投稿元:
レビューを見る
まさに僕が身を置いている世界の話で、
なるほどなと思うことが多かった。
寡占マーケットであるこの業界で生き残るには、
ユニバーサルバンクとして幅広い顧客ニーズに対応できるサービスを提供し、
ロイヤリティを高めた組織が勝つとのこと。
日本は地銀がそろそろ規模的につらくなってくる。
特定の顧客に特化(とはいえそんなにすぐに勝負できる専門性は身につかないと思う)するか、
合併するしかないのかなと。
メガもト規模はでかいがトロイ。
僕の入る金融機関は、3名というか3種類の担当がついている。
でも提供しているのはほぼ同じレベルのサービス。
りんごかなしかってとこ。
カレーとかサラダとか提供できないのですかねぇ。
そもそも、組織に甘んじている個々の社員が多すぎて、
エネルギー不足だと思いますわ。僕も偉そうにいえませんが。
金融って単語がよりひとくくりになってくるので、
一人のプレーヤーがマルチに専門的な対応を出来ないといけない。
フロントは預金、投信、保険にはじまり、
事業承継とか、ファンドとか、不動産とか全部ある程度出来ないと。
そうすると甘ったれてる奴はクソなわけです。やくにたたない。いらない。
特定の商品に専門化するのは一部のミドルオフィス部隊だけでよい。と思う。
というのが僕がずっと思っている営業なんですが、、、
今はバックオフィスなのでおいおいだまれというかんじですか。
決済関係の仕事が最近多くなってきたのですが、
この本にも色々書かれていた。すごく分析されていてびっくりだわ。
テレビで決済は面白いね。
携帯決済サービスは最近始まってきたしね。
ということは、顧客を捕まえるには、
インフラとしてカユイところに手が届くこと。
ITとか最先端のサービス導入を目指すこと。(日本の金融は導入が遅い
営業としてもカユイところに手が届くコミュニケーション力。
つまりマルチな対応が出来ないと。
あとは、常識を逸脱した行動が取れるか。
リスクをとった奴にはリスクをとってきたスゲェ顧客が心を開く。
と俺は思う。
投稿元:
レビューを見る
世界の金融は、銀行業に収斂するという話。
日本は、イギリスの10年後を歩んでいるらしい。
来店形マーケティングができる業界に、全部奪われるのか。
事例が豊富なのはうれしかったが、豊富すぎて、途中で食傷気味に。
投稿元:
レビューを見る
労作であることは認める。日銀出身の秀才らしく、議論されていることも幅広い。外国の事例もいくつか研究している。しかし、だ。
幅広い議論が展開されているけれども、筆者の基本的な姿勢は、クロスセル推進と非効率決済分野の縮小である。それはその通りで、2000年代の邦銀は一斉に規制緩和の後を追いかけ、投信・保険のクロスセル、チャネルのリモート化、事務の効率化を進めてきた訳だけれども、2009年にもなってまだそんなことを言っていたんじゃいかにも古い。もうそういった課題は一巡して、次なる世界に対処しないといけないのではないのか。
グーグル、アマゾンと新たなキーワードが語られ、ネットの世界はデータ量もトラフィックも、21世紀当初とはケタの違う、新たな世界に突入している。自社のホストコンピュータを大事に抱え込むビジネスモデルは時代遅れ、とまではいかなくても、新たな付加価値を生み出しにくくなっている。
筆者が序盤で強調していたような、水平統合によるリテール金融のシェアアップ、これも一つの方向性だろうし、ネットアライアンスモデルのようなものが解になるかもしれない。それくらい刺激的な本だったら良かったのに、なんて思ってもないものねだりか。そういえばこの本を勧められた時、「ナナメ読みでいいから」と言われたのだった。
投稿元:
レビューを見る
振り返ってみて、この通りにリテール金融が進んでいたかどうかはともかくとして、リテール金融の特性・論点・課題が学べた。