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敢えてミステリにしなくても純文学として勝負できたのではないかと思うほど、著者の文章力が光る一作。心理描写、風景描写が非常に巧み。ところどころで不必要に思えるほど詳細な心理描写がなされている場面が目に付き、これがストーリーの伏線なのか、単に筆がすべっただけなのかがよくわからなかったが、これも本作が未完のまま著者の死により終わってしまった故のことだろう。著者の早過ぎる死が悔やまれる。
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「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。二人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。
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中島らもに続きまたも遺作
短編集?の遊戯はこれから中盤どっかん!ってかんじやったからすごく残念
もうひとつの中編はいまひとつおもしろみというか濃さがたりなかったかな
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今月2冊目の藤原伊織である。
今回は著者が癌と闘いつつ書き続けた短編連作と遺作となった中編「オルゴール」。
連作のほうは、ネット上の対戦ゲームで出会った男と女、本間とみのりがつながって行く様を語りながら、しかし、二人が結ばれたところで作者の命の炎は尽きる…。
二人を監視する自転車の中年男、本間の父が残した拳銃。謎は永遠に謎のまま。
いつものように人生に恬淡な男と純真で聡明な女を描き読ませる。
それぞれのお話の終盤に漂う余韻に命の燃え尽きるか細さを感じる。
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藤原伊織さんが大好きなので思わず買いました。
ただ、物語がこれから面白くなりそう!って時に終わってしまうので
本好きには辛いです・・・ 作者がもういないので諦めるしかないの
ですが><
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なんでこんなにキューっとなるんだろう、
連作短編だけど、1編ごとにちょっとした小休止のような結末を見せ、
でも確かに繋がっている。
本間とみのり。この二人が素晴らしい。
出会いも、距離のつまり方も珍しい二人だが、すごくいい。
全体としては未完であるけど、二人が近づいたところまで
読めて良かった。
本当は先が知りたいし読みたいけど、もう仕方ない。
オルゴールも素敵だった。
なんていうか、ロマンチックな藤原さんが凝縮されている感じだ。
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テロリストのパラソルをずいぶん前に読んで面白かった。この人の作品を読むのは2冊目。おもしろいなあと、興味津々で読んでいたが、作者逝去のため突然話が終わったのが残念。おそらく私が想像もつかない結末が用意されていただろうに。ほかの作品を読んでみようと思う。
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最低だ・・・。こんな中途半端な作品を、普通に売るなんて。
好きな作家さんだっただけに、出版編集の人にがっかりです。
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藤原氏らしく洒落たハードボイルド風味の作品です。
後半に入りかけたところで残念ながら絶筆。亡き藤原氏への敬意を込めて星5つです。
最後まで読みたかったなあ。
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遺作となった未完の小説。
ネットゲームで知り合った人材派遣会社に勤める男と若い女性。
女性が派遣会社に登録した事から、時々メールを送るようになり・・・
二人の周りに謎の男の影が現れ、その謎が解けないままに筆は絶たれる。
でも謎を気にしなければ、こういう余韻のある終わり方は好きだなぁ。
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アル中の中年アウトローと陰のない明るい娘の組み合わせ。この物語もそれを踏襲している。やはりそうでなくては。テンポ良く読め、中年と娘の過去と現在もカッチっと描かれていて引き込まれて行ったが、無念です・・・
もう、最後まで読むことが出来ないので評価を★★★★とさせていただきました。
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幼い頃の傷を抱えて死んだように生きている"jamrice"こと本間と、感性が澄み、透明感のかたまりみたいな"パリテキサス"朝川みのり。このまったく接点のないように見えるふたりが、ふとした出会いから少しずつ距離を縮め、いつの間にかお互いを必要としている。
ふたりのちょっとしたやりとりが核心をついていてとても惹かれてしまう。
「ネットって銃をうつのに似ていると思うんです。
ほんとうに人を殺したという実感がともなっていない」
ふたりの周りに謎の男が現れ、不気味な影を残す。
5つの連続した短編のなかで本間とみのりのふたりの距離は近づいていくが、謎の男の正体はついに明かされないまま物語は未完に終わります。
完成していたならば、どんな結末だったんでしょう?
もはや知ることはできないけれど、この本を読むと、なんだか切なくて、いとおしい気持ちになる。
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2007年に急逝された作者の遺作。完結していないが永遠にラストは読めないのかと思うと、悶々としてしまう。。。ご冥福をお祈りします。
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未完の話。だが、これはこれで完結しているような気もする。
そこそこの歳の男性と若い美人の女性というお決まりのパターンは相変わらず。
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いおりんの遺作。もういおりんの新作が出な
いなんてアンマリダア!おれはこれから何を
よめばいいんだ!俳句か!グリーンの傾斜か