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石田さんの新作。
人生からのリスタート(再生?)を描いた短編集。
池袋やいつもの恋愛調のものとはちょっと変わった雰囲気。
今現代ならではの小説ばかりです。
同じような感じなら「約束」の方が好きだったかも。
そのなかでも「ツルバラの門と東京地理試験」がお気に入りです。
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妻を自殺で喪い息子を一人で育てるサラリーマン。家族を捨て、後悔の念にさいなまれるラジオディレクター。定年退職後、新たにタクシー運転手を目指す元トラック運転手。前触れもなく彼から別れを切り出されたキャリアウーマン。不況下で中小の広告代理店に入社し不安を覚える新入社員。単調な日々の仕事にうんざりする契約社員…。彼らの平凡な日常に舞い降りた小さな奇蹟とは
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タイトル通り「再生」にまつわる短編12編。前向きな話ばかりなので救われます。あざとさもちょうどいい感じ。
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何かしらの生きづらさを感じながらも、前向きに生きていこうと決意する人たちの短編集。
でも読み終えてから「えっ、主人公はそれでいいの?」と思ってしまう。
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石田さんの新刊。
約束の続編的なポジションですね。
気がついたら涙していたって感じの本です。
相変わらず素敵なキャラクター設定。
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どこかで誰かから聞いたような、本当によくありそうな日常をさらりと、でも丁寧に書かれています。
じんわりと心にしみる作品です。
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石田氏による短編集。石田ファンとしては、長編の物語が読みたいですね。図書館予約数は157(09/08/08現在)です。
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「誰かのために働く、それだけで人は生きていける」
帯に書かれたそのキャッチコピーが胸に突き刺さった。
本書は今年の4月に刊行された著者の最新刊で、表題の【再生】を含めた12編からなる短編集だ。
妻を自殺で喪い息子を一人で育てるサラリーマン。家族を捨て、後悔の念にさいなまれるラジオディレ
クター。定年退職後、新たにタクシー運転手を目指す元トラック運転手。前触れもなく彼から別れを切り
出されたキャリアウーマン。不況下で中小の広告代理店に入社し不安を覚える新入社員。単調な日々の
仕事にうんざりする契約社員・・・。そんな面々が仕事に接する中で、生活の中で、他人との会話の中で、
自分の人生を見つめなおし「再生」すべく立ち上がっていく物語の数々。
就職難の若者、働き盛りの社会人、定年を迎えたシニア世代など多種多様な視点から、現代社会の光と闇
を見事に描写した作品であったと思う。
【池袋ウエストゲートパーク】シリーズなどで、アングラ的な若者文化を描くイメージを著者に持って
いる人もいるかもしれないが、僕個人としては、石田衣良という作家はオーソドックスな正統派であり、
芯のあるストーリーと文章が書ける人というイメージが強い。直木賞受賞作の【4TEEN】や、
【約束】などの作品の印象が強いからかもしれないが、分かりやすいメッセージ作品を書ける作家ではな
いだろうか。本作の【再生】においてもメッセージ性は強い。しかし、パンク的な叫びや、こうあるべき
というような押し付けではなく、こういう人たちがいてこういう人生を送っている、君はどうだい?と、
同調や奮起を促すソフト路線なので、読後に爽快感が残るのだろう。
なんのために働くのか?という問いに、大半の人は「生活のため」とか「やりがいを求めて」とか答える
のだと思うし、僕もそう答えると思う。基本的には自分を満たすために自分の為に働く。
けれど、本作では「誰かのため」という世界がある。「誰かのため」というのも、自分を満たす要素で
あることは間違いない。自分のためと思って行動することも誰かのためになっていることがあるし、
誰かのためにと思って行動することが結局は自分にとってプラスになっていることもある。
どちらを前に出すかの違いだけでこんなにも世界観が変わるものかと思わず唸ってしまう。
こういった時代背景とその時代に生きる人々の精神世界を描いた作品というのは、空想世界という小説
の魅力とはまた違った価値があるだろうし、リアリズムの面白さがあると思う。
二次元の文字世界が生み出す四次元の空想世界。そこにリンクする三次元の現実。石田氏は、三次元の
リンクが上手い作家だから、読者が作品に自分を投影しやすいのだろう。
今の僕にとって(この作品を読んだのは5月だけど)この作品は色々な意味で大切な1冊になった。
僕自身の「再生」と時を同じくして読んだ本でもあるし、石��氏の直筆サインをもらった本でもあるし。
ちょっと背中を押してくれるような、一歩踏み出す勇気をもらいたい人にお薦めの1冊です。
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100年に1度の金融危機と言われる現在。
その時代をするどく切り取った石田さんらしい短編集なんですがひとつひとつが小粒でなんか小手先で書いているような印象を受けたのはなぜでしょうか?
読みやすいしそれなりに共感を覚える作品もいくつがあるんやけどなぁ、、
少し辛口になりましたが大好きな作家さんだけに次回作に期待です。
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待ちに待った大好きな作家さん、石田衣良の新作です。
図書館で2ヶ月待ちでした。
いやー長かった!
テスト中だけどひと段落着いたので早速読みました。
「感動作『約束』から5年。ふたたび涙なしでは、読めない傑作が誕生」という帯。
『約束』は石田作品の中でもかなりのお気に入りかつ、号泣した思い出があったので、かなり期待して読みました。
でも正直最近は本を読むことに慣れてきたり、少し成長したせいか涙もろい私でもあまり泣かなくなったのでどうかな〜思っていたのですが…見事に泣きました。
私の中では『約束』を超える作品では残念ながらなかったけど、号泣させていただきました。
一応警戒して家で読んでよかったー。
恋愛、仕事、人生に疲れた人達の「再生」をテーマにした12の短編集。
ヒーロもヒロインも登場しないお話ばかりです。
1つ1つがかなり短いのでファンとしては物足りなかったけど、読みやすかったです。
でもこの短さに内容がぎゅっと詰まっているのでさすが石田さんだな〜と思いました。
そして石田さんにこういう人達の作品を書かせたら本当に上手い!と実感しました。
久しぶりの石田作品だったのでいろんな意味で感動でした。
金融危機が騒がれている現在がよく反映されていました。
雇用関係を学んでいる私として参考になる点もありました。
印象に残っているのは
*再生
*流れる
*東京地理試験
*銀のデート
*火を熾す
です。
正直ラストに「え?」って思う作品もありましたが、どの作品も涙が止まらなかったです。
石田さんにしては珍しく定年後を迎えた人とか結構年配の方がよく出てきたように感じました。
最近悩みがあって落ち込んでいたので、この作品読んで少し元気が出ました。
目の前の壁を越えるために私も頑張ってみようと思います。
やっぱり石田衣良さん大好きです。
生きる気力をくれる作家さん。
また石田さんの作品を読むのが楽しみです。
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心にキズを持ち、痛みをこらえながら一生懸命に生きている人たちを描いた短編集。成功者と呼ばれる人たちは登場しないし、彼らに当てられるわずかな光。でも、人はそんな光でも生きていけるのだ。
筆者はあとがきで、今は苦しい時代だけど、その後には必ず良いことが待っているから、頑張ろうと言う。気休めかもしれない。だけど、この短編集には人を前向けにしてくれる力が詰まっている。
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<内容>妻を喪い息子を一人で育てる父親。
突然彼から別れを切り出されたキャリアウーマン。
日々の仕事にうんざりする契約社員……。
平凡な日常に舞い降りた小さな奇蹟。
名作『約束』に連なる感動の短編集。
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再生。。。。読みながら、そうか「再生」だよね。
人生にはさまざまは出来事が起こり、
それ以上進む気になれないときがある。
進みたいけど進めないとき、進む気が起きないとき。
ふっとしたきっかけで、再び歩き出す。
やり直しじゃなく、リセットじゃなく、
立ち止まったその場所から、
一歩を踏み出す勇気を
背中を押してくれる、そんな1冊だと思った。
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誰にでもありそうな日常の中の孤独や挫折などいろんな苦悩を持つ人々。どん底まで落ちて、何かのきっかけで主人公が前を向いて歩きだすところで話は終わります。その後はみんなきっと逞しく歩いていくのでしょうね。結局は自分自身が変わろうとする気持ちが大事。
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12編の短編集。石田衣良の作品は当たり外れが大きい。この作品集はまさに象徴かも。唸らせる内容と、しらける内容の混在。もともと文章力、表現力は他の作家より落ちるし、甘くともテーマと人の扱いがポイント。長編より短編の方が向いてると思ってたけど、この短編集にはあまりきらめきがない。
「再生」「ガラスの目」「ミツバチの羽音」「ツルバラの門」がまぁまぁかな。