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とても面白かったです。
具体例と、著者の分析が、嫌でも”誰もが天才になるための法則”を理解させてくれます。
この法則から目を背けることは、社会が良くなるための事実から目を背けることと同義であると思いました。
本の最後に書かれている解説に、すべて集約されているのですが、その解説から一部を抜粋させていただくと、
この本を読むと、「生まれながらの天才などいない」ということが理解できるが、逆にそうであるからこそ、グラッドウェルがまとめた”天才になる法則”を活用していけば、私たち自身も天才になれるのではないかという期待と、そして未来が見えてくる本でもある。
この本は「成功者の「努力と個人的資質がすべてを決める」という考え方が間違っていることを伝える」ための本なのだ。
もちろん努力不足の可能性も多少はあるだろう。しかし、より重要なのは、生まれた時代背景であり、そこにチャンスがたまたまあったか、なかったかであり、それこそ新卒一括採用のような雇用システムを採るわが国では、どの歳に生まれたかが重要な意味を持つ。
また、たとえ十分な知能があったとしても、残念ながら好機に恵まれなかったために成功できなかったケース、国や民族から代々受け継がれてきた「文化的遺産」が好機にも、その逆になることもある。
私自身も、今までの人生、様々な好機や、その逆の中で生きてきたことが理解できました。
「チャンスの神様は前髪しかない」という言葉もあるように、今後好機が目の前に訪れた際には、逃がさないようにしたいと感じました。
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成功は社会やシステムによって決められる
好機と努力(一万時間)
同じ学年の前半の生まれか後半かで人生が左右される現象
マタイ福音書 誰でも、持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまで取り上げられる
IQの高い子どもを経過観察 成人してからA/B/Cに分類
AとCの差は環境 中流上流階級の家庭で自宅に書籍があり、父は大学以上の学位
下層階級の神童のほぼ誰ひとりとして名声をえられなかった
自主性、複雑さ、努力にみあう報酬が満足いく仕事に得られる特性
その仕事に充実感をえられるか?
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能力のあって成功した人間(=outlier)は、才能と共にめぐり合わせた良い環境によって育てられているという内容を示唆する本。成功は環境の果たす役割が多いと認識すれば、結果だけで物事を判断せず、また、マネージメントをする人間であれば、環境の整備が重要であると分かると思う。すらすら読めるのでお奨め度高めです。
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天才は、本人の努力や才能だけではなく、違う要因が生むということを述べた本。
勝間和代も推奨している。
要点は以下のとおり。
ティッピングポイント(モノが爆発的に売れる瞬間)は、
①少数の目利きに浸透する
②記憶に粘る
③環境が後押しする
成功は本人の能力や努力だけではなく、外的要素が大きい。
天才になる必要時間は1万時間。
既存利益の無い人の方がリスクをとれる。
年度ええ区切ると年度の初めに生まれた子は発育が早いので、育成度を能力と勘違いされ、英才教育され、その結果、ますます能力差が付く。
成功者は人並み外れた練習量をやっている。→1万時間というのがある。
時代のタイミングもある。変革期に18~22,3歳くらいだと、変革産業縫い入りやすい。
1万時間の練習できるのも、生まれた出自に影響する。
IQの高さが社会的成功に結びつくのではない。
成功者とそうでない者の違いは幼少期の書いて環境にある。富者はしっかりと子供に接し、自己アピールする手段等を教える。
生まれた家庭環境、時代により成功者の発生は左右される。
飛行機時期について、パイロット同士の会話不足から発生することも多い。韓国では、上司パイロットが絶対で、副操縦士が意見できないことが、事故多発につながった。
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天才と呼ばれる人々の成功には、実は、「好機」の後押しが必要である。さらに、自身の「文化的遺産」にきちんと向かい合う(克服する)ことが必要である。
「不確実性の排除」のポイントが低い、「権力格差」が大きい、といった日本の文化的遺産を持つ我々は、自信の無意識な、あいまいさや権力格差の意識を克服することがグローバル社会で成功するために必要となる。
才能や「自助努力」のみで成功を得ることはできず、「好機」をを誘い込むための努力、好機を認識し逃さないことが重要とという。
これを社会の視点で考えると、好機を広く与えることが社会発展に必要ということ。まずは、自分の家族について考え見る必要があると思った。
本書に記述される事例の数々が説得力をもってこれを説明をしている。
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特におもしろかった内容。
・一流スポーツ選手は4月~7月生まれがほとんど。
・1万時間の法則。ビートルズも、ビルゲイツも、スティーブ・ジョブズも好きなことを1万時間以上続けた。
・IQが120程度を越えれば、実社会でのはっきりとした優位点には転換されない。
・IQが高すぎても意味がない。IQ130の人とIQ180の人でノーベル賞を受賞する確率は同じぐらいだ。
・一般的知能(IQ)と実践的知能は「直角」の関係だ。正反対ではないがまったく異なる。一方があるからといって、もう一方があるとは限らない。
・航空機事故の民族的法則。東洋人は上司に逆らわず、空気を読もうとするので危機的状況になっても下の者は上の者にはっきりと主張をしない。
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期待していたよりは、特に得たものはなく、面白さも伝わってこなかった。
本書の言う法則を要約すると、
「才能は、環境と努力(夢中)によって開花する。」
ということです。
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将来子供を育てる人は要注意。4月生まれはベスト。なるべく早いうちから質の高い経験を積ませるのがベスト。マタイ効果。一万時間の法則。
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訳がいまいちという話を聞くけど、私にはそんなことなかった。
すらすら読めて読みやすかった。
最近時々聞く1万時間ってこの本に載っていたのですね。
この1万時間ってどうなんだろう?
等しく同じなのかしら?
子供は1万時間だけど大人になると3万時間かかる。。
とかないですよね?・・・^^;
大韓航空の墜落の原因と改善策を扱った「文化」という名の遺産の章の細やかな分析がすごく興味深かった。
何事の原因も細やかに分析するのは大事だなぁ…
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しゃくだけど五点をつける。
成功の要因を個人の努力や才能だけに帰するのは不可能である。
市場と社会という複雑な淘汰のメカニズムの中で勝ち残った人はあくまでシステムが選別したというだけにすぎないのではないかと思う。
どの努力が適切だったかは後になってみないと解らない。
そう考えると多くの成功哲学を謳うものが「好きなことを仕事にしろ」というのは正しいと思える。
巨大なメカニズムが支配する世界で勝ち残るには大きな運の要素が働くからだ。
お奨め。
まだ、この世界に勝ちパターンがあると思っている人は読んでみましょう。
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天才を作る要素はIQだけではない。
印象に残ったのは、
ビルゲイツ
ビートルズ
モーツァルト
などの天才たちは皆、人生のどこかで1万時間の練習をしていた。
1万時間というのは、1日8時間で10年間。
絶え間ない反復練習が、結果・成果を生み出す。
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ビルゲイツを初め今現在の世界を牽引する人達は単に才能を持ち合わせていただけではなく、特別に恵まれた環境に身を置き若い頃に10000時間以上の膨大な努力が才能を花開かせたものだと看破している。この時代背景と特別な環境と膨大な時間に及ぶ努力が才能を開かせた事柄は単にIQだけを優先させた先天的な天才の解釈とは異なり、個人の才能と環境を結びつけ、実証した一書でした。
前半の内容は正に圧倒的、天才の定義を変えた一書だと思う。
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成功者は才能だけでせいこうするのではないことを知った。
自分自身もあてはまるが、1万時間で技術はマスターできるのだ。
才能だけではなく。努力だけでもなく。運だけでもない。
過去の大韓航空の事故の多さ。儒教を重んじる国では確かに機長は絶対的存在だ。
でも、日本もついこないだまでは天皇陛下万歳の上に物言えぬ社会だったわけだ。
旧陸軍の幹部の意味不明な指揮も、上官の絶対的な力があったことで
うなづける。
驚き、それは、アイスホッケー選手の生まれた月によって選手としての優劣がきまってしまうこと。統計学的にみれば簡単にわかることが、なぜいままでクローズアップされなかったのだろう。不思議だ。
この著者の前2作についても是非読みたいと思う。
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この本はビジネス書というより,教育に関する書として読んだ.
いろいろなヒントが書いてある.
教育にとくに入学者選抜に関わっている人には多くの有益なヒントがある.
なぜそのようにいうかと言えば,僕が数年前に調べてわかったことと同じことが書いてある.僕はそのわかったことを元にしてあるシステムを構築した.
そのシステムはとても好評であったし,まねをする他者も出てきたほどだ.
ヒントを得たところで,それをいかに展開するかが問われるところだが,少なくともものを考える端緒になるはずだ.
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2010/7/9
カナダのアイスホッケーチーム:1-3月生まれに偏り。
同じ年齢の少年を集めてチームを作るとき、1月で区切っているため。
発育上少しだけ早生まれの方が有利。選抜を重ねてよりよい
経験を積むことによって最後は大きな差となる。
生まれつきの才能はあるが、絶対に生かせるかどうかは
世の中を旨く渡る能力があるかどうかにもよる。
裕福な家庭で権利意識を教えられたかどうか。
たった一人で成功した天才はいない。
頂点に立つ人はだいたい1万時間の練習を重ねている。
ビートルズもリバプールで1日八時間の演奏を行った。
またそれを生かせる時代に生まれたかどうかにもよる。
パソコン革命に参加したビルゲイツなどは1955年生まれ。集中。
人を幸せにするのは、「その仕事に充実感がもてるかどうか」
「自主性」「複雑さ」「努力に見合う報酬」も。
「出身地」などの「文化的な遺産」は人に強い影響を及ぼす。
飛行機事故は、民族的理由があった!上の人を敬う民族は
機長の間違いに気づいても副機長は誤りを強く指摘できず
手遅れになる。
韓国は権力格差の大きいほうから2位だった。
稲作農民は勤勉である必要がある。で、東アジア・東南アジアの
今の成功がある。