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この地球上には、どれだけの人間が暮らし、どれだけの人間が生きるために働いているのか。
ページをめくる度に、解説や言葉なしに、その現実を痛感させられる。
改めて、「人間は生きるために働くのだなぁ」と思う。
この本に載っている写真も、非常に何かを訴える力のある、素晴らしい写真ばかりだ。
「働くこと」に疑問を感じている人、就活に疲れている人に特に読んで欲しい。
ちなみに、私の一番のお気に入りは、犬の品評会に並ぶヨークシャーテリアだ。全く内容と関係ないが。
内容と関係して一番印象に残っているのは、子どもが働く写真だった。
あの真っ直ぐな眼差しが痛い。
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就活中に本屋で見つけ、購入した一冊。
働くことについて疑問とか感じた時に見るといいかも。
まずは文章を読まずに、写真だけ見るのがオススメ。
写真から感じることは人それぞれ。
そのあと、文章を読んでみるとまた新しい発見があると思います。
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あまりに貧しくて、あまりに裕福で。あまりにつらそうで、あまりにしあわせそうで。
生きてきて、初めて写真で涙を流した。
ここにあるのは生きるために働く、命の姿でした。
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いわゆるジャケ買い。
ただし、一度開くと集中して見入ってしまう。
自分は小さい・・・
世界は広い!
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世界中の仕事。
人は生きるために働く、という事を強く実感する。
仕事といっても千差万別で、予想だにしない仕事や、考えもしない方法が見られる。
地域ごとに分けられているのだが、劣悪な環境の労働者の次に椅子にゆったりと座るホワイトカラーがいたりと、その対比に色々と考えてしまう。
どの仕事にも良さがあるというが、誰もが望んでやりたくない仕事というのも存在すると思う。
選択の幅が広い日本も一般的ではないのか、と思ったり。
「働きたくても働けない人もいる」というのはよく聞くが、「働きたくなくても働かなければいけない」という事はあまり聞かない。
あまりに一般性があるからかもしれないが。
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木造船をつくっている写真は印象的だった。
また、牛や豚を解体している写真があったが
今食べている肉はこうしたものを通して
自分たちのもとに届いているんだと改めて
実感できた。
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思わずハッとさせられる写真がたくさん掲載されている。働くこと=生きることとして様々な国、地域で働く人々の姿はどれも美しく、またどこかさみしげで哀愁ただようものが多かった。自分にとって働くとはどういうことなのか、それを再確認させてくれるような一冊。
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ナショナルジオグラフィックによる、世界中の働く人々の写真集
19世紀から現代まで、世界各地を舞台とする約180点の写真が収録されている。網羅されている地域の広さ。社会的な視点。ビジュアル的な美しさ。
ナショナルジオグラフィックの面目躍如といったところだろう。
表紙の写真(スリランカの漁師)が楽しそうだったので、勝手に、「世界にはこんな地域色豊かな職業が多種多様にあるんだよ」という写真集なのかと思っていたら、存外、重くずしんと来る本だった。
武器を組み立てる少年の目の鋭さ(パキスタン・シアルコット、2004年、p.115)。20世紀初頭の労働力を搾取されていた少女たちの険しい顔(米国、p.270-271)。
各章巻頭のエッセイもふぅむと考えさせられる。
働くというのは確かに楽しいばかりではないが。
個人的にお気に入りなのは、サメ狩り犬(北太平洋・パルミラ環礁、2000年、p.310-311)、小児病院(ロシア・ヤルサレ、1996年、p.62-63)、川で魚を捕る漁師(ナイジェリア、1999年、p.163-164)、ユーカリノキの生態調査(オーストラリア東部・大分水嶺、2002年、p.326-327)。
洗濯やら子どもの歯磨きやら、生活の一場面みたいな写真もあった。邦題のように「ハローワーク」と言われたら、いわゆる「職業」だと思ってしまうので、ややミスリードではないか。原題は「Work」。
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映画「眠れぬ夜の仕事図鑑」を観るので、久しぶりに本棚から出してみた。
ナショナルジオグラフィックが写した世界の人々の生きるための働き。
しかし、邦題がいけてない。そして帯も余計だ。
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素晴らしい,の一言に尽きる.中身は世界中の仕事(と仕事の間の休憩など)の風景の「写真集」で,なにも,職業選択の参考になるようなことが書かれているわけではない.その意味では「WORK」というタイトルをこのように訳した出版社(企画者)のセンスはどうかしている.でも,写真の数々は本当に素晴らしい.100年も前の写真(アメリカの工場で働く10歳にも満たない少女)なんてのは,それはそれでその当時のアメリカがそんな世の中だったことを知るための歴史的な価値はあるのだが,それよりも現代の世界中の国々の本当の様子を知るのに,こんな貴重な資料はない.自分のように何十カ国と訪れたり,また実際に行ったことが無い場所でもテレビやインターネットによって,世界の様子を知ることができたような気がしていたが,そんなものよりも何倍も本当の姿,様子を語ってくれている.
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全然違う世界なようで、どこかで繋がっている、地球を垣間見ることができました。
今まで芸術としての写真はあまりよくわからなかったけれど、文章と共に読むと一枚一枚の写真の背景が浮かんでくるような感じがしました。
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この人々の営みと世の摂理を表す写真集のタイトルにハローワークという言葉を使ったのが個人的におもしろいなと思った。でも確かに仕事とか生活みたいなありきたりな言葉でもしっくりこなかったろうし、アリだな。
写真が開発されたのもほんの少し前の事だし写真で映し出せる仕事は限りがあると思っていたが、同じ時代に生きている人間が想像をはるかに上回るほど多様な仕事をしていることを実感した。
特にアメリカで漁をしたり農業をしている人々の様子は今のアメリカのイメージにはまったく似つかわしくなかったが、あの広大な国のどこかにインターネットとシステムに支配された現世から離れ、ごく単純な生活を営んでいる人々がいるのだとこの写真を見るまでは気づかなかっただろう。
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労働は今も昔も、生きるために行う物事、日々の糧と健全な魂を養い生きる喜びを維持する為のものであるのは変わらないのに、いつから 奪うものと奪われるものができたのだろう。
誰かが得して、誰かは捨てられる。物乞いをする子供も、ギャンブルに励む老婆も、就活で自殺する若者も同じ身分の人間であるはずなのに
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写真の力は偉大なり、その中に人々が生活している様を余すところなく伝えてくれる すべてのものに美はあるが、誰もがそれを見るわけではない 頭にトマトでいっぱいのカゴを載せて田舎道を歩いていく1人の男性。明るい日の光を受けて地面にくっきりと浮かび上がる細長い影は、頭の部分が大きな球のように膨らんであたかも天空を肩に担いだ巨人神アトラスを思わせる。その肩に複雑で葛藤に満ちたアフリカ大陸の重みを背負っているかのようだ 本章に登場する多くの写真は、生存をかけた戦いとしての仕事、自分と家族が食べていくだけがやっとと言う人々の生活を映し出す 世界がなすべき仕事は、彼らに食料を与えることである