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「厭な小説」―――帯には、「知りませんからね読んで後悔しても」と書かれてある。
これが、挑戦以外のなにものであろうか(…と思ったのはきっと私だけじゃないと思いたい)。
…確かにどんびきでした。
まぁ、これでもかっ!と言うくらい厭〜な事が書き綴ってあるのですが
一つ厭になったら全部厭…につながる様な心境です(←?)。
普通の常識・理屈が通じない、意味不明な事って日常生活でありがちだけど
繰り返されると怖いですね。特に「厭な子供」・「厭な老人」は、
ぞー……んとしました。
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100冊目がコレかよ・・・
装丁に惹かれて買った。が、内容は、帯に「知りませんからね、読んで後悔しても」と書いてあるとおり、ブルーになる話ばかりだった。
京極夏彦は初めて読んだが、とにかく文章が濃い。そして、段落や改行、漢字の選び方にまであらゆる面でこだわりを感じる。
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どんな「厭」なんだろう?と読み進めて行ったけど、あ〜こんな厭さ加減か。
一話目の「厭な子供」の厭さは表現しずらいです。
わたしも厭だわ。こんな子供。
生理的に厭なもの・ことの表現が上手。
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自分は何もしていないのに、一方的に不快で不愉快で不条理なことが振りかかってくるのはまさしく厭な感じ。読んで後悔はしなかったけど、厭なことには変わりない。
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厭な話を集めた短編集。
確かに厭な話ではあるのですが、現代小説でも奇妙で非現実的なフィクションなので共感するようなことはありませんでした。
何が厭かと言えば、それ程厭な気分にもならず面白いと思ってしまったのが一番厭ですかねぇ…。(2009年11月8日読了)
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「何よりも厭なことが、この先」
京極夏彦の現代小説。
ただひたすらに「厭な」ものを集めた作品。が、共感などは一切しない。
あんまりリアリティはないかな?
ホラー小説になるのかもしれない。
未だかつて、ただの一度も一般的にホラーと呼ばれるものを怖いと思ったことがない私は、『ああ、確かに厭かなぁ?けど現実には絶対起こりえないしねー』とだいぶ冷めた目線で読んでました。
エンターテイメントとしては完成度は低いんじゃないか、と。
ただ、腐っても(腐ってないけど)京極夏彦。
物語世界には浸らせてくれます。
好きではないけれど、おもしろい。
途中突っ込みたくなるけれど、おもしろい。
装丁も手が掛かってます。
『豆腐小僧』の時も思ったけれど、こうやって細部までこだわってくれるところがいい。
が、他の本と一緒に本棚に並べるのにはちょっと抵抗が…。
新刊で虫とかいないのはわかってるんですけどね。
一応既刊分すべてを読んで思ったのが、私はこの人の現代小説(現代・未来を舞台にしたもの)はあまり好きではないんだな、ということ。
舞台が私にとっての非現実であるからこそ、素直に京極世界にはまれるんだと思いました。
それほど好きではないけれど、それなりにおもしろいし、「完成度は低い」と言いはしたけれども、そこはそれ、京極夏彦ですから。
まあ。読んでみればいいかもしれない。
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読みにくい人には まこと厭な小説
読書中、蚊にさされかゆくて困っていたら
この 本の中にもリアル「蚊」の絵があり
いやだなぁ・・・と つぶやいてしまった
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デザインと、最後のページに一言「厭だ。」に惹かれて購入。
1話目のみ読了。
とりあえず、厭だ!!
救いがない。そこがリアルだった。
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その名の通り。読み手の気分を、これでもかと言う位「厭」にさせてくれます。だが、そこが面白い。しかし、ちょっと怖くってまだ読み途中です。
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図書館。
タイトルのまんま、「厭な話」の本。
わたしが一番イヤだなーと思ったのは、「厭な彼女」。
なんだよ、これ!なんでこんな目にあわなきゃいけないの?
っていう、不条理はほんと厭なもんです。
ついでにいうと、この本を持った時の違和感も読後更に
厭な感じをかき立てる。読む前は平気なんだけどねー
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作者が厭な話を書きたいと言ってた本。
嗅覚、視覚、感触。様々な五感を利用して不快を描いた短編集。
その名の通り厭がる部分を突いてくるのでご注意。じっとりとした不協和音に読んでいて本当に厭な感じがしました。
でもこう言う話は個人的にめちゃくちゃ好きです。もっと読みたい。
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読み始めて、いつもの京極作品より文体がよみやすく
すごいスピードで読めたが、ものすごーく厭な気分になった。
厭なのに、読みやすく、どんどん読んでしまった。
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タイトルに偽り無し!と胸を張って言えるほどの厭な気分になれる厭な小説です。
本の帯は笑えるのに、中身は帯にある通りのどんびきエンターテイメント。
「厭な子供」でここまで厭な気分になるのかと思い、続く「厭な老人」でさらに厭な気分に。
ここらへんで読み進めるのが厭になってきましたが、結局は読み進めてしまいました。
どの話も厭な話ですが、厭の視点がそれぞれ違っており、登場人物の感じる厭と言う感情の捉え方や何が厭なのかという説明も論理的で分かりやすいのですが、分かりやすい分その厭な感情が理解でき、結果とっても厭ぁな気分になります。
また、描かれている非現実的で非常識な世界は、最初から非現実的な世界というわけではなく、現実からじわじわと非現実に変化する様子がさらに厭な気分にさせます。
不快で不気味で怖くて厭ですが、面白いです。
装丁も実に厭な感じで良いです。
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「厭だ。厭だ。厭だ―」感情的パワハラを繰り返す馬鹿な上司に対する同期深谷の、呪詛のような繰り言にうんざりして帰宅した私を、マイホームの玄関で見知らぬ子供が迎えた。山羊のような瞳。左右に離れた眼。見るからに不気味だ。なぜこんな子が、夫婦二人きりの家に?妻はその子の存在を否定した。幻覚か?怪訝に思う私。だが、これが底なしの悪夢の始まりだった…(「厭な子供」より)。「恐怖」と「異なるもの」を描き続ける鬼才が繰り出した「不快」のオンパレード。悪寒、嫌悪、拒絶…あらゆる不愉快、詰め込んだ日本一のどんびきエンターテインメント。
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世にも奇妙な物語を延々と見ているような、そんな気分。
ハッピーエンドじゃなく、アンハッピーエンドな物語のやつ。