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部分部分では大事なこともかかれていたけど、もっと万人が納得しやすいような根拠を基に考察してほしかった。そういう意味では消化不良の感が強い本だった。
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精神科医である著者の、昨今の少年事件でよく取りざたされる発達障害について、裁判や報道における扱われ方に警鐘を鳴らした著作。
私自身、発達障害についてはある程度知識があるので、著者の言いたいことはよくわかるし、非常に大切なことを言っているのも理解できるが、いかんせん抽象的な表現を多用していて分かりにくく、ちょっと独りよがりな感じ。
具体的な事件から考察しているのだから、もっとシンプルな表現で具体的に一つ一つ考察していったほうが、リアリティを感じられて発達障害についてよくわからない人にも確実に訴えられたような気がする。
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読んで考えさせられるのは、確かに加害者には発達障害があるが、発達障害は必ずしも犯罪には繋がらない。そこに圧力などが加わることに問題があるのだ、ということ。
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うーん、作者の意図として加害者が発達障害を抱えていてはいるけれども、因果関係的には関係ないということを言いたかったのだと思いますが、そういう構成になっていない感じでした。
タイトルの内容は統計的に既に知られた内容です。この本は基本的に公開されている情報を中心に書いているので、なぜ統計的な数字で論拠を言わないのかなぞです。定性的な内容で証明しようとするのは、そもそも無理があります。