ。そして、著者が進めているのは「お金をら貰う仕事」をしながら「お金を貰わない」仕事もするべきということ。何故かというと「お金を貰う仕事」は初めはそれが「やりたい事」であっても、ビジネスとして加速するうちに「やりたい事」=「お金を貰う事」に変わって行ってしまう可能が高いから。やりたい事は「お金を貰わない仕事」としてやったほうが、自由度が高く、そしていつかそれが「やりたいことをやってお金まで貰えてしまう仕事」にもなりうるから。そしてこの「お金を貰えない仕事」はボランティアとかではなく「仕事」として行わないとダメだという。
ちょっと分かりにくいのだけれど、実際、著者は様々なユニットを組んで、本に関する斬新なプロジェクトを次々行っておられる。
その実績を紹介したのが、右側からの「本の未来をつくる仕事」。
あるテーマの元に本を展示しながら...(それも展示の仕方そのものがすごくアーティスティック)、遊びながら売る。“遊び”という点では、斬新にも本を切ったり、書き込んだりということもあって、そういうのはイヤなんだけど…。でも、書店から出版社に返品される本は年間5億冊もあり、そのうち1億冊も断裁処分になるなら、それよりはずっと有意義と言われれば、そうかもしれないが。
以下、共感出来た言葉
「出版も不況だからといって、なんだか同じような造本のものに、ただテキストを流し込みました、みたいな本が続々溢れてきている。当然コストは安く上がるんだけれど、そういうものはもうすぐ、デジタルで十分になる。…いま、できるだけ本らしい本、残るべくして残る本をつくろうと考えるなら、プロダクトとして気の利いたものにするべきだ。それは、お金をかけるということではなくて、コンテンツに合わせて、もっとも相応しい形でプロダクトにする。」
「本を面白くする、あるいは面白がる人を増やすには!インターネットの面白さを本に還元するのではなく、本の面白さをインターネットに還元するようなことをしなければならない。僕は買った後の本を楽しく読むためのサービスをそろそろもっと盛り上げていくべきだと思っている」…ブクログがそうですね。家の本棚には入りきらず、はみ出たり、手放したりですが、読んだ本と聴いた音楽で出来た仮想本棚が美しくて、宝物です。