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実話蒐集系怖い話。オカルト的話は少なくて、人間が一番怖いね系。まあ作者が作者なせいか、風俗ネタが多いので大人が読む本ではあるかも。というか中学生が期待して読んでも面白くはない。
何がすごいって全て見開き完結の話として書かれていて行数がきっちりしてるとこか。無理矢理っぽいものもありますが。
関係ないけどこの人昔テレビで飼い猫の話してなかったかなー…動物飼ったことないって書いてあるんですが。違う人だったかな。
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短編集かと思ったら、SSでした。見開き一ページで1話。
たしかにぞくっとするが、だからなんだという感じ。
酒の席で聞いたらどれも、怖面白い話だろうが本で読んでもなぁ。
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●読書録未記入
p. 56【第24話「誰の目にも見えない絵」
ヘンリー・ダーガー:芸術家であって芸術家で無いアーティスト(アウトサイダー・アート/アール・ブリュット:正式な美術の勉強をした経歴が無く、発表の予定も無い人たちが創造した芸術作品)】
p.60 【第26話「詐欺師は女神か」
美人詐欺師:長年詐欺をやってきただけあり、哲学や洞察力には感心させられるものがある。→『一度は成功した男だよ。だったら、没落してもまた浮上の可能性とチャンスはある。だからあたしは、元が成功していた男は簡単に手放さない。』(事業に失敗し逼塞している社長に「嘘つき。あたしの面倒を見てくれる約束はどうなるの?」と言い、発奮した社長は事業を立て直した。ただし美人詐欺師は惚れた男(ヒモ)に貢ぐ為に詐欺をしている)→《惚れてない男には、ある種の女神となる女だが。惚れた男には、愚かな女でしかない。しかし女神であるがゆえに愚かな女であり、愚かな女だからこそ女神にもなれるのだ。】
p.66 【第140話「パンプレ文字」
:「パンティープレゼント文字」の略。成人雑誌のプレゼントコーナー(モデル着用下着)の応募葉書で「日本人なのに日本語がかけない」葉書がある。例:「ぱんつい、くだちい」・「パンモーしなキい」等。「そういう文章」は「そういう人」にし書けない。本物にはかなわない。】
p.156 【第74話「喧嘩を吹っかけるおばあちゃん」
「気が強く喧嘩っ早い」と自負しているが実際は臆病。言い返されたら頭の中が真っ白になり倒れてしまった。】
p. 160【第76話「別人に成りすまして生きる」
消息不明の人を興信所で探していると、かなりの確立で「その人の身分証明を持った全くの別人」に辿り着く。免許証のの名義は甲でも写真は乙(乙が甲に成りすまして生きている)。「本物の甲」は乙に戸籍を売って、生きた幽霊になっているか、もしくは本物の幽霊になっているか。もしかしたら、甲も全く別人の丙になっているかも知れない。】
p.172 【第82話「貧乏神」
《風俗で「貧乏神」とあだ名されるタイプの客がいる。けちでも乱暴でもクレーマーでも威張っているのでも変態でも不潔でもないし、顕著な目印も無いが、
「そいつが客になると、その日はもう全然他のお客が来ないし、一気に指名率が落ちたりする。不可抗力の事故や病気、嫌なトラブルも続く。」
「ベテランになると、一目で貧乏神は分かる。二度と指名されないように逆方向に頑張らなくではいけないが、それも加減が難しい。何とか、客の機嫌を直接は損ねないようにしないと店に文句を言われるし、仕返しされたいもするから」
「風俗の貧乏神だけでなく、本物の貧乏神にもたぶん、そういう対処がいいんですよ。こっちからモロに攻撃するんじゃなく、あっちに嫌われるよう仕向けていくんです。」
(見た目や感じが悪く、日ごろの行いの悪さも滲み出ている為、常にその店の「最終兵器」をあてがわれる人もいる。(最終兵器:薬物中毒・皮膚病で全身がごわごわ・日本人なの日本語が通じないの、とか。)】
p.196 【第94話「アマとプロの違い」
《あらゆる分野にアマとプロがいる。単純に、趣���や楽しみでやっていたらアマ、お金を貰っていたらプロ、と区分されるが、お金や才能や意識以外にも難しい場面に遭遇する。(例:演技力などの才能とプロ意識は完璧だが容姿に恵まれず、その演技力が逆にブスを際立たせ「無駄な演技力」と言われるAV女優。)協調性は才能と同じ位大事。撮影は常に共同作業であるから。】
p. 【第90話「モテそうなのにモテない人」
「ちやほやされてた人は、自分がフラれたって現実が受け入れられない。(若い頃美人だったり、「カネ」がある事でちやほやされていた人は自分自身に永遠に魅力があると思い続けてしまう。「サービス業のお世辞」は「料金」のうち、という事が分からない人(自分の本当の位置が分からない)の鈍さと純情さには入り込めない。】
p.198 【第95話「やっかいなオヤジ客」
「ムッツリ」は演技で女のこの方から甘えてまとわり付いて来ないと気が済まない客。「本物のプロ」と呼べる女の子はそれを瞬時に見抜き、要望どおりに振舞う事ができる。『見抜けない方が不思議ですよ。あのオヤジ、ミエミエの演技なのに。』プロは自分の眼力を『さすがプロ』と自画自賛せず、『当たり前』と思っている。(またキチンと生きるのが当たり前、と思う『自信』がある。)】
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現代の、現実の怖いお話。志麻子さんの周りには、どうしてこうも面白く怖い人が多いのでしょう……。
一番怖いと思ったのは、さまざまなタイプが登場する「嘘つき」の人たち。嘘って、必ずしも悪いものじゃないし。そもそも一生つかないって人もないだろうし。ごくありふれたことなんだろうけど。ここに出てくるような「嘘」をつく人は怖い。何が怖いのか……おそらくその意図、「その嘘によって何を得たいのか」が分からないところなのかなあ。なんにせよ、これは別世界の人ですね。直接的な害がなくとも、なんだか怖い。
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怪談話というよりは、現代の気味の悪い話。
好きな作家さんなので期待して読みましたが、うーん、これはイマイチでした。会話とかトークの中で聞いたら面白いと思いますが、活字で読むと今ひとつ。話の構成上、仕方ないんですが、「似たような話ばっかだなあ…」と思いながら読んでました。作者が透けて見えすぎるのも良し悪しですね。
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■09127.
<読破期間>
H21/9/29~H21/10/2
<本の内容>
屈託のない笑顔で嘘をつく男。出会い系サイトで知り合った奇妙な女。
意外な才能を見せた女刑囚。詐欺師を騙す詐欺師。
元風俗嬢が恐怖する客。殺人鬼を取り押さえた刑事。
観光客を陥れるツアーガイド。全身くまなく改造する整形美女。
特別な容姿をもっていると確信する男女たち…。
いつかどこかで耳にした、そこはかとなく不安で妙な話。
実際に著者が体験、伝聞した実話をもとに、百物語形式で描く書き下ろし現代怪談。
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201008/article_9.html
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http://kumaniac.blog99.fc2.com/blog-entry-402.html
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そこはかとなく怖い話、と著者は書いておられますが。
私には怖いというより気色悪い話です。
エロ系ばっかだ。ああ気持ちわる。
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怪談というよりはエッセイかなあ。それにしてもこの人の回りってものすごく『嘘つき』が多いような。それとも虚言癖って実はありふれてるんだろうか?
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新刊だった4巻目を先に読み始めていたがあるワードが繰り返しでてきて、こちらを先に読むことに。
(その後)見開き一話だけれどもう読めない。
井戸端会議と言うかホラーではないおぞましさが…。
これ以上この本に時間を使えない
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あなたがこの本を手に取ったとするならば、それは純粋に「百物語」に惹かれたか、日本ホラー小説大賞を受賞した著者を知っているからだろう。
ただ、きっと半分も読まないうちにこう思う。
なんで買ったんだっけか、コレ…と。
正直、阿刀田高著の「奇妙におかしい話」のタイトルと交換した方がいいんじゃないかと思う。
百物語と呼ぶに相応しい内容かどうかは読み手次第だが、背筋がぞっとして振り返ったり、ベッドの下が妙に気になったり、一人布団の中で丸くなるような思いはしない。
要するに、単なる著者(とその周辺)の体験談。
しかも絶妙に微妙な。
自分はこの作品で著者への「何か」を失った気がする。
素晴らしい本を残した偉人の怪奇談を嬉々として手に取った後の、このやるせない思いはなんだろう。
そういう意味では百物語終了後の怪奇に遭遇したことになるのだろうか。 つか何で買ってしまったのか。
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作者が
聞いたり体験したりした
怖い話
っていっても
怪談的なのは数パーセント
厭な話
や
奇妙な話
がつらつらと書かれています
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彼岸と此岸の話が入り交じるホラー99編。
幽霊的の話もあるけど、生きた人間の念的な話、精神系の話が多い。
日常生活を少し不安にさせる怖い話がほとんどなのに、笑える箇所が多くあってオモシロイ。
作家の人柄が出ている本だと思う。
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岩井さんによる短編集。さくさくと読めた。怖くないのに怖い。平穏な日々に潜む、さまざまな影に焦点を照らし合わせていて、それを知るたびに、一番恐ろしいのは実態のある人間なのだと実感する。「犬死にという言葉は、無駄死にではない。実は重い死を許容するものだ。」"私の犬"が一番好きで、ぞわりとした。