紙の本
ネットの怖さを改めて・・・
2010/03/22 22:14
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はオンラインゲームにはまってしまって人間としてのリアルな生活を犠牲にした過去を持つ人々へのインタビューを元にしたものを前半に、後半では韓国のネットゲーム中毒事情について書かれている。
著者自体、ネットゲーム、というよりインターネット自体にはまったことがないのではと思われるが、ネットに繋がらないというだけで、かなりのストレスを感じた経験のある私には、何となく元ネトゲ廃人の気持ちがわかるような気がした。
最初は自分の楽しみのために始めたゲーム。
面白そうだな、友達ができそうだな、そう思って飛び込んだ世界。
だけど、そのうちそれが参加しなければならないという義務のような気分になってきて、私がやらなきゃ誰がやる!という感覚に陥る。
そうなってしまうと、ネットの世界に入れないこと自体が大きなストレスとなり、イライラが止まらなくなるのだ。
インタビューを受けていらした元ネトゲ廃人の方々は、ほとんどがリアル世界への生還を果たしていて、自分の子供や家族には絶対にネットゲームをさせたくないとまで言っている。
それだけ、自分がネットゲームに費やしたもの、その結果、失ったものの大きさを実感しているのだろう。
ただ、彼らは運良く(と言ってもいいと思う。本人の努力もあるだろうが)生還できたが、それができずにネトゲの世界に入り込んだまま戻ってこれない中毒患者も多くいる。
韓国の状況がそのようである。
青少年より、成年の中毒患者のほうが、治療が難しいという。
ネットの世界にのめり込んでしまうのは何故か。
ゲームに限ったことではない。
SNSやブログもそうである。
そこでしかコミュニケーションのとれない人々が少なからずいるのではないだろうか。
リアルの世界が充実していれば、ネットの世界にはまることはないと、私は思う。実際に自分がそうだからだ。
リアルの世界に希望を見いだせない社会。
家族間であっても人間関係を築くのが難しい社会が、ネトゲ廃人を生み出しているのではないだろうか。
そんな風に思った。
著者のネットゲームに対する理解が浅いがために、インタビューも多少軽い雰囲気になっている感はある。その辺りが少々もったいない。
ただ、理解が浅いからこその疑問も書かれているので、両者の意識の相違を知るのにも役に立つ本なのかもしれない。
ネットゲームにはまるには、そのゲーム会社の責任もあるのかな。
単に社会だけが悪いとは言いきれないのかもしれない。
いったんゲームを始めてしまうと、なかなか抜け出せない仕組みになっている。はまりやすい仕掛けをあちこちに張り巡らせている。
しかし、それでもはまる人とはまらない人が出てくるのは何故か。
そのへんにネット中毒患者への対応策へのヒントが隠されているのではないだろうか。
子供が何時間もゲームに向かっているような家庭、小さい頃からPCを子供に与えっぱなしの家庭のご両親などに読んでいただきたいなと思う。
紙の本
アバターは化身に過ぎない
2009/11/22 17:39
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本に出てくるゲーマーの多くは生還した人達である。現役のゲーム中毒者はインタビューに来られないからであろう。私自身ゲームにはまっていた時期があるので、ゲームの楽しさ、ゲームを終える時の寂寥感は分かる。その寂寥感は2つの要素からなると思う。一つは楽しいゲームの世界から現実に引き戻される寂しさである。もう一つは、なんら人間的に成長することなく歳を取ってしまった(無駄に時間を過ごした)空しさ。つまり失われた時間に対する後悔であろう。人間に与えられた時間は有限である。どんなことをしても、二つの生を生きることは不可能なのだ。
浪費がすべて意味がない訳ではないが、過剰な浪費は身の破滅をもたらすのは、お金だけではない。過剰な浪費の空しさから逃れるために、またゲームに向かってしまうと悪循環が始まる。ゲームはどれだけ魅力的であっても、リアリティに富んでいても作業である。この本に登場する多くのゲーマーが指摘するようにある限度を超えると苦しい作業になる。その瞬間に自覚的であれるかどうかが、中毒に陥ったり、廃人になったりするか否かの分岐点である。
現在の日本では、コンピュータ利用より携帯によるネット社会の問題が深刻であると思う。もう寝た子を起こすな的議論の状況はとっくに超えてしまっている。韓国の問題にしても日本の問題にしてもその根底にあるのは格差なのである。ネット社会は情報格差をなくすと謳われ登場したが、果たして現状はどうなのか。そして、情報リテラシーの教育は遅れに遅れているのではないか。この本のつっこみはまだまだ甘い気がするが、ネットの功罪に正面から一石を投じた一冊である。
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ゲーム中毒の身体的な禁断症状は、アルコール中毒や薬物中毒よりも弱い。例えるなら賭博中毒、ショッピング中毒に似ている。身体的な禁断症状が相対的に少ない反面、心理的に渇望する効果が大きい。ゲーム依存症の場合、失業者が職場を見つけたり、独身だった人が結婚したり、家族と離れていた人が再び家族と一緒に暮らすようになるなどの社会的な状況の変化で、自然治癒することも多いという。
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ぼくがネットゲームを始めたのは高校二年生の夏休みで、タイトルはファイナルファンタジー11だった。
それまで本格的なネットゲームをしたことがなかったので頭を殴られたような衝撃を受けた。
目の前のキャラクターがプログラムではない会話や動きをするのはとても不思議な光景だった。
FF11はもともとパーティで戦うよう作られている。
だから、ソロプレイでは敵がとにかく強くて死角から攻撃されたらあっという間にゲームオーバーになってしまう。
船に乗れば巨大なタコが襲来する。平原を駆ければ不穏な足音と共に巨大な羊が現れる。
SFファンタジーの世界をリアルに追求した作品だった。
本書はそんなネットゲームから抜け出せなくなったプレイヤーと韓国のネトゲ事情を知ることができる。
依存レベルまでネットゲームにハマってしまう要因の一つとして、人間関係や周囲の環境が影響していて、辛い事を忘れようと始めたそれが生きがいになり、「私が眠ると、みんな死んじゃう」というような義務感を覚えるようになってしまう人が後を絶たないというのだ。
実際FF11は短く見積もっても3時間は継続しないとまともにプレイできなかった。
"どうすればネットゲームから抜け出せるのか"の答えはただ一つだろう。
現実世界に生きがいを見つけることだ。
趣味が無いなら本屋や図書館に行って手当たり次第に本を読む、それで自分がどんなことに興味があるか知る事ができるはず。
ぼくの場合は趣味探しに本屋へ行くのが習慣になって、自分が好きなのは本を読む事だと気がついた。本を読んでいる時間がとにかく幸せだ。
もちろん"趣味を持つ"ことを義務とは思わず気楽にしなければいけない、無趣味を辛く感じる人は疲れていたり病んでいる場合があるらしい。
普段の生活の中で、少しでも面白い事を見つければネットゲームから抜け出す一歩になると思う。
ネットゲームはやりすぎなければ悪いものではない。
また、ネットゲームが誰かを救っている場合もあるので本書からここを抜粋させてもらう。
享年、十七歳。何も語らずに送った最期のメッセージは、亡くなる二日前のものだった。
親しいゲーム仲間十人のうち、六人が静岡県にある彼の実家にお焼香をあげに集まった。
仏壇を前にお焼香をあげに来た六人の若者はその日初めて顔を合わせた。そして見上げる遺影の彼もまた初対面だった。
「うちの息子は脚に腫瘍がありまして、ずっと体が不自由でした。みなさんに本当に可愛がっていただいて幸福だったと思います。」
そんな遺族の言葉に六人はうな垂れ、ただただ号泣した。そして時おり、不可解だった彼のチャットの言葉を思い出すと、不憫で涙が止まらなかった。
「ぼくが自由に動き回れるのは、この世界だけなんです。」
その謎がようやく解けたのだった。
ちなみにお隣韓国のゲーム依存症人口は世界でもトップクラス。
民間企業がビデオゲームのプロチームを抱え、24時間何時でもゲームの試合を見れる専用チャンネルもある。
こちらも大変興味深い話だった。
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「ネトゲ廃人」のタイトル通り、ネットゲームにのめりこみ、生活の中心がネットゲームとなり、外の社会から隔絶していく人々を取り上げた本です。
私自身も半年前までは相当、ネットゲームをやっておりました。司法試験受かってからですかね、ネットゲームをやるようになったのは。当初はファンタシースターオンラインで、次がその後継のファンタシースターユニバース(現在も課金はしていますが、潜ってはおりません)。とにかくゲーム自体のおもしろさもありましたが、ネットを介して人と遊ぶというのがとても楽しかったです。そんなこともあって、特に予定のない土日などは、かなりの時間やりこんでいたものでした。
とはいえ、さすがに勉強や仕事の方が大事ですので、やりこんでいたとは言っても、余暇をそれに費やすという感じでしたけどね。たまに凄い時間やることもありますが、一日1、2時間というのが通常でした。私がご一緒させていただいた方々も大体そんなところで、長くても日に3、4時間という程度だったように思います。
しかしながら、話に聞く中では、やはり強烈な人がいて、ものすごい長時間入り浸っている人のをよくききました。私は一時期自嘲気味に、廃人化してきている、などとネトゲ仲間等にいってましたけど、はっきりいってあの程度じゃまだまだといったところでしたね。
この本で紹介されているのは、かなりの深度で廃人になっていた方々を取り上げています。話されている内容はどことなく分かってしまうのは、経験者故でしょうか。
ただし、この本は全面的にネットゲームを批判するような論調の本ではなく、ネトゲの効能についても若干触れており、なかなか公平な視点(もっとも廃人方面への警鐘に力が注がれていますが)で書かれているものと思います。
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悪くはないんだが…多少、内容が薄いかも。
どの章もネトゲ廃人(だった)の人に話を聞いて、それをそのまま書くというのも、最初の方は自分には全く縁のない世界で刺激的だったのだが…飽きてきました。
もう少し、なぜネトゲにはまってしまうのかまでもつっこんで欲しかったなぁ。
個人的に思う所を二つ。
1.最後に高校中退者増加とネトゲ依存について言ってたけど、それは無理に結び付けているのではないかなぁ?と若干不愉快になった。自分の周りでも本当にやむを得ず、色々な事情でやめている人がいるのに、一緒にされているようで個人的に不愉快になってしまった…。あまり性急にまとめんでほしいです。
2.これ読んで、本当に自分の家族をありがたく思いました。今度実家に帰っても、そこに自分の家族がいて数十年間そんなに変わらずに夕食をかこめる幸せを本当にありがたく思えました。
時は金なり以上の意味を持つ、というのも実感できました。
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人生が狂った人たちへのきちんとしたインタビュー集です。要するに程度の問題で、ここまでネットゲームにはまる人は珍しいと思うけれど、共同作業だから抜けられないとか、終わりがないといった麻薬性から、ネットワークゲームにはまっていく心理を書いており、廃人たちの失ったものについて考えさせられる事例が多いです。ネット恋愛の末の不倫とか、家庭崩壊などはどんな家庭にも起こりうる悲劇というべきで、妻に勧められて夫もはまっていくようすなどは一種のホラーです。韓国や中国の事例にふれているのも興味深い点です。
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インターネットを通して行なうゲームであるネットワークゲーム(ネトゲ)が生活の中心となってしまい、生活習慣が崩れてしまった人たちを、ネトゲ廃人(ネトゲー廃人)という言葉で表すようです。ネトゲ廃人と筆者が対談し、現在や過去の状況を紹介した本。ゲームのめり込んでいく過程や、ゲーム中心の生活を送る様子が、自然と伝わっています。実生活の人間関係や職場・学校での躓きがゲームにのめり込むきっかけになることもあって、難しい問題であると思いました。(2009.9.5)
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ネトゲはなぜ面白いか、なぜやめられないか。
様々なネトゲにはまった「廃人」たちへの取材をまとめてある。
自分も、作中でも取り上げられたFFXIを数年やっていたが、
やはり、時間さえかければ誰でも強くなったという実感が得られ、
行動に対して短いスパンでその効果が現れるというところ、に尽きると思う。
現実では努力が報われなかったり理不尽なことがほとんではあるが、
ネトゲにおいてはそれが無いのだ。
やればやるだけリターンがあるし、その機会は平等に与えられている。
また、本書の中で仲間がいるから、友達がいるから、という理由も挙げられている。
しかし、ゲーム中においても人に物を頼むことを躊躇していた自分としては、その辺はあまり理由にならなかった。
序盤は知らない人と遊んでいるという驚き、中盤は仲間と一緒に目的を達成するという喜びはあったものの、
後半はソロ活動に強い職業に転職し、一人で行動することが多かった。
プレイ時間や育成した自分のキャラを見つめ、「ここまでやったら辞めるわけには…」と、惰性で続けていたような気がする。
ただ、かつて有名だった大手グループが解散していないところを見ると、それが一因となる人も少なくないのだと思う。
人を楽しませるのがエンターテインメントであるが、現実、実生活あってこその楽しみである。
多くの人を惹きつけ離さないというのはコンテンツとして非常に魅力的ではあるが、
それはもうエンターテインメントの枠を逸脱していると思う。
ネトゲ経験者ならば(はまっていた程度にもよるが…)面白く読めると思う。
経験の無い人には、ちょっとショックすぎるかもしれないが、
こんな世界もあるんだなぁ、程度に読んでみると面白いかもしれない。
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自分はネットゲームにハマる素養は全くないと思ってるんだけど、それでもこういうのはかなり怖い。
面白いとか面白くないとか通り越して、義務感でひたすらログオンし続け、廃人へ。
元々ゲームって、自分の好きな時間に好きなだけできるものだったんだろうけど、ネットゲーはそんな原則無視ですよね。
仲間との約束の時間にはプレイしてないといけない。数時間かかるミッションをこなしている最中は、「眠いから」なんて理由の退出は許さない。
対人間、しかも年齢や常識が全然違う人とコミュニケーションをとっていくなんて、これはもう小さい社会ですよね。
社会の一員になって、コミュニティに貢献して、自分も成長して・・・。
そう考えるとものすごいスケールの大きいゲームですね。
とはいえ、PCの電源を切ったら何の役にも立たないのがネットゲームのキャリア。
寝食も忘れて没頭すれば、はい「廃人」の出来上がり。
いや、やっぱ怖いっすわ。
でも今後、ネットゲームが全部なくなるなんてことはないんだろうし、今後どうなっていくか、どうするべきかを考えてみるのは大事なんじゃないかなー、とも思ったり。
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★プラスアルファが欲しい★インターネットゲームに極度にはまり廃人のようになった「ネトゲ廃人」。数多くのインタビューは面白く想像できないほどゲームにのめりこんだ人が思いのほか多いのには驚くが、ある意味でどの人も同じに見えてくる。書き方の問題なのか、インタビューの浅さのためか。文中にあったように「最初は面白いが途中から義務のようになってくる」というネットゲームへの評価と同じ印象を、この本から受けるのは皮肉だろうか。たまに周辺取材を加えると違う側面が見えたかもしれない。著者が50代半ばというのにもびっくりした。その世代から見下ろす視線もわずかに感じた。インタビュー集ではやはり永沢光雄著「AV女優」が、文章の技術面でも切り口でも出色だった。
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おっそろしい本。
中途半端な私のようなネット利用者の心境はいかほどか。
韓国で、ネトゲのやりすぎで人が死んでいるそうです。
この先、日本でも同じような現象が見られるのでしょうか。
今よりももっとネットが人間の間で普及していったらどのようなことが起こるのか?
価値観の変化、はよ起きれ。
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筆者はゲーム業界とのつながりを持ったライターさんなんですが、どうやらソフトウェアの面に関しては疎いようです。本書の内容はオンラインゲーム(ネットゲーム/ネトゲ)のコアな?ユーザの方々へのインタビューをもとに「ネトゲ廃人」の生活を紹介していくもの。いろいろなオンラインゲームのシステムにも、一部言及しています。
文章表現があまり巧みではないようで、すこし読みづらいかも。
内容について、全体的に古い話に感じました。もっとイマイマのオンラインゲーム情勢を調査してくれてもよかったのではないでしょうかねー。
本当にいかにもなネトゲユーザが登場しています。ネットゲームによって人生が(悪い方へ)変わりました、みたいな。そのために、余計に変な偏見をもたせてしまうのではなかろうかと思います。「あー、やっぱりネトゲやっている人ってこんなんなんだー。うへぇ」みたいに。
本書でネトゲについて勉強しようとする人がいるとすれば、その人にネトゲを絶対的な悪と思いこませてしまう気がしますね。もっと中立的な目線があるといいのですが、だいぶ一方的すぎます。ほんとに各章の最後には、それまでの流れを無視してでも、「ネトゲの怖さを感じた」的なことが書かれてますから。
すくなくともオンラインゲームって市民権は得始めたと思うんですよねー。こういう時期だからこそ「ネトゲ廃人」を紹介する一方で、ライトユーザを紹介したら面白い本になりそうなんだけどなあ。「ネトゲは悪だ」の時代は過ぎたんじゃない? 「ネトゲといかに付き合うか」っていう方が大切だと思うのだけれども。「ハマれば怖い」って側面は確かにあるからねー。もちろん「ネトゲといかに付き合うか」という視点が全くないわけじゃないけど、まず否定ありきになっている気がするなあ。
例えば、韓国の事例をもとに「ゲーム中毒」をいかに解決するか、というような糸口は提示しているけども、それも結局「どうして中毒になったの? ネトゲに出会っちゃったからでしょ?」みたいな論理を感じてしまう・・・。
こういう風に考えてしまうのは、僕にオンラインゲーム経験があるからなんですかねえ?
【目次】
序章
第1章 ネットゲームに日々を捧げた女神たち
第2章 セカンドライフで人生をリセット
第3章 ゲームで愛し合いリアルで同棲
第4章 ゲームに救われ、ゲームに閉じこもる
第5章 親不在の寂しさからハードゲーマーへ
第6章 デイトレーダーがはまったRPG
第7章 キャラクター同士で、本気の恋愛
第8章 ネトゲ家族の崩壊
第9章 オンラインゲーム大国、韓国の憂鬱
第10章 急増する小学生のログイン
第11章 ネトゲ廃人たちの絆
あとがき
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ソードアートオンライン、アクセルワールドと読んでいるうちにオンラインゲーム自体に興味が出てきて読んでみた一冊。タイトルであるネトゲ廃人の人のインタビュー形式。内容を一言で言うと、「オンラインゲームってマジ人生すっ飛ばすからやんない方がいいよ」的な感じ。筆者はゲーム関連のライターっぽいのに、内容が偏っていて説得力がない感じ。結論としてネトゲに手を出すなは全然アリだと思うけど、せめて反例というか良い点みたいなのも挙げてくれないと読者がフラットな判断ができなくなってしまうかと。
(以下蛇足。個人的に思ったこと。この本を鵜呑みにしたと仮定すると、定年後とかの娯楽としてオンラインゲームって最高じゃないすかねえ?先が長い若者とは違ってどれだけ廃人プレイしたってそんなに残りの人生長いわけじゃないし、大概の人は子供のころに夢見た華々しい人生なんて送れてないけど虚構の世界ではヒーローになれる、みたいな。)
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これは読んで結構きつかったなぁ…
本当うわぁって思ってしまいました。
特にオンラインゲームはどうしても先入会員との差が
歴然としてしまっているから、はまりやすいこと。
かという私もその寸前になりかけました。
幸いにも飽きっぽい性格がそれを
防いでくれたものです。
きっとこの本で出てきているものなんか
ほんの一部にしか過ぎないんだと思います。