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人工知能(AI)の話。ロボットの限界がうまく表現されていたと思う。
SFはあんまり読まないがこの著者のだけは別腹。
「神は沈黙せず」ほどではないがそれに通じる部分があって面白かった。
いつもこの著者のすごい想像力には脱帽させられる。
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SFネトゲ好きな人はツボだろうなぁと。設定やらシチュエーションやらとても身近に感じた。アイは女性視点だけど物語は男子向けな感じ。
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ヒトとマシンの千夜一夜物語。テーマは「ヒトとマシンのあり方」。転じて、論理的、倫理的思考しかできないマシンとの対比から、不完全で不寛容なヒトの本質を紡ぎ出す。なんて言えばいいのか、あまりにも本質的すぎて言葉が思いつかない。
物語の力を信じる全てのヒトへ。
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「アイの物語」は山本弘のロボットものSFの連作短編集。高評価する日本のSFは何だって言うと、僕の一押しはこの本。
特にこの短編集のなかの「詩音が来た日」が素晴らしい!出来たばかりの人型ロボットの「詩音」が介護老人保険施設にやってきて、老人の世話やチューターである語り手との会話や読書を経て人間との関わり方や自分の使命を考えるという話。
世界で起こっている「虐殺」に代表される人類の愚行を考察のきっかけとして「詩音」はヒトを「総認知症」とみなすんだけど、ありがちなロボット物のようにだからヒトはロボットより下等だなんて方向には行かない。
「常に論理的かつ倫理的に正しく行動したい」という詩音は、ヒトとの共存を目指してヒトの肉体ではなく心を救うという結論に達する。これって本当はヒトが導き出すべき答えなんじゃないかな。著者の主張はそこにあるんだと思うな。もっと論理的かつ倫理的に考えて行動しようよって。
「アイの物語」是非一度読んでみてください。すごく良い本だと思います。
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そこは遠い未来。人類が隅に追いやられ、ロボットが繁栄を極める世界。
主人公である青年(少年)は食糧を盗んで逃げる途中、美しい女性型アンドロイドに出会い捕らえられる。
気付くとアンドロイドの住む街の病院の一室。
アンドロイドを否定する彼にその女性型ロボット「アイビス」は「話をしたい」と訴える。
奇妙に思いつつも彼女の語る物語(フィクション)に耳を傾ける主人公。彼女の真意とはなにか?なぜマシンが地球を支配するようになったのか?そして最後に語られる話に潜む誰もが知らなかった真実とは・・・?今、SF千一夜物語が始まります。
おもしろい。うん。なんかの雑誌で伊坂幸太郎が好きな本3冊とかに挙げていたんで読み始めてみましたが、こういう近未来というかSF的な話はひさびさに読んだような気がしますがいいもんですね。
今のところ今年で一番です。まだ2月だけどw
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SF小説を読んだのは初めてだったのですが、Battlestar Galacticaのサイロンと人間の関係やサイロンのresurrection shipのことなんかも思い出されたりして、かなり引き込まれました。
特に「詩音が来た日」がよかったです。
SF好きな夫も絶対好きだと思うので、是非英語翻訳版も出してほしいです。
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「アイの物語」5
著者 山本弘
出版 角川文庫
p68より引用
“現実逃避?笑いたければ笑うがいい。
確かに〈セレストリアル〉という船は実在しないかもしれない。
しかし、クルーの結束や信頼や友情は、
まぎれもなく実在するのだ。”
と学会会長でありSF作家である著者による、
SF短篇連作。
主人公にアンドロイドが物語を聞かせ、
物語の間に主人公とアンドロイドの対話が進む形で進行します。
上記の引用は、
第一話の締めの一文。
良く出来たフィクションは、
実体験よりも人の心に響くと言うことを、
色々と形を変えてこの本の中で語られています。
第五話「正義が正義である世界」についてですが、
ゲームを子供の頃から遊んでいる私としては、
非常にあちらの世界にあこがれる所があります。
MMORPGをプレイされる方なら、
この話に面白さを感じやすいのではないでしょうか?
読後感の気持ちいい一冊です。
ーーーーー
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ロボットが支配する未来、主人公はアイビスというマシンに物語を聞かされる。
未来の千夜一夜物語です。短編集として読んでいると、徐々にアイビスの目的が明らかになっていきます。
「詩音がきた日」以降が圧巻。
「ヒトの夢、フィクションの海は、私たちの故郷なのよ」
ロボットものや人工知能ものが好きな方以外に、「物語ること」に少しでも思い入れを持つ方に、ぜひ読んでほしい一冊。泣けました。
「火星展」を見に行った時、展示の冒頭に火星人を扱った古典「宇宙戦争」の原書が飾ってあったのを思い起こさせられました。火星探査への憧れはここから始まったのだ、と。
夢、フィクションから始まる現実というのは、胸を打ちますね。
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ロボットに言われるとすごく説得力がある。ヒトの欠陥。
人類の未来を書いたロボットものでこれ以上の物語が書けるだろうか。
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インターミッション→物語→インターミッション→物語以下繰り返しという形式で進行していく過程で主人公の心理的変化がみられることがとてもおもしろかった。交互に物語が展開されるという形式は村上春樹の世界の終わりとハードボイルドワンダーランドにみられるが、著者の場合「物語」がすべて異なるということだ。7つの短編集+本編で大きな一つの物語になっているとっていいだろう。心動かされ、考えさせられることが読書の真髄だとすれば、本書はまさにそれにうってつけの本であろう。
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とてつもないスゴ本。アンドロイドが語る、機械とヒトの千夜一夜物語。「物語」の力を信じるあなたへ、そして「物語」の力を信じたいあなたへ。とにかく騙されたと思って読んでほしい。一夜にして世界の色が変わる、そんな読書体験を全ての方に。
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人類が衰退し、マシンが君臨する世界。
美しき女性型アンドロイド・アイビスに捕まった僕は、彼女からロボットや人工知能に関する物語を語られる。
彼女の真意は何か?
七つの物語の先に見えてくるものとは?
機械とヒトとの新たな関係を描く、未来の千夜一夜物語。
貴方は何を読み取りますか?
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人に薦める本は?と聞かれたら、間違いなくこの本を薦める。
短編集なのに、全てが繋がっている。
SFなのに、メッセージ性が一貫している。
ディストピアなのに、ユートピアである。
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おもしろかったです。
わからない専門用語は適当に流し読みしても問題ない親切仕様。
『詩音が来た日』が特に好きです。
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ヒトの創りだした人工知能はヒトの夢を紡いでいく。それはヒトが肉体を持つ故に叶えられなかった夢。非常に美しいSF作品でした。面白かった。