親鸞 親鸞聖人７５０回大遠忌記念 みんなのレビュー

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投稿者：イム十一　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

親鸞没後七百五十年に際して、その生涯や歴史を辿りながら親鸞・浄土真宗によせる様々な分野の有名・著名な方々の考えや思いを、数多くのカラー写真と共に載せた本です。
その中のひとつに、本願寺派第２４代門主・大谷光真師のインタビューがあり、親鸞の「悪人正機説」について語られていましたが、善悪の善の立場で「常に自分は正しい」として考えたり接したりするのではなく、一度悪の立場に身を置いて「自分は悪人である・自分の中の悪の部分に気づく」ときに見えるもの、そしてそこから考えたり接したりする、という観点の転換については、私自身非常に考えさせられるところがありました。
親鸞が遺した言葉やその生涯はひとつですが、それを受け取る人それぞれの歩んで来た道や思いによって読み取り方が違ってくる、その面白さ・奥深さが味わえる一冊ではないでしょうか。