紙の本
日本人が取り戻すべき道徳
2010/05/17 22:35
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤタガラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の日本では、親が平気で子供を虐待し、はたまた夏になれば必ずといってよいほど自動車内に子供を放置し、子供を死なせるという事件が発生する。無欲の愛は既に死後なのであろうか。子供を育てるよりも、自分が遊ぶことに熱中している身勝手な親の存在を認識させられることの多いことか。生物学的に親というだけで、何ら精神的に好影響を与えない親は、親ではない。
昨今の情勢に比較すると明治の教育はなんと立派なことであろうか。武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取りなどについて明治の教育を紹介している本で、一言で評価するならば、この国には「武士道」が必要とされることを主張した本と理解して読んだ。
法の前にあるのは「道徳」であるという。日本の道徳は「武士道」でなければならないとの感想を抱かせる内容。激動の国際化時代にあって、日本が立ち行くためには、武士道を基本として家庭、学校教育を再生することにより、政治や経済活動が機能するであろう。
日本のよき歴史に目を向けるべきことを教える1冊である。
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明治時代こそ日本人が一番美しく、逞しかった時代だと思う。
祖父と祖母が明治時代末期の生まれだったが、二人とも質実剛健かつ知性溢れるくらい優秀だった。もう一人の祖母大正時代生まれで、こちらも相当に知的で優秀。当時の日本にはパワーがあったのだろう。それを上手い形で引き継ぐことができれば日本はもっとよくなるはずだ。同じDNAが流れているのだから。
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長岡藩城代家老の家に生まれた杉本鉞子(えつこ)の自伝を核に明治人の生き方を描く。
参考★「武士の娘」(杉本鉞子著、大岩美代訳、ちくま文庫)「ある明治人の記録」(石光真人、中公新書)「城下の人」(石光真人、中公文庫)
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すばらしいです(* ̄∇ ̄*)
私の内面から美しい日本女性になりたいと改めて思いました。
そのためにも日々鍛錬ですね(o^∇^o)
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『武士の娘』とゆう本を櫻井さんが読んで解説するみたいな。
なんだか退屈だったし、この人の本は別にもう一冊しか読んだことなくてそん時も思ったんだけど内容があんまないよう。
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明治の日本人の気概、矜持を示した本。
武士の娘として、明治時代にアメリカに嫁いだ事で日米の差を知り、両方のよいところを謙虚に取り入れ、日本人の誇りを失うどころかはっきり意識するようになった人。
えつこの母と娘の会話で、「身体は神様から預かっているもの、死んだら返すので大事に扱わないといけない」「だから顔を洗ったり身体を奇麗にするのですね」
という会話が印象に残った。
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[ 内容 ]
激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(一八七二‐一九五〇)。
戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、十三歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。
その本はたちまち大きな反響を呼び、世界七か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。
武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取り―名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。
[ 目次 ]
第1章 武家の教育―厳しい躾が人を育てる
第2章 武士の妻―主人を支え家族を守る
第3章 女性の恋愛観―家の結婚は個人を超える人生の大事
第4章 新時代への戸惑い―江戸から明治への揺らぎ
第5章 日本人の死生観―ご先祖様の供養は生涯のつとめ
第6章 男の子育て―子供への父親の無私の愛
第7章 記憶の継承―家族の看取りで完結する日本人の一生
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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内容はちょっと保守的な感じもする。
現代と当時のいいところを折衷して取り入れられれば一番いいのだが・・・。
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いい本です。女性観・結婚観が変わります。一読の価値あり。
明治時代に武家の娘さんが、英文で書きヒットした「サムライの娘」を紹介しながら、明治時代の女性の立場、役割を紹介していく。明治の奥さんは男尊女卑ではなく充分な権限が与えられていた。武士の嫁としての矜持を持ち合わせている必要があった。嫁として武士の家に嫁いできたら、一家の幸せを担うのは嫁の器量、という覚悟があった。
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武家の女性の教養の深さ、厳しさの中に優しさと強さに、とっても今の現代でも活かせるなぁ~と思いました。
女性として、母としての在り方を学べましたぁ。
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歴史をしっかり知ること。
僕たちが忘れている精神や哲学
桜井さんの分かりやすい解説本で好感が持てる。
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櫻井よしこ氏が杉本鉞子著「武士の娘」をベースに明治時代と日本人の伝統的な心構え、気質、暮らしぶりや躾などを、現代の日本人は見直し改めて学ぶべきだと説いている書である。
ほとんどが「武士の娘」からの引用で語っているため、あたかも「武士の娘」の解説書のように思える。それでも日本人は西洋的価値観である「平等」や「権利」に目覚め、「義務」やそれまでの「躾」をおろそかにしてしまったために、現在のような国家存亡の危機に瀕しているという。
奇しくも東日本大震災のおり、平静を守り秩序を乱さない日本人の姿は世界中から賞賛された。明治初期に訪れた外国人たちも絶賛したという。今からでも遅くはない。日本人が培ってきた伝統的価値観、躾というものを受け継いでいくことが必要という櫻井氏の主張に賛同したい。
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明治人の姿を、杉本鉞子(すぎもと えつこ)の記した『武士の娘』を解説することによってわかりやすく紹介したもの。
櫻井よしこさんは難解な文章を書かれるのだけども、この本ではかなりわかりやすく噛み砕いて説明してくれている。
大東亜戦争(太平洋戦争)後、日本人が語り継ぐことをやめ、記憶から消してしまった古き良き日本人の姿が杉本鉞子の書を紐解くことでよみがえってくる。
武士の娘として育ち、渡米し全く異なる価値観の中で、再度日本の素晴らしさを見いだす鉞子
女性の生き方に焦点が当てられているのだけども、男女を問わず日本の伝統文化や日本人の生き方を再考するのにもってこいの書だと思う。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(一八七二‐一九五〇)。戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、十三歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。その本はたちまち大きな反響を呼び、世界七か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取り―名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。
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【目次】
第1章 武家の教育―厳しい躾が人を育てる
第2章 武士の妻―主人を支え家族を守る
第3章 女性の恋愛観―家の結婚は個人を超える人生の大事
第4章 新時代への戸惑い―江戸から明治への揺らぎ
第5章 日本人の死生観―ご先祖様の供養は生涯のつとめ
第6章 男の子育て―子供への父親の無私の愛
第7章 記憶の継承―家族の看取りで完結する日本人の一生
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「畏れ」を忘れた日本人
神仏への畏れ
自然への畏れ…
自分の力の及ばない大きな力への「畏れ」を科学は忘れさせるのかもしれません。
うちの子供達にも見えない力に対する畏敬の念は持つように教育してきたと思います。
これは学校ではできない教育です。
こういうところに家庭教育の力の衰えを感じざるをえないのかもしれません。
日本人としての生き方が「武士の娘」という著書を通じて今の日本人の心の中に蘇るのか著者は問うておられると思います。
うちの娘だけでなく自分の心にも縦糸が繋がっているか再度考えさせられる本でした。
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武家の娘として激動の明治時代を生きた「杉本鉞子」の自伝的エッセイ『武士の娘』を引用しながら、現代の日本人が忘れてしまった明治人の気概、美徳や価値観などが語られている。 自分さえ良ければいい、我が我がという風潮の今、自分自身を顧みるのに参考になる一冊だと思います。