投稿元:
レビューを見る
田児選手の言葉で解説を楽しめます。
やっぱりプレイヤー本人の言葉を聴けるのは面白いです。
どこに意識をおいて、どういう感覚で打っているのか、プレーしてるのか。
田児選手自身も言うとおり、好きな選手の真似はしたくなるもので、
その際に、その選手の言葉ってすごい参考になりますからね。
残念なのはちょっとその言葉・文章の量が物足りないかな?ということ。
もちろん解説者ではなくバリバリ現役の選手なのでそれを求めるわけにもいきませんが。
ただ、これは編集側の意図でしょうが、
写真がちょっとよくない。変に体だけを切り抜いた連続写真が多く、臨場感に欠けます。
現実にも白バックで他人のプレーを見ることなんてないので、自然に体育館の背景は残して
よかったと思います。
また、町田コーチの解説は蛇足だったのではないでしょうか。
田児選手とは20年(!)の年齢差。当時とは技術理論に相当大きな違いがあります。
一概に古いとは言えませんが、この本は最先端を現役で走る田児選手の感覚を読めることが
本筋で、町田コーチの従来論は読者を迷わせるだけではないでしょうか?
(もしくは、やはり昔の理論で教わった年配を安心させるため?私も含みますが(笑))
これを読めば全てのプレーが新しくなれるわけではないです。田児選手だって、先端をいく
たくさんの個性的なプレイヤーたちの中の一人ですから。
でも、その中で誰かにあこがれて、誰かのプレーを真似て楽しみたくなるものです。
田児選手のプレーが面白い・楽しいと思う人にとって、田児選手の言葉を聞けるこの本は
やっぱり十分に楽しめる1冊だと思います。