電子書籍
元銀行マンのタクシー
2022/12/27 13:54
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムスリップではなく昔のことを回想しながらのお仕事小説といった感じ。最後に銀行マン時代のパワハラ支店長をやり込めるとこが痛快。
紙の本
過去の記憶からの解放
2021/01/25 17:44
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投稿者:優乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少なからず過去の事を思い直す一瞬はあると思います。
ただそれだけに囚われて生きていくか、それは思い出として拘らず前向きに進めるか、その差は結構大きいような気がします。
誰にとっても結局は今を生きることが何よりも大事なはず。
紙の本
らしい作品
2019/12/11 16:09
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
荻原さんらしい索引ですね。
途中途中、ちょっとした笑いを入れつつ、
主人公の人生を振り返って、前向きにつなげていくと。
紙の本
過去の自分とか別の人生とか、そんなものは今の自分じゃない
2015/11/24 16:12
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投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり大雑把にまとめると、主人公の牧村はうまくいっていた銀行員時代が忘れられず、しかしいよいよ新たな銀行への転職にありつけそうにないと気づき始めると、もう一つの人生という妄想に浸り、その末にやっと現実に生きることの魅力を発見する、という物語である。
物語早々に牧村の状況が説明されているので、このあと牧村の環境はどのように変わっていくのだろうかとワクワクしながら読み進めるものの、銀行員時代への執着、別の人生への妄想が長く続いて息切れしそうになる。
牧村が現実逃避から目覚めるのは物語も後半。現実逃避もそこそこにし、現実を見つめ直して今に魅力を見出す様子がもっと丁寧に描かれていたら、もっと楽しめたと思う。
そんな現実逃避と目覚めのバランスに不満はあるものの、銀行を辞めて楽観から切迫へと変化していく牧村の心理描写は絶妙で、焦りと不安の入り交じった気持ちが込み上げてくる。
しかし、その焦りと不安は、過去の自分に戻りたいけど戻れないという気持ちが創りあげていることが次第に分かってくる。過去の自分は今の自分じゃない。現実に生きていることを開き直って受け止めれば、なんと爽快なことか。
物語は、ユーモラスな調子で描かれており、気分的に重くなりすぎないのも良かった。たびたび描かれる娘とのコミカルな掛け合いはいつ読んでもホッとさせられる。
実際は、この物語のように現実を見つめたからと言って人生を再発見するとは限らないが、最後に語られる牧村の思いがとても印象に残った。
「通り過ぎた道に、もう一度戻るのは、ちっとも楽しい事じゃない」
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んー、申し訳ないけど、それほどビビッとくるものもなく。
「たられば」と「明日から本気出す」は人の常だけど、これまでも数限りなくいろんな本で取り上げられてきたテーマの一つ。その中で新しい何かがあったかというと、というところかなぁ。
萩原節は健在なので、軽く読むにはちょうどいいんじゃないかと思う。
2009.04.15 読了
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久々に荻原浩にトライ。
元銀行員のタクシードライバーが主人公。
まだ途中までしか呼んでいないが、
銀行やタクシー業界の人事の裏側みたいなことも、
よくわかって興味深い。
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過去は振り返ってもどーにもならないとは知りつつも、たまには振り返りたくなるものです.先は見えません...
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相変わらず良いね
ストーリーも良く練られているし、読んだあとすっきりする
文章のまったりとしたテンポ、ユーモア、の感じが良い
俺もかんばっちゃおうかなって、気になるね!
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読んでいる途中、何度か「これ著者だれなんだっけ…」と確認した、私の中では荻原さん色が薄かった作品。もっと歳を重ねれば心に沁みるのかも。
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あの時あの角を右に曲がっていたら・・・人間だれでも後悔するもの。とはいっても、じゃぁどこからやり直したい?と言われると、”うーむ”と迷ってしまう。そんな43歳のタクシー運転手の話。大手銀行に勤めていたのに上司に1度たてついたために退職。上司に言った一言「そこにいったいあなたの何があるんです」 きっと自分にもその答はなかったんだろうけど。こういうサリーマンたくさんいそう・・・と言いつつ自分もサラリーマン化してきたなぁと思う今日この頃。本当に何がやりたいのか考えてそれに向かって進みたいなぁ。荻原さんの作品は登場人物のキャラがあったかくていい。
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荻原流の軽妙洒脱な語り口は健在ですが、
なんとなく乗り切れません。
面白くないワケではないのですが、妙に読み終わるのに
時間がかかりました。「早く続きを!」とか
「もう1ページ読みたい!」とかいう気分に、なかなかなれず。
でも、まぁ、良いです。
主人公が次第に考え方を変えていくのですが、
これが「あるとき突然」じゃなくて、「小さなきっかけによって
次第に……」というところが、なんとなくリアルっぽいです。
そう思うことって、あるよね。と共感します。
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銀行をリストラされ、流れ上タクシーの運転手になった男の物語。エリート意識が抜けず、昔を思い出して、「ああしとけば」「あっちの選択肢を選んでおけば」など、なんとも言い訳がましい記述が多いのだけど、「自分にもこういうことあるなぁ、、、」と思ってしまうところが悲しい(笑)。
父親がタクシーの運転手だったので、その辺も共感。大変よね、タクシーの運転手。
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重松清さんの「流星ワゴン」のような話なのかと思っていたのですが、「流星ワゴン」のような非現実的な展開はなく、現実的なものでした。あの日に戻れたら、やり直せたら、そう思ってしまう主人公の感情がリアル。だけど薄暗くないのは、ひとえに荻原さんの文章だからこそと思いました。最後の数ページには思わずにやりとしてしまいました。
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2009.6.4読。荻原氏作品らしく、読みやすい文章・面白い言い回しですらすらと読める本。内容的には特に大きな事件もなくタクシードライバーの生活と妄想が延々とつづられ、大きな事件もないままにラストへ。その割に残る読んだ後のすがすがしさはさすが荻原作品です。なんか、「がんばろう!」という気にさせてくれる本。
「あのときああしてれば・・・」誰もが思いますね。
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エリート銀行マンが
たった一言の失言で人生は180度かわってしまう。
「もしも、あの時、あーしていれば」
「あの時の曲がり角を反対に進んでいたら」
・・・「たられば」はループしていく
そうして空想を繰り返すうち、彼は大切なことに気付きます。
ラストは、温かく前向きでとても良かった。
主人公にも感情移入できたし、
タクシードライバーの生態も興味深かった。
客観的にみてかなり甘めの評価ですが
なんか個人的なツボにはまった作品。